黒法師(クロボウシ)の育て方!季節別の管理や枯れそうな時の対処法!

黒法師(クロボウシ)の育て方!季節別の管理や枯れそうな時の対処法!

黒いロゼットの葉がシックで、かっこいい黒法師。他の多肉植物に比べると葉が薄く水を溜めているようには見えませんが、他の多肉植物と同じように育てても大丈夫なのでしょうか?そこで今回は、黒法師の季節別のお世話の仕方や枯れそうな時の対処法をご紹介します。

記事の目次

  1. 1.黒法師とは
  2. 2.黒法師の育て方①置き場所
  3. 3.黒法師の育て方②水やり
  4. 4.黒法師の育て方③用土と肥料
  5. 5.黒法師の育て方④植え替え
  6. 6.黒法師の育て方⑤増やし方
  7. 7.黒法師の育て方⑥枯れそうな時
  8. 8.まとめ

黒法師の育て方⑥枯れそうな時

黒法師が枯れそうになる原因はいくつかありますが、主に夏場の根腐れや霜に当たった場合です。他には、虫や花が原因であることも。そんな時は慌てずに、それぞれに合った対処方で乗り越えましょう。

夏に元気がない時

夏の黒法師

夏の黒法師

夏に元気がない時は、主に根腐れが原因の場合がほとんどです。対処の仕方は、植え替えと剪定の二通りの方法があります。夏の植え替えや剪定はリスクを伴いますが、鉢の底に水が溜まっていたり、土が古くなり排水性が悪くなっていたりする可能性があるため、早急に対処します。また夏場は休眠期のため、葉を落としロゼットが小さくなりますが、葉につやがあれば自然現象なので心配はいりません。元気がない時の見極め方は、株元がグラグラしている時や、茎が細くしおれている部分がある時、葉につやがなくなった時です。

植え替えの対処法

植え替えは、茎にまだ異常が見られない時の対処法です。茎の一部が細くなりしおれかけている場合は、剪定での対処法をおすすめします。

夏に株元がグラグラしている時の植え替え手順
  1. 鉢植えから株を抜き土を落とします。土が腐敗している可能性があるので、根を流水で洗い流します。その際、根以外に水をかけないように注意しましょう。
  2. 株元から約1cmほど根を残し、根の先は剪定します。
  3. 根の剪定後、半日陰から日陰の風通しのよい場所で根を1~2日ほど乾かします。
  4. 乾いた新しい用土に植え込みます。その際、前回よりも水はけのよい土を使いましょう。ゼオライトなどの防湿剤を混ぜ込むのもおすすめです。置き場所は、半日陰から日陰の風通しのよい場所です。
  5. 水やりは植え込んですぐに一度与えます。その後は、季節ごとの通常通りの管理に戻しましょう。また、水を与える際は株に水がかからないようにし、土に水を浸み込ませるようにします。

剪定の対処法

茎が細くなりしおれかけている場合は、植え替えをしても元に戻すことはできません。細くなった部分を取り除く方法で対処します。

茎が細くなってしまった場合の剪定手順
  1. 葉から約3~5cm下で剪定しますが、その間に細くなった茎がある場合は短くてもかまいません。取り除きましょう。
  2. 切り口を約1週間ほど、風通しのよい日陰で乾かします。
  3. 清潔な土に茎を1cm程挿し込み、半日陰~日向の雨の当たらない場所で管理します。
  4. 挿してから約2週間~1ヵ月経ってから水やりを始めます。その後は季節ごとの管理方法に戻します。
  5. 元の株は細くなった部分を剪定し取り除いた後、植え替えをしておきましょう。やり方は上記の植え替えの対処法と同じです。

夏の黒法師

夏の黒法師

冬に元気がない時

外で越冬する黒法師

外で越冬する黒法師

冬に元気がない時は、主に強い寒さに当たった時や、霜が降りてしまった時などの原因がほとんどです。黒法師は寒さには比較的強い傾向があり越冬しやすいですが、適切な管理をしていないと弱ってしまい越冬が難しくなります。断水するとマイナス5℃程度までは耐えることができますが、心配な場合はあらかじめ室内の窓辺に移動しましょう。また冬の黒法師は寒さから身を守るため葉を閉じます。これは、自身を守るための行動で元気な証拠です。元気がない時の見極め方は、葉につやがなくダランと開き垂れさがっていたり、葉や茎がブヨブヨしたりと凍傷を起こしている時です。

葉を取り除く対処法

茎が無事で、葉だけが凍傷を起こしている場合の対処法です。葉に水が残りすぎており、葉の中の水分が寒さで凍ってしまい起こります。

ブヨブヨになった葉を取り除く手順
  1. 生長点の葉は必ず残し、凍傷になった葉は全て取り除きます。
  2. 管理場所は、室内の日の当たる窓辺に置きましょう。
  3. 水やりは1週間後から始めます。室内管理になるので室温に合わせて管理します。室温が10℃以上ある場合は、春や秋と同じように管理してください。生長点に水がかかると枯れる場合がありますので、株元に水を与えましょう。
  4. 最低気温が5℃以上になったら、外で管理します。半日陰から日なたへと徐々に外に慣れさせていくと葉焼けを防ぐことができます。

剪定の対処法

葉だけではなく茎も凍傷を起こしてしまった場合は、夏と同様の剪定方法で対処します。冬の場合、全て室内で行うと回復が早くなります。親株は特に植替えの必要はありませんが、土が凍っていると根が傷むので室内の日の当たる窓辺に置き、通常の管理方法で越冬します。

葉に白い虫がついて元気がない時

葉に白い小さなツブツブがついていたら、それはコナカイガラムシです。コナカイガラムシは葉液を吸って黒法師を弱らせます。特に生長点についてしまうと、枯れる原因になるので早急な対応が必要です。数匹ならピンセットで除去し、大量に発生してしまった場合は、市販の薬剤スプレーを使いましょう。発生しやすい時期は5月~7月です。

花が咲いて元気がない時

多肉植物の中でも、アエオニウム属は花を咲かせてしまうと株がとても弱りその後枯れてしまいます。育て始めてすぐに花を咲かせることはありません。花芽を付けるということは、寿命が近づいていると考えましょう。花芽をカットすると寿命を延ばすことはできますが、挿し木などで早めに世代交代をしておくのをおすすめします。花芽が付き始める時期は3月~5月頃です。

まとめ

多肉植物

多肉植物

黒法師は多肉植物の中でも、徒長しにくく姿が乱れにくいのも魅力的です。和にも洋にも合う上品でシックな装いなので、盆栽鉢に植えて和風にしてみたりリメイク缶に植えてジャンク風にしたりと楽しめます。流通量も多くホームセンターなどでも手に入りますので、ぜひ自分のスタイルを見つけて楽しんでみてください。

misa
ライター

misa

四季の庭をセカンドリビングにすべく、多種多様な植物を育てています。

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