ヒスイカズラとは?翡翠の色が綺麗な花びらの特徴や見頃の時期をご紹介!

ヒスイカズラとは?翡翠の色が綺麗な花びらの特徴や見頃の時期をご紹介!

ヒスイカズラという植物をご存知でしょうか?宝石のような花色とユニークな花姿で、人気上昇中の熱帯植物です。今回はヒスイカズラの学名や和名の由来、特徴や花言葉、ヒスイカズラが見られる各地の名所など、ヒスイカズラに関する情報をいろいろとまとめてみました。

記事の目次

  1. 1.ヒスイカズラの概要
  2. 2.ヒスイカズラの特徴
  3. 3.ヒスイカズラの花言葉
  4. 4.ヒスイカズラの名所
  5. 5.まとめ

ヒスイカズラの名所

出典:写真AC

日本で育てる場合、ほとんどの地域が温室栽培が必須となるヒスイカズラは、「見たい」と思っても簡単に見られる植物ではありません。日本では主に、植物園のような設備の整った場所で栽培されています。ここでは、その一部を紹介しましょう。近くで栽培されている場所があれば、見頃の時期が来たら足を運んでみてくださいね。

名所①:神代植物公園(東京)

東京都調布市にある神代植物公園は、1961年に開園した都立植物公園です。梅や桜、バラの名所として広く知られています。ヒスイカズラは熱帯・亜熱帯植物が栽培されている大温室で栽培されており、季節で言えば早春から夏、3月~6月初旬まで花を見ることができます。2018年に人工授粉による結実を成功させたことが話題になりました。

名所②:新潟県立植物園(新潟)

新潟県立植物園は、1998年12月に新潟県新潟市秋葉区で開園した県立植物園です。国内最大級のドーム型温室「熱帯植物ドーム」を中心に、10万を超える植物を植栽しています。ヒスイカズラもその1つです。見頃の時期になると、美しい翡翠色の花が見る人を惹きつけてやみません。

名所③:熱川バナナワニ園(静岡)

熱川バナナワニ園は、1958年に開園した伊豆・熱川温泉にある動植物園です。温泉の熱でワニの飼育や熱帯植物の栽培を行っているのが大きな特徴で、飼育しているワニの種類は世界一を誇ります。その他にも、日本で唯一ニシレッサーパンダの飼育・繁殖と、アマゾンマナティーの展示を行っていることでも有名です。ヒスイカズラについても、日本で初めて育成開花に成功したという実績を持っています。

熱川バナナワニ園が、日本初のヒスイカズラの育成開花に成功したのは1975年のことだよ。今も見頃の時期になると、その美しさで来園者を魅了し続けているんだ。

名所④:京都府立植物園(京都)

京都府立植物園は、1924年に京都市左京区で開園した日本初の公立植物園です。日本の四季を彩る花々が見られる花壇や洋風庭園、熱帯植物を集めた温室、自然に近い森を利用した生態植物園などがあります。ヒスイカズラも温室で栽培されています。春から初夏の見頃の時期に、その美しい花色を見ることができますよ。

名所⑤:咲くやこの花館(大阪)

咲くやこの花館は、大阪府大阪市鶴見区にある屋内植物園です。もともとは1990年に開催された「国際花と緑の博覧会」にて、大阪市のパビリオンとして建設されました。ミニミュージアムのラフレシアや、高山植物室の青いケシなど名物も多いです。日本最大の温室を有し、ヒスイカズラも植栽されています。約20年前にコウモリの活動時間に合わせて人工授粉を行い、見事に成功させました。

この時の人工授粉で生まれた種から発芽した株も無事成長し、見頃の時期には花を咲かせています。

名所⑥:奇跡の星の植物館(兵庫)

兵庫県立淡路夢舞台温室 奇跡の星の植物館は、兵庫県淡路市にある屋内植物園です。屋内植物園としては、大阪の咲くやこの花館に次ぐ日本第二位の規模を誇ります。「感動創造」を展示のメインテーマとし、芸術と緑化を融合させた演出を展示空間に施しているのが大きな特徴です。ヒスイカズラは2000年の花博に合わせて植栽されました。以降は開花時期になると、たくさんの花を咲かせています。

名所⑦:広島市植物公園(広島)

広島市植物園は、広島県広島市佐伯区倉重にある都市公園です。1976年に開園しました。丘陵地帯にあり、瀬戸内海を一望できるのが大きな特徴です。公園のシンボルでもある大温室、サボテンや熱帯睡蓮、ベゴニアなどの温室、さらに展示資料館などの設備が設置されており、植物に関する研究も行われています。ヒスイカズラは大温室に植栽されており、今年(2019年)の春、4年ぶりの開花を迎えました。

同公園の大温室は大規模改修のため、2016年から2017年にかけて大工事を行ったんだ。でもその際にヒスイカズラを移動させた影響で、2015年以降ずっと開花してなかったんだよね…。

ヒスイカズラは環境の変化への対応力が低く、移植が困難な植物です。だからよほどのことがない限り、移植はおすすめできません。

名所⑧:高知県立牧野植物園(高知)

高知県立牧野植物園は、高知県高知市五台山にある植物園です。もともとは高知県出身の植物学者・牧野富太郎氏の業績を記念して、1958年に「県営牧野植物園」として開園しました。その後リニューアルオープンし、現在に至ります。ヒスイカズラは温室に植栽されています。温室や庭園の他にも「牧野富太郎記念館」が設置されているので、牧野富太郎氏の足跡を見たい方にもおすすめな場所です。

名所番外:沖縄では庭植え可能

沖縄県は日本で唯一、露地栽培が可能な地域です。亜熱帯気候で季節の変化による気温差が少ない上に、最低気温が10℃を下回ることも滅多にありません。そのため、自宅やカフェの庭などで育てることも可能です。温室なしで栽培できるとは、何ともうらやましい話ですね。

まとめ

出典:写真AC
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ヒスイカズラは自宅での栽培が難しい代わりに、全国各地の植物園で栽培されています。もし自分で行ける距離にある植物園で、ヒスイカズラを栽培しているところがあれば、見頃の時期に行ってみましょう。類まれな花色と花姿を備えたヒスイカズラは、きっとあなたを幻想的な世界へ誘ってくれますよ。

Laylah
ライター

Laylah

バラや百合のような美しくて香り高い花も好きですが、スミレやタンポポのような野に咲く可憐で強い花も好きです。

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