キンセンカ(金盞花)はどんな植物?
基本情報
名前 | キンセンカ |
和名 | 金盞花 |
学名 | Calendula officinalis |
分類 | キク科:キンセンカ属 一年草:多年草 |
高さ | 10cm~60cm |
花の季節 | 12月~6月 |
花色 | 黄色、オレンジ、レモンイエローなど |
原産地
原産地は地中海沿岸地域です。日光が当たる明るい場所であれば地植え・鉢植え・プランターなどさまざまな植え方で楽しめ、寒い季節も咲きつづける丈夫さがあります。
キンセンカ(金盞花)の特徴
特徴①葉
茎に対して葉は互生に生え、葉数も多い植物です。細長い楕円や丸みをもつ楕円など品種によって形が変わり、丸いものはスプーンのように葉の先が湾曲しています。葉の色は黄緑や深緑色です。
特徴②花
くっきりとした黄色・オレンジ・レモンイエローなどの花色をもち、花びらは一重・二重・八重などさまざまです。中央部分にある筒状花のサイズが小さいものと大きいものとで花の印象がガラリと変わります。どの品種も花の季節はぽんぽんと花を咲かせていきます。
キンセンカ(金盞花)の花言葉①「変わらぬ愛」
花言葉「変わらぬ愛」の意味
「太陽神アポロン」とシチリア島に生まれた「クリムノン少年」が登場するギリシア神話にて、太陽神を崇拝する少年の変わらぬ思いが花言葉の意味になっています。
花言葉の由来になっている神話の内容
- 太陽神アポロンは自分のことを心から崇拝する少年クリムノンの思いに気付き、少年に特別あたたかい光を贈ります。そのようすに嫉妬した雲の神が太陽神アポロンを雲で覆い隠しクリムノンから光を奪うと、少年は悲しみに耐えられず命を絶ってしまいます。アポロンは少年の死を哀れみ、少年クリムノンをキンセンカに変え「太陽の花(ヘリアントゥス)」と呼ぶようになりました。
キンセンカ(金盞花)の花言葉②「別れの悲しみ」
花言葉「別れの悲しみ」の意味
こちらも「太陽神アポロン」が関わり、アポロンに恋をした「水の精クリティ」の悲恋が花言葉の意味に関係しています。
花言葉の由来になっている神話の内容
- 太陽神アポロンに恋をした水の精クリティは、アポロンと恋仲にあるレウトコエ王女に嫉妬し、王女の父親に二人が恋仲であることを告げ口してしまいます。二人の仲を知った父親は怒り、王女を生きたまま土に埋めに…。王女の生き埋めを知った水の精クリティは自分の犯した罪を恥じ、9日間地面に座りつづけたのちキンセンカにすがたを変えました。
どちらも悲しい物語だけど、「愛」にまつわる由来の花言葉ってロマンチックね。
ボタニ子
明るい花色だから由来を知ると意外性を感じて、よりいっそう魅力を感じるわ!
キンセンカ(金盞花)の種類
ボタニ子
キンセンカの3つの品種を紹介します!
種類①フィエスタ・ギタナ
特徴
花の大きさは直径約3cm~4cmほどで花びらの先に切れ目があり、二重や八重の花を咲かせます。花壇や鉢植えだけでなく、切り花としても親しまれている品種です。
花色
- レモンイエロー
- オレンジ
種類②カレンデュラ・オフィシナリス
特徴
一般的にキンセンカといえばこの品種で、もっとも多く流通している種類です。筒状花序の色が黄色やオレンジ、茶色などいろいろあります。ヨーロッパでは切り傷や火傷に効く薬用成分もつハーブとして使われています。
花色
- 黄色
- オレンジ
種類③冬知らず
特徴
長い開花期間をもつ品種で、-25℃まで耐える耐寒性をもち寒い季節も咲きつづけます。ほかの品種より花のサイズは小さめで約2cmほど、夕方になると花びらを閉じます。
花色
- 黄色
- オレンジ
まとめ
キンセンカの花言葉はギリシア神話の悲しい物語が由来になっています。悲しいとは言っても物語は「愛」にまつわり、よりキンセンカを魅力的な花にするものばかりです。「変わらぬ愛」という想いをこめて、太陽のように明るい花をだれかに贈ってみてはいかがでしょうか?
キンセンカの花言葉まとめ
- 「変わらぬ愛」
- 「別れの悲しみ」
出典:イラストAC