マトリカリアとは?その種類・特徴や花言葉をご紹介!開花時期はいつ?

マトリカリアとは?その種類・特徴や花言葉をご紹介!開花時期はいつ?

暑い季節にたくさんの白い花を咲かせるマトリカリア。野趣あふれる可憐な草姿のマトリカリアは園芸ではもちろん、切り花やハーブとしても人気です。そんなマトリカリアの特徴や花言葉、さまざまな品種や開花時期についてご紹介いたします。

記事の目次

  1. 1.マトリカリアとは?
  2. 2.マトリカリアの種類
  3. 3.マトリカリアの特徴
  4. 4.マトリカリアの花言葉
  5. 5.マトリカリアの開花時期
  6. 6.まとめ

マトリカリアの特徴

出典:写真AC

マトリカリアは秋まきの一年草

マトリカリアは多年草の植物ですが、高温多湿である日本の夏を越すのが難しいため、一般的には秋に種をまき、苗の状態で冬を越して、翌年の夏に花を咲かせる「秋まき一年草」として扱われます。夏の管理に注意すれば、多年草として楽しむことも可能です。

マトリカリアの原産地

ヨーロッパ南西部のバルカン半島~西アジア原産の植物です。湿度が低く温暖な地域で育ってきたマトリカリアは、日本のじめじめとした夏が苦手です。また、極端な寒さもあまり得意ではないので、強い霜が当たらない場所で育てると安心です。

マトリカリアの葉の特徴

出典:写真AC

羽状複葉(うじょうふくよう)という、葉軸の左右に鳥の羽のように並んでいるつくりです。色は濃いグリーンや、明るいライトグリーンのものもあります。香りは苦みのある菊のような強い香りです。葉を生食すると口内炎ができることがあるので注意しましょう。

マトリカリアとカモミールの関係

マトリカリアと間違えられやすい植物が、マトリカリア属の「ジャーマン・カモミール」です。ここで紹介しているマトリカリアは、現在はヨモギギク属(タナセツム属)ですが、かつてマトリカリア属であったため、そのなごりで今もマトリカリアと呼ばれています。まったく別の花なのに、属名と名前が同じで、そのうえ見た目もそっくり。そんな複雑な事情から、マトリカリアとカモミールは混同されやすいのです。

マトリカリアとカモミールの違いは「葉」と「香り」

マトリカリアとカモミールの花はとてもよく似ているので、花だけではなかなか見分けがつきません。しかし、よく観察してみると葉と香りに違いがあります。マトリカリアは菊に似た幅のある葉を持ち、菊のような苦みのある香りです。一方、カモミールは細く繊細な葉で、リンゴのような甘みのある香りがします。

ハーブとしてのマトリカリア

出典:写真AC

ハーブとしては、「フィーバーフュー」という名前で流通しています。さまざまな優れた作用があるため、古くから民間療法に利用されてきました。また、事故や病気などの不運から身を守るスピリチュアルな力があると信じられ、人々の間で大切にされてきた植物です。

偏頭痛に「フィーバーフュー」

フィーバーフューに含まれる「セスキテルペンラクトン(パルテノライド)」の作用により、片頭痛やそれに伴う吐き気の緩和に効果的です。また、消炎作用があることから、関節痛や生理痛にも役立てることができます。ほかに、花粉症や喘息、アレルギー症状を和らげる効果が期待できます。

フィーバーフューのハーブティー

ティーカップ1杯(150~180 mL)に対して、ティースプーン1杯の茶葉が目安です。苦みや渋みがあり飲みにくさを感じる方も多いので、初めて飲むときは少量から試してみてください。

【注意】

  • キク科アレルギーの方、妊娠中の方、授乳中の方は使用に注意が必要です。
  • 薬を服用している方は医師・薬剤師に相談してください。
  • 副作用の心配があるため、長期の利用には向きません。

マトリカリアの花言葉

出典:写真AC

「鎮静」

マトリカリアには優れた鎮静作用があり、片頭痛や関節痛、生理痛などを和らげるための薬草として役立てられてきた歴史があります。それにちなんで「鎮静」という花言葉がつけられたそうです。

「集う喜び」「楽しむ」「楽しむ心」

小さな花が株いっぱいに咲く姿は、人が集まり楽しそうにしているイメージと結びついたと考えられます。マトリカリアはたくさんの人が集まる、お祝いなどの場面にもぴったりですね。

ほかに、「恋路」 「深い愛情」 「寛容」 「忍耐」などの花言葉があります。

マトリカリアの名前の意味

マトリカリアの別名「Feverfew(フィーバーフュー)」の意味は、ラテン語で解熱剤を意味する「febrifugia(フィブリフューガ)」に由来します。解熱剤としてさまざまな身体の不調の緩和に役立てられていたことがわかりますね。また、学名「Parthenium(パルテニウム)」の意味は、パルテノン神殿の建築中に落下した男性労働者の命を助けるために、フィーバーフューが用いられたことから名づけられたそうです。

マトリカリアの開花時期

出典:写真AC

マトリカリアが咲く季節は夏

マトリカリアの開花時期は、5月から7月にかけての2か月~3か月ほどです。夏の季節に白い菊に似た花を咲かせることから、「ナツシロギク」とも呼ばれています。暑い夏の日差しに映える白い花はさわやかな印象で、夏の庭を涼しげに演出してくれます。

まとめ

出典:写真AC

マトリカリアについてご紹介しましたが、いかがでしたか?主役を張れるような派手さはありませんが、どんな種類の花とも合わせやすく使い勝手のいいマトリカリア。育てる楽しみ、飾る楽しみ、贈る楽しみがあり、また偏頭痛を和らげるハーブとしての顔を持つ、実力派でもあります。ぜひお気に入りのマトリカリアを見つけて、毎日の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

melon7
ライター

melon7

植物と虫が共存する健康な庭を目指してます。

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