コアジサイとは?その種類や特徴・花言葉をご紹介!

コアジサイとは?その種類や特徴・花言葉をご紹介!

紫陽花(アジサイ)というと、手まり咲きの花姿を想像する方が多いかもしれません。たくさん種類があるアジサイの中でも、コアジサイ(小紫陽花)は見た目や香りに特徴があります。そんなコアジサイの特徴や花言葉、庭や鉢での育て方までをまとめました。

記事の目次

  1. 1.コアジサイってどんな花?
  2. 2.コアジサイの花言葉
  3. 3.コアジサイの紅葉
  4. 4.コアジサイの育て方
  5. 5.コアジサイまとめ

コアジサイってどんな花?

一般的なアジサイと今回ご紹介するコアジサイの大きな違いは「装飾花の有無」と「香り」です。この記事では、そんなコアジサイについて詳しくご紹介いたします。

Photo byshell_ghostcage

両性花と装飾花

アジサイの花には、両性花と装飾花の2種類があります。両性花とはおしべとめしべを持つ花です。一方で、装飾花はおしべとめしべを持っておらず、花びらのように見える部分は萼(がく)です。アジサイは大きく分けて、たくさんの装飾花を持つ手まり咲きの西洋アジサイ、両性花の周りに装飾花を持つガクアジサイに分けられます。

Photo byjamie_nakamura

ガクアジサイ
日本在来種
おしべとめしべのある両性花の周りに
装飾花があります。
装飾花が額縁のように見えることから
ガクアジサイと言われています。
コアジサイはガクアジサイの1種です。

西洋アジサイ・ホンアジサイ
花びらのように見えるのは、萼(ガク)
装飾花と呼ばれています。
日本原産のガクアジサイが
中国を経由してヨーロッパに渡り
品種改良を重ねて逆輸入されました。
今では日本でも品種改良が盛んです。

コアジサイの基本情報

学名 Hydrangea hirta
(Hydrangea : アジサイ属、hirta : 短い剛毛のある)
別名 シバアジサイ
分類 アジサイ科アジサイ属
原産 日本
分布 関東以西の本州、四国、九州
環境 半日陰~日陰
花期 6月~7月
耐寒性 やや強い
耐暑性 普通

コアジサイの特徴

日本在来種であるコアジサイ

コアジサイはガクアジサイの1種で日本在来種です。落葉低木で、関東以西の本州から四国、九州の林の中などの半日陰で自生しています。樹高は1m~1.5mほどになります。葉のふちには規則的で大きな鋸歯があり、葉の両面には毛がまばらに生えています。花は薄紫色で両性花のみ、装飾花を持たないのがコアジサイの大きな特徴となっています。

香りを持つアジサイ

一般的にアジサイは香りを持ちませんが、コアジサイの特徴と言えば、なんといってもその「香り」でしょう。装飾花を持たないコアジサイは繁殖のため、甘い香りを放って昆虫たちを呼び寄せるのです。その香りはさわやかな甘い芳香で、薄紫の可憐な花が咲く頃、目だけではなく私たちの鼻も楽しませてくれます。

コアジサイの花言葉

コアジサイの花言葉は「忍耐強い愛」です。6月~7月の梅雨の時期、まるで誰かを待つように林の中の木陰でひっそりと咲くコアジサイ。「忍耐強い愛」という花言葉は、清楚で可憐なイメージのコアジサイにぴったりだと感じます。また、一度花を咲かせると長い間花期が続くのも、この花言葉の由来だと言われています。

コアジサイの紅葉

梅雨の時期に可憐な花を咲かせているのを見ると「和」の風情を感じ、心が落ち着くのは日本に昔からある種ならではでしょうか。でも実は、秋にももう1つの素晴らしい姿を見せてくれます。コアジサイの葉が黄色に変わり、紅葉が楽しめるのです。関東以西の群生地では、まるで絨毯をひいた様に一面黄色い世界が広がります。1mほどの低木だからこそ眺められる景色です。

コアジサイの育て方

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アジサイであるのに香りを楽しめたり、紅葉も楽しめるコアジサイ。知れば知るほど魅力的で、おうちで育ててみたくなりませんか。コアジサイは、庭や鉢植えで育てることができます。次は、コアジサイの育て方をお伝えしていきます。

コアジサイの植え付け方法

コアジサイは挿し木できます

コアジサイは両性花があり種を作りますが、種から育てるのはあまり一般的ではありません。初めて育てる場合は、苗を購入することもできますが、挿し木をして育てることができます。挿し木とは、幹を切り取り数時間水を吸わせたあと、用土に挿して発根させる方法です。コアジサイは庭への地植え、鉢植えのどちらでも育てることができます。

ボタニ子

ボタニ子

盆栽仕立てもかわいいですね。

用土と病害虫対策、水やりは?

コアジサイは、それほど用土を選びません。鉢植えの場合は、通気性と保湿のために鹿沼土などを用土に混ぜるとよいでしょう。アジサイは乾燥を嫌う植物です。鉢植えの場合も、庭への地植えの場合も、土が乾いたら水をたっぷりあげてください。コアジサイは病害虫にも強く、半日陰でも育つ丈夫な植物ですので、水切れに気をつけていれば、初心者でもとても育てやすい植物です。

コアジサイの剪定

アジサイは、バラや桜のように花が散ることはありません。そのため花が終わった7月頃、花房のみを切り取ってしまいます。早めに切り取ることで他の部分に負担がかからないようにします。コアジサイは紅葉が楽しめる種類なので、葉はそのままにしておきましょう。枝が混みあってくると、翌年の花付きが悪くなりますので、秋には古い枝を剪定しておきましょう。

ボタニ子

ボタニ子

秋になると、翌年花を咲かせるための新芽が出てきますよ。

コアジサイの冬越しは?

葉が全て落ちてしまうので、枯れ木のように見えますが、翌年のためにしっかり生きています。水切れを起こさないように気をつけてあげてくださいね。

コアジサイまとめ

出典:写真AC

いかがでしたでしょうか。アジサイはたくさんの種類があり、最近また人気が高まっています。その中でも日本在来種の1つであるコアジサイは「和の風情」を感じられる、知れば知るほど魅力的な花です。自生地に見に行くのもいいですが、コアジサイは挿し木からでも育てられるので、今回ご紹介した育て方を参考にぜひご自宅に1鉢いかがでしょうか。

いろどり
ライター

いろどり

森が好き!鳥が好き!!ハーブが好き!!!

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