ネオレゲリアの育て方
ネオレゲリアは園芸初心者でも割と育てやすい種類ではありますが、扱い方によっては病気になったりしおれる原因に繋がります。そのため水やりの仕方含め育て方のポイントをご紹介します。
置き場所
耐陰性はありますが、色鮮やかな葉色にするには日光が差し込む場所に置いてください。5月半ば〜10月は、日光がよく差し込む場所であれば屋内でも屋外でも構いません。しかしネオレゲリアは耐寒性が5℃以上必要なため、11月〜5月半ばは、温度調節のできる日光が差し込む室内の窓際に置くことをおすすめします。
用土
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ネオレゲリアは根が退化しており土から栄養を吸収しないため、特に用土にこだわらなくても構いません。しかし水はけのよいほうが締まった株になるため、水苔用土やヤシ殻用土などで育てるのがおすすめです。
植え替え
園芸店などで株を購入したら、植物の大きさよりも少し大きな鉢を用意して植え替えをします。その後、水苔用土やヤシ殻用土を詰めた鉢に植え替えれば完了です。植え替えて飾るだけで、インテリアとしておしゃれな部屋になるのも園芸の魅力のひとつですね。
水やり
初夏〜秋にかけては、葉の付け根にある筒部に水が溜まるように水やりをします。特に夏場はいつも水を溜めている状態が理想です。一方、秋〜春にかけては、水やりをせずに乾かし気味にします。なお、冬場は筒部に溜っている水を抜いて管理してください。
肥料
ネオレゲリアの筒部に液肥を月に1回程度与えましょう。液肥のほうが固形の肥料に比べて即効性があるため、より早く植物の回復が見込めます。ただし目安として植物がよく成長する初夏〜秋にのみ与えるようにしてください。
手入れ
ネオレゲリアは成熟とともに下にある葉から次第に枯れていきます。そのため枯れている下葉が出てきたら、株を傷つけないよう軽く引っ張って取り除いてください。なお枯れた下葉が原因で、カビの発生に繋がりしおれる場合がありますので注意してください。日々こまめに下葉処理をすることが、ネオレゲリアが元気に成長する秘訣のひとつです。
病害虫
5〜10月は害虫のカイガラムシが発生しやすい時期です。カイガラムシのほとんどは葉の裏に生息しており、葉から養分を吸い取るため、葉が茶色く変色していたら害虫発生のサインです。もしカイガラムシを発見した場合は、爪楊枝などで葉を傷つけないようにカイガラムシと葉の間に爪楊枝を入れて取り外しましょう。
ネオレゲリアの葉が枯れる原因
ネオレゲリアに限らず、植物は毎日欠かさず水やりをしていても葉が枯れてしまうことがあります。このように葉がしおれる理由は、水やり以外にもさまざまな要因が関係しています。もし自分の育てているネオレゲリアに異常が見られる場合は、以下の項目に当てはまっていないか1つずつチェックしていきましょう。
枯葉を除去していない
枯れた葉をそのままにしていると、次第に株が腐っていってしまいます。そのため葉が枯れてしまったときは、すぐに取り除いてください。しかし軽く痛んでいる程度なら、無理に取り除かずに他の原因がないか確認してから、しばらく様子を見てみましょう。
環境にあっていない
ネオレゲリアは熱帯アメリカで自生している植物ですので、自然界とかけ離れた環境だと枯れてしまいます。まずは日光がしっかりと当たっているか確認してみてください。ただし直射日光を浴びすぎると、緑色の葉が焼けてだんだんと茶色っぽくしおれることもあるので注意してくださいね。また、温度は20〜30℃ほどの適温に保てているか確認してみてください。特にネオレゲリアは耐寒性がそれほど強くないため、耐寒温度5℃より下がっていないかなどあらためて見直してみてください。
害虫の被害にあっている
ネオレゲリアは夏に多く発生するカイガラムシによって枯れてしまうことがあります。そのため葉が茶色くなってしまった場合は、葉の裏を確認してみましょう。害虫を発見したら、すぐに爪楊枝や歯ブラシなどで取り除いてください。場合によっては被害の大きい葉を除去して、被害を最小限に押さえましょう。
寿命が過ぎている
ネオゲリアは花が開花すると子株へと命を繋ぎ、寿命がきた親株は下葉から枯れていってしまいます。そのため花が開花したのを見届けたら、また植え替えをして世代交代をしましょう。
ネオレゲリアの増やし方
ネオレゲリアは花が咲き終わると子株が育ちます。実はネオレゲリアは挿し木で増やすことができるので、子株が育ってきたらぜひ挿し木にチャレンジしてみてくださいね。
時期
挿し木は5〜8月の夏の暖かい時期に行うのがおすすめです。しかしあまりに小さい子株を挿し木にすると、その後うまく成長しない可能性があるので注意してください。タイミングとしては子株の葉が5〜6枚になったら、親株から切り取り挿し木をしましょう。
準備するもの
- 植え替え用の鉢
- 水苔用土かヤシ殻用土(水はけのよいものであれば何でも構いません)
- ネオレゲリアの子株
- ハサミ
手順
まずはハサミで子株を切り取ってください。なるべく親株に近いところから切り取るほうがよいです。そして切り取ったら子株に付いている茶色っぽい葉は取り除いてください。しおれた茶色い葉をそのままにしておくと、カビの原因に繋がることがあるので注意してくださいね。次に水苔用土などを詰めた鉢に植え込みます。最後にしっかりと水やりをして、日光のよく当たる場所に置いてください。
挿し木の育て方
ネオレゲリアを育てる上で特に気をつけたいのは、水の量と日光と温度です。子株のときは毎日水やりをして、日光が十分に当たる場所で育ててください。小さな頃から日光を浴びることで、葉は色鮮やかな緑色になり締まった株になりますよ。
まとめ
ネオレゲリアは部屋にパッと映える夏らしい色鮮やかな葉色と、タンクブロメリアの特性から花を水面に咲かせる特徴的な植物です。また育て方にさえ気をつけていけば、植え替えをしてずっと鑑賞を楽しむことができるのもネオレゲリアの魅力です。ぜひ日常に彩りを与えてくれる植物として、チャレンジしてみてくださいね。
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出典:写真AC