観葉植物「セローム」の育て方!剪定や挿し木の仕方など管理のコツを解説!

観葉植物「セローム」の育て方!剪定や挿し木の仕方など管理のコツを解説!

熱帯の観葉植物であるフィロデンドロン属のなかでも、ホープと並んでメジャーなのがセロームです。育て方も難しくなく、個性的なたたずまいから人気があります。部屋に一鉢あるだけで雰囲気が変わりますよ。セロームの管理方法や育て方、増やし方などをくわしくご紹介します。

記事の目次

  1. 1.セローム(ヒトデカズラ)とは
  2. 2.フィロデンドロンとは
  3. 3.フィロデンドロンの種類
  4. 4.セロームの特徴
  5. 5.セロームの育て方①:管理場所
  6. 6.セロームの育て方②:剪定
  7. 7.セロームの育て方③:挿し木
  8. 8.セロームの育て方④:株分け
  9. 9.セロームの育て方⑤:水やり
  10. 10.セロームの育て方⑥:植え替え
  11. 11.セロームの育て方⑦:肥料
  12. 12.セロームの育て方(まとめ)

セロームの育て方③:挿し木

セロームを増やす方法はいくつかあります。種からという方法もありますが、鉢植えの場合、まず花を咲かせることはありません。時間もかかりますので、挿し木や株分けという方法をとります。挿し木のやり方は簡単ですので、増やしてみましょう。

挿し木する時期

剪定と同じで、春から秋までの間に行います。5月~6月が目安です。春から秋にかけてはセロームの成長期ですので、発根もしやすく、根付くのも早いです。冬は成長が遅くなり、根の発達もゆっくりになるのでできなくはありませんが、おすすめしません。

挿し木に必要なもの

・園芸用のグローブか厚手のゴム手袋
・剪定ばさみやカッター、ナイフ
・挿し木用の土
・鉢
・観葉植物用の土

挿し木のやり方

方法:土で挿し木する場合

一番簡単なのは、茎から気根が出ているものの気根を残してそのまま切り、土に植える方法です。そのまま根付きます。わき芽は摘み取り、挿し木用の土に挿します。通常の水やりは土が乾いてからですが、挿し木の場合はいつも湿った状態に保ちます。発根したら鉢に植え替え、観葉植物用の土を入れます。主幹をカットして挿し木した場合も、主幹に回る栄養分があるのですぐにわき芽が出てきます。

方法:水で挿し木する場合

セロームはハイドロカルチャーでも育てられる観葉植物なので、水栽培で発根させる方法があります。やり方はカットした芽や茎を水に挿しておきます。土に植える場合、水気を絶やさないのがポイントですが、水栽培の場合乾く心配がありません。土に植えるよりも目で根が出たのがわかります。鉢植えする時期がわかりやすくおすすめです。

セロームの育て方④:株分け

セロームの増やし方のもう一つのやり方は株分けです。剪定や、挿し木、株分けは、セロームの植え替えの時に一緒に行うとよいでしょう。大きく成長した株は脇から子株が出てきます。それを分けて植木鉢に植えれば、増やすことができます。株分けしたあと、通称オクラと呼ばれる新芽が出てきたら、葉水をよくあげると葉が開くのを助けられます。

株分けの時期

挿し木や剪定と同じく、株分けも春から秋にかけて行います。できれば暑くなるまえ、5月~6月ごろがおすすめです。植え替えのシーズンに子株がでていたら株分けしましょう。成長期に株分けすると、分けた株も成長期のほうが早く順調に育ちます。子株が大きく育ってからでは株分けできないので、小さいうちに行うのがよいです。

株分けに必要なもの

・園芸用のグローブか厚手のゴム手袋
・剪定ばさみやカッター、ナイフ
・鉢
・鉢底ネット
・底石
・観葉植物用の土

株分けのやり方

植え替えのタイミングで子株が出ていたら親株から切り外します。根が絡まっている場合は手でやさしくほぐします。どうしてもほどけない場合は剪定はさみやカッター、ナイフなどで切り離します。その場合は切ったところが乾くまで日陰で風通しの良い場所に1日くらい置いてきます。乾いたら、植え替えと同じように、新しい鉢に植えます。

セロームの育て方⑤:水やり

育て方の大きなポイントが水やりです。育てやすさから初心者向けではありますが、水やりの方法を間違えると枯らせてしまいます。とくに冬場の水やり方法は春から秋にかけてと違いますので、気をつけます。また、熱帯の植物なので空気中の湿度を好みます。葉水のやり方も覚えて毎日あげましょう。

春~秋

春から秋にかけては、土が乾いたらたっぷりと下から水が出てくるまで水やりします。成長期ですので水の吸い上げがよいです。鉢皿にたまった水は捨てます。大きな株の場合吸い上げ力が強いので1日くらいしてから捨ててもよいでしょう。土が乾く前に水をあげすぎると、根がいつも濡れている状態で酸欠になり根腐れの原因になります。必ず乾いてから水やりします。

鉢が大きく持ち上げるのが大変で、鉢皿の水を捨てづらい場合があります。そのときは鉢自体にレンガなどで高さをつくり、その下に鉢皿を置く方法があります。このやり方をすれば大きな鉢でも余分な水を捨てやすくなります。また、鉢皿に水がたまったと思っても、あとからゆっくりと水が出てくることもありますので、高さを作っておくと水切りがしっかりできます。

冬の時期は成長がとてもゆっくりになります。そのため、水の吸い上げも遅くなり、根が水にぬれている時間が長くなります。根腐れの原因になりますので、春から秋にかけてよりも水やりは回数を少なくします。土の表面が乾いてから、数日たってから水やりします。乾燥させることで樹液が濃くなり、耐寒性が強くなります。鉢の大きさや株の大きさによって2、3日から5、6日と調整します。

葉水

葉水は水やりの方法のひとつで、霧吹きで葉の裏表に水をかけることです。大きな葉をつける特徴のあるセロームは、空気中の湿度を好みます。乾燥するとハダニがついたりしますので、葉水はそれを予防します。葉の表面にほこりがたまると光合成のじゃまをしますので、葉水のタイミングでウェットティッシュやハンディクリーナーなどで掃除します。水やりを控える冬場でも葉水だけは毎日あげてください。

次は植え替えと肥料のあげ方を説明します。

次のページ

セロームの育て方⑥:植え替え

関連記事

Article Ranking