ツルバキアとは?
名前 | ツルバキア |
別名 | ソサイアティ・ガーリック |
学名 | Tulbaghia |
分類 | ユリ科(ネギ科):ツルバキア属 |
高さ | 40cm~50cm |
開花時期 | 3月~10月 |
ツルバキアは多年草の植物
ツルバキアは成長すると草丈が50cmほどになる多年草の植物で、南アフリカが原産地です。春に開花時期をむかえる花は、ピンク色や薄い紫色、白などの花色があり、品種によって秋まで長期間咲きつづける四季咲きの性質をもった種類もあります。
育てやすく管理もしやすい
病気や害虫の影響がほとんどなく、花が咲かない原因となる障害が少ない植物です。耐暑性に強く、マイナス5度まで耐える耐寒性もあり、地植えでも鉢植えでも栽培できます。
ツルバキアの種類
ツルバキアの種類①フラグランス
名前 | フラグランス |
高さ | 30cm~60cm |
開花時期 | 3月~5月 |
フラグランスは甘い花の香りが濃く、日本での流通が多い種類です。花は白やピンク、薄紫などの色があり、葉が少し幅広なのが特徴です。
ツルバキアの種類②シルバーレース
名前 | シルバーレース |
高さ | 50cm~60cm |
開花時期 | 5月~8月 |
紫色の花を咲かせるシルバーレースの葉は細めで、両脇に白い線が入っているようすが繊細なレースを思わせ、花だけでなくカラーリーフとしても楽しむことができます。
ツルバキアの種類③ビオラセア
名前 | ビオラセア |
高さ | 30cm~40cm |
開花時期 | 5月~10月 |
フラグランスと同じく日本での流通が多いビオラセアは、開花時期が長い四季咲きの特性をもっています。花の色は紫、白、ピンクで、群生して育ち咲くこともあります。
ツルバキアの栽培カレンダー
ボタニ子
花を長く楽しむためにも大切な作業なので、忘れずに与えてくださいね
ツルバキアの育て方①場所
日当たりや半日陰で育てる
日当たり~半日陰で育てるとよいでしょう。日陰でも育てることはできますが、花芽のつきかたが悪くなり花が咲かないこともあるのでおすすめしません。
室内の置き場所
室内で育てる場合は、日が差す明るい窓の近くに置くのがよいです。陰になる場所で観賞したいときは、半日だけ日当たりへ移動し日光浴させましょう。
ツルバキアの育て方②水やり
水やりの仕方
地植えは植え替えのときに水やりするほか、とくに与える必要がありません。鉢植えは土の湿りけががなくなり乾いたら水やりします。
多湿だと花が咲かないこともある
ツルバキアは土が湿ったままだと根が傷み、花が咲かないこともあるので、湿っているときは水やりを控え多湿にならないようにしましょう。
冬越し期間の水やり
冬季は株が成長しないので、水やりは控えて土を乾燥気味に管理します。土の凍結は球根に大きなダメージを与え、つぎの年に芽をださなくなるので注意します。
ツルバキアの育て方③用土
市販の草花培用土で大丈夫
水はけがよい市販の草花培用土が使いやすくおすすめです。
ボタニ子
自分でブレンドする場合は、ベースの赤玉土と水はけに効果がある腐葉土を7:3の割合でブレンドして使いましょう!
ツルバキアの育て方④肥料
草花用の緩効性肥料を与える
地植え、鉢植えともに4月~5月と9月~10月に草花用(市販)の緩効性の肥料を与えます。粒タイプのものが使いやすくおすすめです。そのほか植木鉢は4月~10月の花のあいだ、月1回の液体肥料を与えて株の成長を促進させます。
ツルバキアの育て方⑤剪定
混みあった場所の葉を剪定する
春から秋にかけて多湿を防ぎ風通しをよくするため、混みあった場所の葉を付け根から切り落として剪定します。また、枯れている葉があるときも切り落とします。
花茎切りも必要!
花がおわったら順々に花茎切りをして、ほかの花茎に栄養をおくり開花をうながします。
ツルバキアの冬越しの仕方
鉢植えと地植えのやり方
鉢植えは室内で冬越しさせ、地植えは気温がマイナス5度以上であれば外で冬越しさせて大丈夫です。心配なときは10月以降、葉や茎が枯れてから球根を堀りだし、乾燥させて保存することもできます。
マルチングで凍結防止
地植えは株のまわりに枯れ葉やワラ、バークチップなどを敷き、鉢植えはウッドチップやバークチップを鉢内に置いてマルチングすると、土の凍結防止になり球根の傷みを防げます。
ツルバキアの増やし方
株分けで増やす
増やし方は、植え替えのさいに株分けをして球根で増やすことができます。植え替えは2年~3年に1度のペースでおこなうと良いでしょう。
まとめ
主だった病害虫もなく耐寒や耐暑性もあるため管理がしやすいツルバキアは、はじめて植物を育てようとしている人に入門としておすすめしたい植物です。花色や開花期間の長いものなど自分に合ったものを選んで、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
施肥は成長や花つきに関係する栽培管理の大きなポイントです!