はじめに
草刈りや草取りをラクにしたい
農業は雑草との戦い、とよく聞かれるでしょう。確かに、除草剤を使用するのも一つの手ですよね。ただ、たとえ家庭菜園のような小面積の土地でも、除草剤はあまり使いたくない、という方もいるのではないでしょうか。(例えば、有機栽培などを実践されている方は、なおのことでしょう。)また、場所・土地の問題や、栽培する作物の関係で、そもそも除草剤が使えない、ということもあるでしょう。
とはいえ、除草の手作業は肉体的・精神的に大変
しかしながら、除草作業は肉体的にも精神的にも大変です。手でむしり取る方法では屈んだり、中腰姿勢であったりと身体への負担が大きいです。それでも、草刈りや草取りには、出来る限りラクがしたいところですよね。
三角ホーとは
そこで登場するのが、除草の強い味方「三角ホー」!
一般的には刈払い機と呼ばれる草刈りの機械もありますが、高価ですし、重量もありますので女性や高齢の方には長時間の操作は難しいでしょう。そこで登場するのが、今回ご紹介する「三角ホー」と呼ばれる除草の農具です。肉体労働には変わりありませんが、腰への負担は軽減され、作業効率もあがります。種類はいくつかありますので、おすすめの5つをご紹介していきます。
三角ホーの選び方のコツ
【用途】から考える
側面で除草する
まずはオーソドックスな刃の側面(最も長い辺)での除草です。特にまだ若い芽の状態の雑草であれば、側面の部分を土の表面をなでるように削ることで除草ができます。根も浅いのでそこまで力を入れずに、すばやく前後に動かすことで草刈りがスムーズにできます。畝肩の雑草を刈るときには、この使い方がいいでしょう。
先端で除草する
先端の尖った部分を使う場合は、根がしっかりと張ってしまった大株の雑草を取り除くときなどに有効です。先端を草の根元にグイっと差し込んで、テコの原理で引っこ抜くことができます。また、側壁の際(キワ)に生えている草刈りなど細かい個所にも効果を発揮します。
底辺(後部分)を使う
二等辺三角形の底辺にあたる部分は、刈った雑草を集めるときに活用できます。一部のメーカーの三角ホーでは、ギザギザになっている商品もあります。そのようなタイプのものは、刈った草が引っかかって集めやすいでしょう。
草取り以外にはこんな使い方
除草以外では中耕や株元への土寄せなどを行うこともできます。中耕の役割は硬く締まった表面の土を耕し、土中に新しい空気を送ることです。また、追肥をした際にも行いますね。中耕も土寄せも屈んで行う作業になりがちですが、三角ホーを使用すれば腰や膝への負担を減らすことができます。
【種類】から考える
素材による違い
三角ホーに限らず最近の農具は軽量化が進み、刃の部分はステンレス製、柄の部分はアルミ製などが増えています。短い三角ホーについては柄が木製である商品が主流ではありますが、伸縮タイプも出ていますので軽くて丈夫な農具が今後も増えてくると思われます。
サイズによる違い
三角ホーをサイズから分類すると、長いもの(立ち作業タイプ)、短いもの(屈んで作業タイプ)、伸び縮みするものに分けられます。どのような作業を主に行うかで、選ぶ商品はかわってきます。伸縮タイプが便利そうに感じますが、使い方によっては持ち手部分と刃の部分とがグラグラしてしまったりということもあるようです。長短タイプをそれぞれで購入するという方法もありでしょう。
刃の形状によるちがい
刃の形状については、刃がギザギザになっているかいないかの違いが大きいです。また、ギザギザ部分についても刃なのか、後部(底辺)なのかで使用環境がかわってきます。ギザギザ形状は雑草を根から引っこ抜きやすくなります。イネ科の雑草などでは大株になるものもあり、そういった種類の草には有効でしょう。ただし、メンテナンスがしずらいのが難点ではあります。
動画を見て考える
草刈りだけでなく、多様な使い方ができる三角ホーです。どんな種類があるのか、実際に利用している方々の動画を見て参考にしてください。ギザギザ仕様の三角ホーもあります。YouTubeに公開されている動画ですので、この商品を特別におすすめしているわけではありませんが、こんな風に使うのかというイメージが伝わればと思います。
ボタニ子
それでは、ここからは、具体的におすすめの三角ホーを紹介していきます。
三角ホーのおすすめ①
①ゴールデンスター 草削鍬
サイズや重量(公式表記より)
幅 | 奥行 | 高さ | 重量 |
9.5cm | 112.5cm | 17cm | 0.6kg |
軽量のアルミパイプ柄に、サビにくいステンレス製です。軽くて、丈夫は農具にとっては大切なポイントです。口コミでも女性からの評価の高い商品です。5点中の項目別評価では、軽さ(4.4点)、操縦性(4.1点)、使いやすさ(3.9点)となっています。刃の後ろ側(先端の反対側)がギザギザになっているので、刈り取った草を集めるのにとても使いやすいですね。
ボタニ子
「三角ホー」の「ホー」は英語の「Hoe」で、鍬(クワ)のことなんだね。
三角ホーのおすすめ②
②sita 伸縮式
サイズや重量(公式表記より)
全長(収納) | 全長(延長) | 幅 | 奥行 | 千巾 | 重量 |
800mm | 1300mm | 115mm | 200mm | 115mm | 680g |
伸縮タイプの三角ホーです。長さが調節できるので、様々な用途で使用できます。株間の中耕や土寄せは、柄を短くする使い方によって、野菜を傷つけることがないように作業ができます。携帯性が高く持ち運びには便利で、収納もしやすいです。使い方や力の入れ具合によっては、少し柄が緩むこともあるようなので、強引に扱うのは気を付けたいですね。
ボタニ子
クワのように先端を振り下ろして使ってばかりいると、だんだん丸くなってしまうのよ!
三角ホーのおすすめ③
③浅香工業 草削り 金象
サイズや重量(公式表記より)
全長 | 刃幅 | 柄部長さ | 重量 |
38cm | 14cm | 30cm | 254g |
刃先にはステンレス刃物鋼が採用されているので、サビにくく手入れも難しくありません。刃の全体に熱処理が施されているため、耐摩耗性に優れて、切れ味も抜群です。両辺ともに刃が付いているので、傾斜のある個所の草取り作業でも活躍できます。また、柄の後部がフックで引っかけられるようになっていますので、収納や保管するのにとても助かります。このような些細な部分も購入するかどうかのポイントになりますね。
ボタニ子
農具を長持ちさせるには定期的なメンテナンスが肝心です。使い終わったら泥汚れを落とすのはもちろん、三角ホーなら研ぎ石を使って、刃こぼれを研いでおくことで作業効率の低下も防げます。
ボタ爺
次のページではおすすめ④〜⑤を紹介するぞ。
左から2番目が三角ホーです