ヒヤシンスの品種と選び方
ヒヤシンスの品種
ヒヤシンスは一般的に、茎が一本の「ダッチヒヤシンス」というオランダで開発された品種が有名ですが、他にも茎が複数本生える「ローマンヒヤシンス」というフランスが原産の品種もあります。鉢植えや庭など土に植える場合はどちらの品種でも楽しめますが、水耕栽培を行う際には、ローマンヒヤシンスだと重みで容器が倒れてしまう事がある為、茎が一本の「ダッチヒヤシンス」を選ぶことをおすすめします。
球根の選び方
球根は次のようなものを選ぶと、花が咲かない・育たないなどのトラブルを防ぐことができ、豪華な花を楽しむことができます。
- 傷が付いていたりカビが生えていない球根
- 大きさは、より大きい球根
- ずっしりと重く栄養が詰まった球根
ヒヤシンスの育て方
ヒヤシンスは球根から楽しめる
ヒヤシンスは、10月~11月頃に球根を植え付けて、翌年の3月~4月頃に開花時期を迎え、季節感のある美しい花が楽しめます。お庭やプランター、室内とさまざまな場所とシチュエーションで楽しむことが出来、栽培しやすい花です。しかし、土植えと水耕栽培では管理方法が異なる為、注意が必要です。管理方法や上手く楽しむやり方も併せてご紹介します。
ヒヤシンスの育て方(鉢植え)
お好みの植木鉢やプランターでベランダや玄関で楽しめます。球根が出回る10月~11月頃に、お好みの植木鉢やプランターに草花用の培養土をいれ、球根を植え付け日当たりの良い場所に置きます。鉢やプランターの底に鉢底石を入れると、水はけ良く根腐れしにくくなります。
鉢の大きさ
鉢の大きさの目安は、5号鉢(直径15cm)に3球ほどですので、割と密集して植え付けても大丈夫です。その方が咲いた時によりゴージャスな花々を楽しめます。植える深さは、球根の頭が隠れる程度の浅植えにすることがポイントです。深く植えてしまうと、根が十分に張れず芽が出なかったり、うまく育たないことがあるので気を付けましょう。
水の量
水の量は、土の表面が乾いたら水やりをする程度で大丈夫です。草花用培養土には肥料が含まれており、また球根自体に栄養が蓄えられていますので、追肥は基本的に必要ないですが、開花時期を迎える3月~4月頃に芽が出たら花が咲くまでの間、1週間に1回位液肥をあげても良いです。
お手軽に楽しめる!芽出し球根
自分で土に植え付けるのも楽しいですが、もっとお手軽に楽しみたい、季節を逃し球根を買いそびれたという方におすすめなのが、12月~3月頃にかけてホームセンターや花屋さんで販売されている芽出し球根です。こちらは、すでに鉢植えにされた状態で販売されており、手頃な大きさ・価格の物が多く、そのままベランダや玄関先に置いておくだけで楽しめます。特に多く目にするのは、3球寄せ植えにされた5号鉢位の大きさのタイプで、開花時期を迎えると咲いた時の華やかさが印象的です。
ヒヤシンスの育て方(地植え)
お庭でガーデニングをされるのがお好きな方におすすめなのは、地面に直接植えて他の草花とのコラボレーションを楽しめる地植えで楽しむ方法です。10月~11月頃、日当たりが良い場所に、あらかじめ元肥として緩効性肥料を混ぜて置き2週間ほど経ってから植え付けます。植えっぱなしに出来て、季節になると花が楽しめるのが地植えの魅力です。開花時期を迎える3月~4月頃には、お庭を華やかに彩ってくれます。
植え方のコツ
お庭の場合は、あまり近く植えすぎるとぶつかってしまったり倒れてしまう事があるので、球根の大きさの1.5個分以上空けると良いです。深さは、球根の頭が隠れる程度に浅く植えます。水の量は、基本的に地植えの場合は水やりが不要ですが、雨がなかなか降らない日が続き、地面が乾燥している際に地面が濡れる程度に水やりを行うと良いです。
地植えの注意点
かわいらしいヒヤシンスは目につく場所に植えたくなりますが、先述した通り球根には毒が含まれていますので、ペットを飼っている方は散歩コース上には植えず、少し離れた安全な場所で楽しむのがおすすめです。
出典:写真AC