マルバノキをシンボルツリーとして育てる方法!最終樹高はどれくらい?

マルバノキをシンボルツリーとして育てる方法!最終樹高はどれくらい?

シンボルツリーとして人気のマルバノキ。耐陰性が高く、日陰でも成長してくれる上、夏も紅葉の時期にも美し色合いで私たちを楽しませてくれます。この記事ではそんなマルバノキの最終樹高から植え付けの方法、育て方や病害虫対策、耐寒性の有無まで詳しくご紹介します。

記事の目次

  1. 1.マルバノキとは
  2. 2.マルバノキの魅力
  3. 3.マルバノキの植え方
  4. 4.マルバノキの育て方
  5. 5.マルバノキは揷し木で増やせる
  6. 6.まとめ

マルバノキの育て方

植え方に続いては、育て方についてポイントをご紹介していきます。時期ごとの水の管理や、乾燥しやすい夏の夏越し対策、寒冷地での冬越し対策、剪定の方法、気を付けるべき病害虫がないかなど確認していきましょう。

育て方①肥料

庭木として地植えしている場合は、紅葉が終わり、休眠に入る12~1月ごろに追肥してやりましょう。株元の周辺の土に有機肥料を混ぜ込んで植えてやります。鉢植えは2~3月に、こちらも株本に化成肥料をいれてやりましょう。

育て方②水やり

庭木として地植えしている場合は基本的には毎日水をやる必要はありません。ただし、植えて間もない時期や、若木の時期などは一度乾燥に負けてしまうと枯れる恐れがあります。こういった時期にあたる苗にはしっかり水をやることを心がけましょう。夏の極度に暑い時期なども同様です。特に夏に水切れを起こさないように工夫が必要になります。夏を乗り越え、美しい秋の紅葉の時期が過ぎれば休眠に向かいますので徐々に水やりを減らしていけばいいでしょう。

育て方③夏越し

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夏場や日当たりによっては極度に乾燥してしまう土地もあります。耐暑性はあるといってもやはり夏の水切れには注意したいところです。最初にご説明したように、耐暑性があるのは高温多湿の里山のような環境においての話になります。夏の乾燥で水切れを起こすと枯れることもあります。そんな夏越し対策におすすめなのは、株もとにマルチングといって堆肥をたっぷりまいてやる方法です。堆肥は水を貯えやすいのでスポンジのような役割を果たしてくれます。これで少しでも自生している里山の環境に近づけるといいでしょう。

育て方④冬越し

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ほどほどにあるとされている耐寒性ですが、折角希望の大きさに育てたものが枯れるとなると悔やまれるでしょう。特に寒冷地では冬越しの準備をしてあげましょう。幹にムシロなどを巻き、株本には藁などをひいてあげるのがおすすめの冬越し準備になります。

育て方⑤剪定

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先述したように、この木はあまり剪定を必要としません。育て方が楽であるのもシンボルツリーや庭木に人気の理由です。基本的に剪定は不要ですが、枝同士が重なり合って傷つけてしまうような場合は軽く剪定し、形を整えてやれば十分です。マルバノキは株本(木の根元)から新しい枝が「ひこばえ」のような形出てきます。この古くから生えている枝が枯れてきて元気がなくなっているような場合は、この古い枝を根元から切り、新しく株本から出てきた枝を育てていくのがよいでしょう。

育て方⑥病害虫

庭木の手入れで気になるのが病害虫の被害でしょう。先述した通り、マルバノキは病害虫にも強く、特段とるべきな対策はありません。庭木を育てるうえで問題となりがちな病害虫の心配がないということも人気の理由といえるでしょう。病害虫にかかりにくいのにマルバノキの調子が悪い時などは、先述しているように水不足による乾燥や水捌けの悪さによる根腐れが原因であることが多いです。

マルバノキは揷し木で増やせる

夏の時期は涼やかな緑で、紅葉では美しいグラデーションを楽しませてくれるマルバノキは手がかからず、最終樹高もシンボルツリーにぴったりな大きさであるとご説明してきました。そんなマルバノキを増やして別の場所にも植えたくなることでしょう。ここからはマルバノキ、別名ベニマンサクを揷し木で増やす方法をご紹介します。

揷し木におすすめの時期は6~7月

マルバノキの揷し木を行うなら、おすすめの時期は6~7月です。紅葉する前の、枝に力があり、成長の勢いが衰えていない時期に行いましょう。

揷し木の手順①枝を用意する

込み入った枝を整理し、剪定した際に出た枝をそのまま揷し木に利用できます。枝は去年伸びた若い枝が成長の力も蓄えてありいいでしょう。枝が長い場合は15~20cm程度に分割し、揷し木には真ん中の部分を使用します。枝の切り口が汚いと、そこから腐って枯れることがあります。揷し木を成功させるためにも、元の木を元気に成長させるためにも切れ味のいいハサミで剪定は行うようにしましょう。

揷し木の手順②水あげ・土に挿し木する

切った枝は一度、水を入れたバケツなどにつけて水揚げをさせましょう。このときにしっかり水あげして、元気な枝にしておくことが揷し木成功のポイントにもなります。水あげした枝を培養土などをいれた鉢にさして水やりを続けます。揷し木が成功すれば根が出て、やがて新芽も出てきます。

揷し木の手順③少しずつ鉢を大きくして苗を育てる

最初は小さなポットなどで揷し木を行い、根が十分に張り、苗が大きくなってきたところで1回りほど大きなポットに植え替えます。何度か繰り返して植え替えを行い、苗が十分な大きさになれば最終的には地植えを行いましょう。そのまま鉢植えとして育てる場合は根詰まりに気を付けながら、鉢を適切な大きさに変えて育てていくのがよいでしょう。

挿し木を応用して苔玉にも

剪定で出た枝を使って、挿し木の応用で苔玉を作ることもできます。マルバノキの枝はしなやかで美しい曲線を描くので苔玉が美しくまとまります。もちろん、一輪挿しなどにもぴったりです。簡単にリビングにグリーンを飾ることができます。

まとめ

耐陰性があり、日陰でも育つことから人気のマルバノキ。育て方も簡単で病害虫にも強く、地植えでも鉢植えでも成長してくれます。美しい紅葉ももちろんのこと、新緑の季節も花や実のかわいらしさを楽しむことができます。耐寒性は強くなく、普通であることは忘れないようにしましょう。最終樹高は4mほどで存在感も十分でしたね。うまくマルバノキを取り入れてあなたのお庭を彩ってみてはいかがですか?

ricebridgarden
ライター

ricebridgarden

庭いじり、家庭菜園、DIYが大好きな主婦です。庭にキジがきたり、近くにはムササビもいるような田舎に暮らしています。3歳の娘と一緒に庭づくりを楽しんでいます。

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