室内でサンデリアーナを育てる方法
育て方には6つのポイントがあります。それらを守ることで、1.5~2mほどの大きさまで成長する植物です。サンデリアーナを育てるには、日陰ではなく日光が入るあたたかい室内で育てます。日当たりのよいリビングや、直射日光が当たらない窓際などがおすすめです。ここでは、ポイントを詳しくご紹介します。
ポイント①置き場所
サンデリアーナは、直射日光が苦手です。日当たりがよすぎると、葉っぱの変色や葉焼けの原因になります。しかし、まったく日光が当たらない場合も根腐れなどの原因になるため、明るく日当たりのよい室内がおすすめです。置き場所に気をつけることで、葉っぱの色や根腐れなどの病気を防ぐことができます。
窓際に置く場合
サンデリアーナを窓際に置く場合、真夏の直射日光と冬の冷気に気をつけます。夏はレースカーテン、冬はダンボールや断熱シートなどで対策できるのでおすすめです。気温がかなり下がる地域にお住まいの方は、部屋の温度を保つことや、窓から少し離して置くことがポイントになります。
日陰がよくない理由
植物は光合成をして生きているため、ある程度の日光浴は必要です。ずっと日陰の室内に置いておくと光合成ができないので、植物がどんどん弱ってしまいます。どうしても日光が入りずらい室内へ置く場合は、人工的な光でサポートすることが重要です。一番よいのは日当たりのよい部屋に置くことなので、場所を確保することをおすすめします。
ポイント②肥料
豊かな生育をサポートするには、日光と肥料が必要です。一般的に液体肥料や、置き肥をあたえます。肥料をあたえる時期は、植物がもっとも成長する5月~9月頃です。使用する商品によって、あたえる量や持続期間が変わることがあります。もし肥料をあたえてから植物が枯れてしまうようであれば、それは肥料のあたえすぎです。そこで、おすすめの肥料をご紹介します。
おすすめの置き肥
ハイポネックスから出ている錠剤タイプの置き肥です。観葉植物を育てるのに適した栄養が、バランスよく配合されています。使用量の目安が鉢植えの号数に対して〇錠と記載されていることから、初めて使う方でもわかりやすい商品です。ニオイも少なく、1ヵ月ほど効果が持続するので、ストレスなく使用できます。
おすすめの液体肥料
土に挿すだけで簡単に肥料をあたえられるのが液体肥料です。鉢植えの号数によって本数を変えることができます。コストでいうと、希釈して使用するタイプの液体肥料の方が安いです。しかし、比率を間違えてしまうと逆効果になり、枯れてしまう原因になります。初めての方や慣れていない方は、使いやすいこちらがおすすめです。
ポイント③水やり
比較的水を好む植物なので、5月~9月にかけて水を切らさないように気をつけます。土の表面が乾いてきたら、たっぷりと水をあたえることがポイントです。生育が落ち着く冬の水やりは、植物が水をあまり必要としないため、土の表面が乾いてから数日おいてあたえます。水はけが悪いとカビの原因にもなるので、水のあげすぎには注意が必要です。
乾燥は大敵
冬に暖房などを使用することで、室内の空気が乾燥します。その状態では葉っぱ自体が乾燥してしまうため、たまに霧吹きを使って茎や葉っぱに直接水をかけるとよいです。この手入れを怠ると、葉っぱが枯れる原因になります。100円ショップなどで売られている霧吹きでよいので、1つ用意しておくと安心です。
ポイント④室温
植物にはそれぞれ生育に適した温度があります。サンデリアーナは寒さに弱く、15℃以上が適温です。真冬の玄関など気温が下がりやすい場所は適していないため、冬の寒い時期はリビングなどへ移動することをおすすめします。室温の低い状態が続くことで葉っぱが落ちてしまう原因になるので、注意が必要です。
冬の寒さ対策
寒さによって生育が鈍り、水を吸い上げなくなった植物は、根腐れを起こしやすくなります。そんなトラブルを防ぐためにも、寒さ対策は重要です。サンデリアーナの場合、室温は最低でも10℃を下回らないようにします。難しい場合は、小型ビニールハウスやダンボール、バークチップなどで保温するとよいです。
ポイント⑤剪定
剪定は、見栄えをよくするためと、病害虫を予防するためにおこないます。ある程度の大きさまで育ったら、気になる箇所を切り戻すだけなので、とても簡単です。多少剪定しすぎてしまっても、強い生命力のおかげで、元気に復活します。剪定を行う目安は、見た目のバランスが悪くなってきたときや病気になったとき、葉っぱが枯れたときです。
剪定の時期
広範囲で病気や枯れなどのトラブルが起きた場合、思い切って剪定することが必要です。ですが、時期をあやまると全体が枯れてしまうこともあります。剪定の時期としては、生育が活発な春から夏にかけてのお手入れがおすすめです。冬に剪定をおこなってしまうと、生育が鈍い時期なので、植物が弱ってしまう可能性があります。
ポイント⑥病害虫の防ぎ方
病害虫を防ぐには、日ごろのお手入れが大切です。葉っぱをよく観察し、害虫がいた場合は増える前に駆除する必要があります。主にハダニやカイガラムシによる被害が報告されており、適切な対処が重要です。風通しをよくしておき、湿った状態や日陰をつくらないことで病害虫を防ぐことができます。また、霧吹きで葉っぱに水をかけるのも効果的です。
ハダニによる被害と対処法
ハダニはとても小さく、葉っぱの裏などについているため、よく観察しないと気づくのが難しい害虫です。被害の特徴として、葉っぱの色がぬけて白くなります。これは、ハダニが葉っぱの栄養分を吸い取ってしまうためです。ハダニを駆除するには、早めの発見と薬剤の散布が効果を発揮します。被害が少なければ霧吹きで落とすことも可能です。
カイガラムシによる被害と対処法
カイガラムシもハダニと同様で、葉っぱの栄養分を吸ってしまうという特徴があります。見た目が悪くなるだけではなく、カイガラムシの排泄物から病原菌がついてしまうこともあるため、駆除が必要です。カイガラムシは、薬剤の散布よりも直接取り除く方法で退治します。古いハブラシなどでこするか、つまようじなどで取り除くのがおすすめです。
夏に多い害虫被害
室内で育てていても害虫がついてしまうことは、よくあることです。ハダニは乾燥と高温を好むので、日光がよくあたる夏の時期に被害が増える傾向があります。乾燥は冬のイメージがありますが、実はエアコンなどを使用する夏の時期にも注意が必要です。こまめに霧吹きで水をかけてあげることで、葉っぱの乾燥予防と多少の害虫駆除につながります。