サンデリアーナの増やし方
比較的丈夫で育てやすいといわれているサンデリアーナは、簡単に増やすことが可能です。観葉植物の増やし方には、切り戻したものを土に挿して増やす方法や、水に挿す方法があります。その場合、使用する用土や切り戻しの時期が重要です。挿し木の特徴や種類、手順をあわせてご紹介します。
挿し木
挿し木とは、剪定時期に10cmほどの長さで切り戻した茎を土の中で発根させて増やす方法です。サンデリアーナの挿し木は、生育が活発な5~6月におこないます。夏や冬だと、病原菌や発根できないなどのトラブルが多いので、時期を守ることが大切です。ここから必要なものや手順をわかりやすく説明していきます。
必要なもの
- よく切れるハサミ
- 鉢
- 鉢底ネット
- 鉢底石
- 土(挿し木用)
- 空き瓶など水が入るもの
- 発根促進剤
挿し木の手順
- 用意した鉢の中に、鉢底ネット、鉢底石、挿し木用の土の順番で入れる。
- 健康なサンデリアーナの茎を10cmほどの大きさにカットする。
- 切り口を斜めにカットする。
- 切り戻した茎を水につけておく。
- 2時間ほど水につけたあと、切り口に発根促進剤を塗る。
- 挿し木用の土の真ん中に穴をあけて、茎を挿す。
- 茎の根本にある土を軽く押し固める。
- 水をたっぷりあげて、明るい日陰で管理する。
挿し木のポイント
挿し木を成功させるポイントは、用土と切り戻しの時期になります。挿し木用の土を使用する理由は、清潔な用土のため、病気などの感染を防げるからです。また、時期を守らないことによって、親株の傷口の回復が遅くなり、病原菌に感染するリスクもあります。失敗を防ぐためにも、作業に適した時期と用土を守ることが大切です。
茎伏せ
サンデリアーナは、節から新芽が出てくる植物なので、茎伏せもぴったりの方法です。適当に切った茎を土の上に寝かせるように置くことで、大きく成長していきます。切り口をまっすぐにカットしたあと、2時間ほど水につけて、土の上に置けば完成です。水やりのときに浮きやすいので、霧吹きを使用することをおすすめします。
水挿し
水挿しは、直射日光を避けた室内で、茎を水につけて発根させる方法です。切り口を斜めにカットした茎を水につけ、毎日お水を交換します。夏場はとくに水が腐りやすいので、こまめな水替えが必要です。発根した茎は、サンデリアーナに適した用土に植えます。植え替え後は水分が不足しやすいため、定期的な水やりが大切です。
株分けについて
植物を手入れするときに、株分けという作業があります。株分けとは、根っこを分割して別々の鉢に植えることです。植え替えの時期におこなうことが多く、ある程度の大きさになってから作業をします。また、サンデリアーナを増やす場合は株分けよりも挿し木が一般的です。
サンデリアーナの植え替え方法
ここでは、観葉植物の植え替え方法と用意するものをご紹介します。ただ単純に新しい鉢へ植え替えればよいというわけではなく、植物のベッドとなる鉢の中を快適な環境にするのがポイントです。鉢にもさまざまな種類や特徴があり、お部屋のイメージや手入れのしやすさなどからお好みのものを選びます。
用意するもの
植え替えに使用する道具
- 使用している鉢よりも少し大きめのもの
- 観葉植物の用土
- 鉢底ネット
- 鉢底石
- ハサミ
- 汚れ防止のための新聞紙
- 軍手
サンデリアーナに適した用土
それぞれの植物には、必ず適した用土というものがあります。用土に含まれている成分のバランスが重要です。市販されている「観葉植物の土」を使用すると、失敗のリスクも下がり、手軽に作業できます。ご自分で用土をつくるのであれば、水はけのことも考えて「赤玉土6・腐葉土3、川砂1」くらいの割合がベストです。
植え替えの手順
- 床に新聞紙を敷く。
- 新聞紙の上に新しい鉢とサンデリアーナの鉢を置く。
- 新しい鉢の底に鉢底ネットを敷き、その上に鉢底石を敷きつめる。
- 鉢の中に観葉植物用の用土を入れる(半分より少ないくらい)
- サンデリアーナを鉢から引き抜き、軽く土を落とす。
- 根っこの状態を観察して、変色などが気になる根っこはハサミでカットする。
- 新しい鉢の真ん中にサンデリアーナを優しく置く。
- サンデリアーナのまわりに新しい土を入れていく。
- 茎の根本を軽くおさえる。
- 水をたっぷりとあたえる。
- 直射日光を避けて日当たりのよい部屋で管理する。
サンデリアーナ植え替えのコツ
多くの植物は、成長とともに根っこがどんどん長くなっていきます。根詰まりなどのトラブルを防ぐためにも、植え替えは大切なお手入れの1つです。必ず、作業をおこなう時期を守り、植物の大きさに合った鉢とサンデリアーナに適した用土を使用します。育てやすい観葉植物でも、植え替えを成功させるには、コツを守ることが重要です。
植え替えにおすすめの時期
植え替えの失敗は、作業をおこなう時期が間違っていることが多く見受けられます。観葉植物の場合、あたたかい時期の方が植物にストレスがかかりにくいので、4月~9月あたりがおすすめです。冬などに植え替え作業をしてしまうと、枯れてしまう原因にもなります。失敗をしないためにも、植え替え時期を間違えないように注意することが大切です。
植え替えのタイミング
植え替えにはタイミングがあります。それは、水やりのときに水が土にしみ込むスピードが遅くなったときや、2年ほど植え替えをしていないときです。水を吸い込みにくいということは、それだけ土の中に根っこが張り巡らされているということになります。なかなか気づきにくいですが、タイミングを見逃さないことが重要です。
サンデリアーナで運気アップ
開運アップの効果があると親しまれているサンデリアーナは、中国では縁起物として飾られています。竹のように上に向かって伸びていく姿が風水では陽を意味するため、幸運や開運を引き寄せるといわれている縁起のよい植物です。ドラセナの中には、幸福の木と呼ばれている種類もあり、お祝いなどに贈ることもできます。
まとめ
観葉植物の緑色にはリラックス効果があり、忙しい現代人にぴったりのアイテムです。美しく色鮮やかなグリーンは、室内の雰囲気を明るくするとともに、空気の浄化も期待されています。サンデリアーナのほかにも様々な種類の観葉植物があり、育てやすいものが多いです。ぜひ、気軽にチャレンジされてみてはいかがでしょうか。