瑠璃唐草の育て方
ここからは、瑠璃唐草の育て方を紹介します。瑠璃唐草は比較的育てやすい一年草ですが、環境の変化に弱い、移植を嫌うといった注意点も少なくありません。育て方のポイントをしっかりおさえて、健やかに育て上げ、きれいでかわいらしい花をたくさん咲かせましょう。
育て方のポイント①栽培環境
日当たりがよく、涼しい環境を好みます。耐陰性はありますが、日当たりがよいほうが花つきも断然よいです。土は水はけがよく、肥料分が少なめのものを好みます。鉢植えの場合は市販の草花用の培養土でOKですが、肥料分は少なめのものを選ぶようにしましょう。瑠璃唐草は移植を嫌うので、地植えの場合は植え付ける場所の選定は慎重に行うことをおすすめします。
育て方のポイント②植え付け・植え替え
種まきの場合
瑠璃唐草の種まきの適期は9月~10月です。瑠璃唐草は根が途中で分かれず、まっすぐに伸びる性質を持っています。そのため花壇やプランターに直まきするのが、もっとも簡単でおすすめな方法です。適期に直まきして軽く土をかけておきます。発芽後は株の間隔が10cm以上になるように、生育の悪い芽を間引きしましょう。
種は管理がうまくいっていれば、10日ほどで発芽するよ。瑠璃唐草は多湿を嫌うから、土が湿り過ぎないように注意してね。
瑠璃唐草は耐寒性はありますが、霜柱に弱いです。寒冷地での種まきは室内や霜除けした環境下で行いましょう。
苗植えの場合
瑠璃唐草の苗を植え付ける場合は、根鉢を崩さず、そのまま植え付けるようにします。瑠璃唐草の根は分岐せず、下へ太い根が伸びていく性質です。そのため太い根が少しでも傷つくと株全体に大ダメージとなってしまい、その地に根付くこともできなくなってしまいます。深植えも厳禁です。株元をバークチップなどでマルチングしておくと、株が固定され、雑草除けにもなります。
瑠璃唐草の苗の植え付けの適期は2月中旬~4月です。ポット苗も2月~4月頃に出回ります。できるだけ早く購入し、根を傷めないように注意して植え付けてくださいね。
瑠璃唐草は耐暑性は低いけど、一年草だから春の開花後は枯れてしまうんだ。だから夏越しの心配はしなくていいよ。
育て方のポイント③水やり
瑠璃唐草は多湿を嫌う植物です。水を与え過ぎると病気や根腐れを起こしてしまいます。乾燥気味に管理するのが基本です。鉢植えの場合は、土の表面が白く乾いてから水やりしましょう。地植えの場合、根付くまでは乾燥し過ぎない程度に水やりします。根付いた後は、基本的に水やりする必要はありません。
育て方のポイント④肥料
瑠璃唐草は、あまり肥料を必要としない植物です。肥料が多いと徒長して見た目が悪くなるばかりか、軟弱な株に育ってしまいます。春と秋に、月に1~2回の割合で液体肥料を与える程度でOKです。水やりの際に肥料分が流れてしまう鉢植えの場合は、葉色が悪くなったときに追肥として液体肥料を施すとよいでしょう。
育て方のポイント⑤花がら摘み
咲き終わった花や花がらをこまめに摘み取ると、エネルギーの消費が抑えられるので速やかに次の開花に回されます。株の疲弊も抑えられるため、より多くの花が咲き、より長い期間花を楽しむことができるというわけです。広い場所にたくさん植えている場合は難しいでしょうが、鉢植えなど限られたスペースで植えている場合は、できるだけ花がら摘みを行いましょう。
育て方のポイント⑥病気・害虫対策
瑠璃唐草で注意すべき病気・害虫は、うどんこ病、灰色かび病、アブラムシです。アブラムシは春に発生するので、増殖される前に殺虫剤で対処しましょう。うどんこ病や灰色かび病は殺菌剤で対処します。灰色かび病は多湿な環境で発生しやすいので、風通しをよくして、花がらや傷んだ葉をこまめに取り除くことで予防できますよ。土にまくだけで効果がある、粒剤タイプの殺虫剤の使用もおすすめです。
殺菌剤や殺虫剤を使用するときは、使用上の注意をよく読み、用法・用量を守って使用しましょうね。
まとめ
可憐な花姿と美しい花色が印象的な瑠璃唐草は、好みの種類を選んで自分で育てるのもよいですが、うんと広い場所に植えられている光景を見るのも素晴らしいです。鉢植えや地植えで自分のお庭を美しく演出するのも素敵ですし、名所へ足を運んで、瑠璃色の絨毯のような圧倒的光景を楽しむのもよいですね。美しい瑠璃色の花を、あなたの好きな方法で存分に楽しみましょう。
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出典:写真AC