キングサリの育て方・栽培方法!詳しい剪定の時期・方法などをご紹介!

キングサリの育て方・栽培方法!詳しい剪定の時期・方法などをご紹介!

キングサリは藤の花に似た花を付けます。挿し木での増やし方もメジャーです。樹高があるので、誘引・仕立て方によっては庭にアーチやフェンスをキングサリで作ることも可能です。この記事ではそんなキングサリの剪定方法や最適な土壌環境、育て方、挿し木の方法をご紹介します。

記事の目次

  1. 1.キングサリとは
  2. 2.キングサリの育て方
  3. 3.キングサリの増やし方
  4. 4.キングサリの病気・害虫対策
  5. 5.キングサリの名所をご紹介
  6. 6.キングサリで庭を華やかに

キングサリの増やし方

出典:写真AC
 ​​​​​​​

1本植えてみるとその魅力に気付くキングサリ。2本目も植えたくなる方も多いでしょう。種から植えることももちろん可能ですが、おすすめの増やし方は挿し木です。どちらの増やし方についてもご紹介します。

増やし方①挿し木

挿し木のポイント1.時期は3月ごろ。真夏と真冬は避ける

挿し木を始めるおすすめの時期は3月ごろになります。その他の時期でも挿し木を行うことは可能ですが、真夏と真冬は避けるようにしましょう。

挿し木のポイント2:去年の太い枝を選ぶ

去年伸びた勢いのある枝を選びましょう。鉛筆ほどの太さがある枝の成功率は比較的高いといわれています。枝を選んだところで切り落とし、15cm前後に揃えます。その枝を水に挿し、水を吸い上げたところで用土に挿します。この際使用する用土ですが、通常の培養土で構いません。こだわりたい方は市販されている挿し木用の培養土などを試してみてもいいでしょう。

挿し木ポイント3.根が出るまで水やりを続ける

極端な乾燥をさけ、葉や枝の様子を見ながら水やりを続けましょう。根が出てくれば成功です。そのままある程度大きくなるまで世話を続けましょう。

増やし方②こぼれ種・種まき

出典:写真AC
 ​​​​​​​

キングサリは最初にご紹介したようにマメ科の植物なので、花の後には莢(さや)をつけます。莢が自然にはじけ、こぼれ種が自然に発芽することもありますが、本格的な種からの増やし方になると種を採取する必要があります。花が終わり、莢を付け、種が熟すのは10月~11月ごろになります。莢が茶色く乾燥しているものから種を採取します。こぼれ種が落ちていることもあるので足元もなんとなく気にするといいでしょう。

種まきの時期は翌年の3月中に行う

保存しておいた種は翌年の3月にまきます。最初はポットなどに播く(まく)のがおすすめです。発芽を確認できれば少しずつ大きくなります。苗の大きさに合わせてポットも大きくしていくといいでしょう。挿し木に比べるともちろん時間はかかってしまいますが、種から立派な1本の大きな木にした時の喜びは大きいものです。

要注意!キングサリの種には毒がある

挿し木に比べて種の管理は簡単に思えますが、キングサリの種にはアルカロイド系の毒があることに注意しましょう。誤って誤飲などしてしまわないように、特に小さなお子さんがいらっしゃる家庭では手の届かないところに置いておくようにしましょう。こぼれ種を知らずに拾って口に入れてしまうことのないようにも注意しましょう。

キングサリの病気・害虫対策

出典:写真AC
 ​​​​​​​

基本的な育て方をおさえたところで、キングサリがかかりやすい病気や害虫があるのか見ていきましょう。

キングサリは病気にも害虫にも強い

こういったところも初心者向けの植物といわれる理由になりますが、キングサリはこれといった病気にかからず、害虫にも強いとされています。先ほどタネにアルカロイド系の毒があるとご紹介しましたが、これは葉や花にも同様にあり、これらの物質によって害虫被害を免れているとも考えられます。

キングサリの名所をご紹介

出典:写真AC
 ​​​​​​​

次々と垂れ下がる黄色く美しいキングサリの花を見てみたい方は、名所を訪れるのもおすすめです。誘引や剪定の方法を間近に見ることができ、勉強にもなります。訪れる際はホームページなどで開花情報を調べてからお出かけしてみましょう。

名所①足利フラワーパーク(栃木県)

巨大な藤棚で有名な足利フラワーパークにもキングサリのアーチがあります。こちらは「キバナフジ」として紹介されていますが、キングサリと同じ植物です。開花時期に訪れると、目が眩むほどのまぶしい黄色のキングサリのトンネルがお出迎えしてくれます。

名所②京王フローラルガーデン(東京)

多摩川近郊にある京王フローラルガーデンにもキングサリがあります。こちらはハナショウブの名所で知られていますが、キングサリも美しく仕立てられており私たちの目を楽しませてくれるでしょう。

名所③中島公園(北海道)

キングサリは、寒冷地の方が大きく成長する傾向があり、その点でも北海道はキングサリの名所と言えます。開花時期になるとあちらこちらでキングサリの美しい花を見ることができますが、中でも中島公園のキングサリは有名です。開花時期に訪れた際はぜひ足を運んでみましょう。

名所④バンデューセン植物園(カナダ・バンクーバー)

最後の名所はカナダのバンクーバーにあるバンデューセン植物園です。こちらも海外ですが見ごろは5月~6月になります。バンクーバーを代表する植物園で、その大きはなんと東京ドーム5つ分に相当します。そんな広大な植物園の一番の見どころがこのキングサリと言われているほどで、その美しさには思わずため息が出るほどです。機会があればぜひ訪れてみましょう。

キングサリで庭を華やかに

出典:写真AC
 ​​​​​​​

耐寒性があり、病気や害虫の被害も受けにくいキングサリ。藤のような形をした黄色い花が一斉に垂れ下がる様子は実に見事です。誘引の仕方によってはフェンスやアーチを作ることも簡単に行えます。挿し木で増やすこともできるのでお庭を華やかに彩ってくれる強い味方と言えるでしょう。ぜひキングサリに挑戦してみてくださいね。

ricebridgarden
ライター

ricebridgarden

庭いじり、家庭菜園、DIYが大好きな主婦です。庭にキジがきたり、近くにはムササビもいるような田舎に暮らしています。3歳の娘と一緒に庭づくりを楽しんでいます。

関連記事

Article Ranking