ミヤマキンポウゲとは
ミヤマキンポウゲは、北海道から本州中部より北の高山に生える高山植物です。大群落で咲いていることが多く、湿り気がある緩やかな傾斜地でよく見られます。花は花弁が黄色でつやつやしていて、花後はとげとげした金平糖に似た痩果(そうか)ができ種をつけます。冬が近づくと落葉して冬越しするので耐寒性は強いほうですが、高温多湿には弱いという特徴があります。
基本情報
学名 | Rununculus acris var. nipponicus |
和名 | 深山金鳳花 |
科・属 | キンポウゲ科・キンポウゲ属 |
原産地 | 日本(北海道・本州中部以北) |
花 | 黄色・直径2cmほどで丸みのある5枚花弁 |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 弱い(湿気を好むが高温多湿に弱い) |
開花時期 | 6月~8月頃 |
ミヤマキンポウゲの基準標本は、長野県の木曽駒ケ岳のものとされています。北海道や中部地方の高山地帯にもたくさん生息していますが、秋田県では絶滅危惧Ⅱ種に指定されていて、他にも南アルプスでも減少しているようです。その原因がシカなどによる動物食害からきていて防護柵でシカを避け、回復させる実験もおこなわれています。
名前の由来
キンポウゲの花は黄色でつやつやした光沢があり、その見た目を金色の鳳に見立てられたことから金鳳花という名前がつけられました。ミヤマ(深山)はキンポウゲの咲く場所が高山という部分からです。別名で馬の脚形(うまのあしがた)とも呼ばれていて、理由がキンポウゲの葉が馬の脚の形をしていたからといわれています(実際の葉は鳥の脚の形で間違って広まったようです)。
花言葉
ミヤマキンポウゲの花言葉は栄誉、栄光、子供らしさ、無邪気です。栄誉、栄光はミヤマキンポウゲの花に光沢がありきらきらしている部分からきています。もう1つの子供らしさは黄色のかわいらしい花が咲くところからです。花言葉だけ聞くと大人から子供までプレゼントしやすい花にみえますが、キンポウゲは有毒なので子供が間違えて誤飲しないよう注意しましょう。