ストックとは
可憐な花が印象的なストックは、南ヨーロッパを原産とするアブラナ科の花の総称です。別名を紫羅欄花(アラセイトウ)といいます。ひとつの茎の先に複数の花をつけるのが特徴で、見た目がとても華やかです。花持ちもいいため切り花や花束、アレンジメントにも人気があります。
科名 | アブラナ |
属名 | アラセイトウ属 |
原産地 | 南ヨーロッパ |
英語名 | Stock、Comon stock、Gilly flower |
別名 | 紫羅欄花(アラセイトウ) |
開花時期 | 11月~5月 |
花の色 | 赤、ピンク、白、紫、黄色など |
ストックの種類
ストックには大きく分けて2種類あり、違いは花のつき方です。「スタンダードタイプ」と呼ばれる種類は1本の茎に花が咲くもので、1本の茎がさらに枝分かれした先に花をつけるものは「スプレータイプ」と呼ばれています。
ストックが誕生花の誕生日
1月10日、2月9日、3月2日、7月16日が、ストック(全般)が誕生花となっている誕生日です。また、2月8日はピンク、2月20日は紫、3月7日は白のストックが誕生花に指定されています。開花時期ともほぼ一致しますので、お誕生日のプレゼントとしてストックの花束をプレゼントするのもロマンチックですね。
ストック全般の花言葉
まず初めに、ストック全般に共通してつけられている花言葉をご紹介します。その花言葉は「順風満帆」「求愛」「永遠の美」「愛の結合」「永遠に続く愛の絆」「ゆたかな愛」などです。いずれも永遠や幸福を感じさせる、とてもあたたかい雰囲気の言葉ですね。
ストックの色別の花言葉
ストック(赤色)の花言葉
赤色のストックの花言葉は「私を信じて」です。くっきりとした色味にふさわしい、情熱的な花言葉ですね。
ストック(ピンク色)の花言葉
ピンク色のストックには「ふくよかな愛情」という花言葉がついています。淡い色合いから、ふんわりと優しい、包み込まれるような愛を感じますね。
ストック(白色)の花言葉
白色のストックの花言葉は「思いやり」「ひそやかな愛」です。奥ゆかしいホワイトのストックには、控えめな愛をうたう花言葉が添えられています。
ストック(紫色)の花言葉
紫のストックの花言葉は「おおらかな愛」です。他のストックに比べるとおとなびた印象の紫色のストックには、寛容さを感じさせるような花言葉がつけられました。
ストック(黄色)の花言葉
黄色の花をつけるストックの花言葉は「さみしい恋」です。イエローは西洋ではマイナスイメージのある色であるという特徴から、ストックも黄色には物悲しい花言葉がつけられています。
ストックの花言葉の由来
ストックの花言葉の由来①永遠
ストックはとても花持ちがよく、5日~10日の間かわいらしい花を咲かせてくれることが特徴です。甘いかおりも長い期間楽しめます。このことが永遠をイメージする花言葉の由来となりました。
ストックの花言葉の由来②愛情
ストックの花には、敵国の王子様と愛し合っていたお姫様の、悲しい言い伝えが残されています。敵同士という身分から愛した王子様と結ばれることを許されなかったお姫様は、あるとき王子様に会うためにお城を抜け出そうとして事故で亡くなってしまうのです。それを哀れんだ神様は、姫をストックの花に変えたという言い伝えです。彼女の一途な愛にちなんで、ストックには愛情を意味する花言葉が多いのです。
まとめ
見た目もかわいらしく甘いかおりも楽しめるストックは、花言葉もポジティブな印象の言葉が多く、花束やアレンジメントでプレゼントするのにぴったりな花です。色によって花言葉が違うので、いろいろなシチュエーションに活躍しそうですね。パステルカラーの可憐な花で、大切な人へ一足早い春を届けてみてはいかがでしょうか。
出典:写真AC