発根
発根から植えつけるまでの管理
水やり
水やりはいつ、やったらいいのか、やり方を説明します。葉挿しした葉っぱから、しばらくすると髭根が生えてきます。それからまたしばらくして、新しい芽が出てきます。新芽が1cm位になったらスプレーなどで土が少し湿るくらいに水やりするのがコツです。
場所
葉挿しをしたら半日蔭で発根発芽して、株が大きくなるまで置いておきますが、水やりができるようになったら少しずつ日光に慣らしながら日当たりのよい場所に移動させましょう。太陽の当たる時間が短くても育ちません。また、風が通り湿気がこもらないような場所が理想です。
注意したいこと
新芽が数cm位になって、最初に葉挿しした葉っぱがしおれてきたら、割り箸などを使って数株を一緒に植えます。新芽が生えないうちに植え付けると育たないので、それまでは植え付けないようにしましょう。また、しおれた最初の葉っぱは取り除いておきます。
葉挿しがうまくいかない原因
葉挿しは成功しましたか。なかなかうまくいかないこともあるでしょう。今からは葉挿しがうまくいかない、成長しない、干からびる、枯れたなどの原因やその対策の仕方について、もっと確実にうまくいく、成功するため方法を掘り下げてみましょう。
主な原因と対策
よく聞くのは多肉植物がすっかり枯れてしまったとか、寄せ植えしたら全部枯れたということ、また葉っぱが茶色になってしおれてだめになったということです。なぜ、そうなってしまったのか、原因はどこにあったのでしょうか。それについてまとめてみます。
発根できない原因
発根がうまくいかない、葉挿しが成功できない理由は①成長期が夏型か冬型なのか確認せずに葉挿しした、②わずかな温度差でも発根しない種類だった、③ちぎった葉っぱが古すぎた、④葉挿ししてすぐに日光に長時間当てたためなどです。
しおれた、枯れたなどの原因
しおれた、枯れたなどの原因の一つは多肉植物の置き場所が悪く、日照時間が不足したものと考えられます。室内の影のほうで何日も過ごしている場合は太陽の当たる窓辺に移動させるという方法もあります。また、風の通りの悪い場所に置いてある場合は蒸れて根腐れなども起こします。
干からびる原因と対処法
干からびるのは水不足で葉っぱが脱水状態の時と、水が多すぎて根腐れをおこして吸水力がない時です。このため場所を移動しても日光に当ててもうまくいきません。割りばしなどを土に刺し、乾いていたらたっぷり水をあげることで干からびるおそれが減ります。
成長しない、育たない時の対処法
しおれる、枯れる、成長しない、育たないなと思ったら、いったん場所を変えましょう。室内なら風通しのよい場所、日当たりのよい部屋とか、戸外なら、日光によく当たるような場所に変えます。何事も極端な環境変化はいけません。場所変えも徐々に慣らしていきましょう。
管理のコツ
多肉植物の多様性
多肉植物とひとくくりにいっても、大きさや形、夏型か冬型かなどとてもひとまとめにできないですが、小さいものも大きいものも、干からびるとか育たないで枯れるとかは多くは水分の問題です。成長しない、育たない、うまくいかない原因を見つけましょう。
その他にも注意したいこと
いつ、多肉植物を増やしたいのか時期を考えて多肉植物を購入します。例えば春、葉挿しをしたいと思ったらそれより早めに多肉植物を購入し、冬型の場合は秋頃早めに購入しましょう。温度が少し違っても発根しないことがあるようです。寒ければ暖かい所で日陰になるような場所に移します。
病気や害虫対策
病気や害虫予防のコツ
病気は多くは水をやりすぎて葉っぱが黒ずんだりカビが発生したりしたためと考えられます。殺菌剤をまくとともに傷んだ葉っぱは全て取り除きます。また剪定したりして風通しをよくしましょう。害虫はカイガラムシやアブラムシ、ナメクジなどです。原因の害虫に合った薬剤を散布するとよいでしょう。
しおれる、枯れた、育たない時の栄養や追肥について
追肥は必要ありません
多肉植物がしおれたり、枯れる、育たない、葉挿しで成長しないなどの時に、栄養不足を心配して追肥が必要なのではないかと焦るかと思いますが、ひとまず落ち着いてください。多肉植物の成長するのに追肥はそれほど必要ありません。
出典:写真AC