サンパチェンスの育て方!冬越しの注意点や切り戻し剪定の仕方を紹介

サンパチェンスの育て方!冬越しの注意点や切り戻し剪定の仕方を紹介

夏の庭を彩るサンパチェンスは、育て方も簡単で初心者でも楽しめる夏の花です。大株になる特徴と、夏の暑さに負けない花として人気の花です。切り戻しをすると秋までよく咲き、日当たりと温度に注意して育てれば冬越しもできます。サンパチェンスの育て方を中心にお伝えします!

記事の目次

  1. 1.サンパチェンスとは?
  2. 2.サンパチェンスの種類
  3. 3.サンパチェンスの育て方
  4. 4.サンパチェンスの手入れ
  5. 5.サンパチェンスの冬越し
  6. 6.サンパチェンス増殖禁止の注意点
  7. 7.まとめ

サンパチェンスとは?

出典:写真AC

サンパチェンスはサカタの種が、インパチェンスとニューギニア・インパチェンスを交配して作り出した植物です。トロピカルムードがいっぱいの鮮やかな色彩で株も大きく、夏の太陽の強さにまけずに庭をかざってくれます。打ち水効果や二酸化窒素の浄化作用や水質浄化などが認められている「環境浄化植物」でもあります。

基本データ

サンパチェンスはツリフネソウ科・インパチェンス属の多年草の植物で、北半球から熱帯地方まで、およそ1000種類存在しています。

学名 Impatiens hybrida Sun Patience
科名・属名 ツリフネソウ科・インパチェンス属
園芸分類 一年草・多年草
原産国 園芸品種
花色 ピンク・赤・白・オレンジ・パープル
草丈 40~100cm
花径 4~5cm
開花時期 5~11月

サンパチェンスの特徴

サンパチェンスは近縁種のインパチェンスが夏の花でも日ざしに弱いという特徴があります。インパチェンスが半日陰のシェードガーデン向きに対して、太陽がいっぱいの環境を好むように作り出されました。また、環境浄化作用のつよい植物という特徴も見逃せません。

特徴①夏の日ざしにつよい

近縁種のインパチェンスは夏の花ですが、半日陰が好きな花です。そのインパチェンスの太陽に弱いという弱点に対し、サンパチェンスは夏の暑さや太陽にも強い品種として作り出されました。また開花時期も、春~秋まで長い期間なので手間がかかりません。

特徴②打ち水効果

サンパチェンスの打ち水効果は植物がおこなう、葉からの蒸散作用によります。夏の打ち水はまわりの温度を下げてくれる効果があります。植物は夏の暑さから自分の体を守るために、与えられた水を効率よく蒸散させて自分の温度を下げ、また周囲の温度も下げます。サンパチェンスの蒸散作用は他の植物より強いとされています。

特徴③二酸化窒素・ホルムアルデヒドの浄化作用

空気浄化植物といえばサンスベリアを思い浮かべる方もいるでしょう。サンパチェンスも車の排気ガスにふくまれる二酸化窒素や、シックハウスの原因でもあるホルムアルデヒドを吸収して、きれいな空気として排出します。

特徴④水の浄化作用

近年、プランクトンの異常発生などで各地の川や海の水質悪化が問題になっています。サンパチェンスは水中に溶け出した、窒素やアンモニアなどを根から吸収して、害のない水に戻すスピードが速いことがわかりました。サンパチェンスを干潟や水路などに、水上花壇として植え付けて水質浄化を行っている地域が数多くあります。

サカタのたね:浄化能力の説明
浄化作用のグラフ

名前の由来

サンパチェンスの名前の由来は、SUN(=太陽)とPatience(=忍耐)をあわせた造語です。太陽に強いという特徴と、夏の暑さに耐える花の名前として名付けられました。

サンパチェンスの花言葉

サンパチェンスの花言葉は「太陽のように輝く笑顔」です。2006年にサカタのタネが作出した新しい品種のために花言葉はありませんでしたが、2016年に公募で決まりました。夏の時期、太陽にまけないトロピカルな色彩のサンパチェンスによく似合っている花言葉です。

ボタニ子

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次にサンパチェンスの種類をご案内します!

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