ヒャクニチソウとは?
ヒャクニチソウは、英語ではジニアと呼ばれているメキシコ原産の一年草です。草丈は20~100cm、夏の暑さに強いため育てやすく、豊富な種類でガーデニング初心者にもおすすめです。一重咲き・八重咲・絞り咲きなど、咲き方がさまざまなのも魅力といえます。
ヒャクニチソウの特徴
ヒャクニチソウの特徴として、鮮やかな花弁の色が挙げられます。カラーバリエーションが豊富で、白・ピンク・赤・オレンジ・黄色・褐色等が挙げられます。気温が少しずつ下がってくる時期には、花弁の色が鮮やかに変化するのも特徴の一つです。長い期間観賞できる丈夫な花ですが、秋ごろの開花を目指して育てるとより鮮やかな開花を楽しめます。
ヒャクニチソウの名前の由来
ヒャクニチソウの名前は、長い開花時期が由来します。ヒャクニチソウを植えている花壇や鉢植えは、次々と花を咲かせます。長い期間華やかな状態を楽しめるという意味を込めて、ヒャクニチソウという名前が付けられているのです。
ヒャクニチソウは名前の通り100日咲くの?
ヒャクニチソウはその名のとおり100日間花が咲き続けるのかというと、そうではありません。一輪の寿命は長めですが、100日間咲き続けるというのは難しいでしょう。開花期間が5月~11月の初旬までと長く、ポンポンとたくさんの花を咲かせます。100日間一つの花が咲き続けるのではなく、長い期間花壇がにぎやかな状態が続くという意味合いであることを覚えておきましょう。
ヒャクニチソウの種類
ヒャクニチソウは、15種類と豊富です。15種類のなかでもおすすめの種類を厳選してご紹介します。初めてヒャクニチソウを育てるにあたり、どのような種類を育てようか考えている方は参考にしてください。おすすめのヒャクニチソウの基本情報をわかりやすくまとめました。
ジニア・エレガンス
ジニア・エレガンスは草丈が統一されておらず、20cm~1mくらいまでの幅があります。花弁の色が豊富で、夏の暑さや乾燥にも強い種類です。寒さに弱く、梅雨時期にはうどん粉病にかからないように注意しましょう。湿度の高い状態が続くと立ち枯れ病や灰色かび病にかかることもあります。通気性のよい日当たり良好な場所を好みます。一般的に多く流通しているヒャクニチソウは、ジニア・エレガンスが主です。花の形も豊富で、切り花にしても楽しめます。
ジニア・リネアリス
ジニア・リネアリスは、別名「ホソバヒャクニチソウ」ともいわれており、草丈が30cm前後とコンパクトさが特徴の品種です。開花期もほかの種類よりも少し早い4月中旬からのため、より長い期間楽しめます。ほかのヒャクニチソウよりも高い気温と湿度にも強く、非常に育てやすいため初心者にもおすすめです。たくさん小さな花を咲かせる種類で、全体的にかわいらしい印象です。
プロフュージョン
ジニア・プロフュージョンは、病気や乾燥に強い種類です。地面の表面が乾燥しているときが、水やりのサイン。草丈は約40cmほどで、ジニア・リネアリスよりも少し背丈がある印象です。花弁が重なり合わずに咲くシンプルタイプと、花弁が重なり合いボリューム感があるダブルタイプがあります。カラーバリエーションが豊富で、さまざまな色をミックスして植えてみるのもおすすめです。霜の時期を避けることで、より長く開花を楽しめます。
メキシコヒャクニチソウ
メキシコヒャクニチソウは和名であり、ジニア・ハーゲアナという名前でも流通しています。メキシコヒャクニチソウは単色ではなく、濃い紅色から黄色の二つの色を一輪の花の花弁で楽しめる点が大きな特徴です。草丈は30cm~40cmと小さすぎず大きすぎないサイズといえます。花そのものも小さすぎず、見ごたえアリがあります。メキシコヒャクニチソウが持っている、かわいすぎない落ち着きのある雰囲気にも注目です。育て方はほかの種類と大きな違いはありません。
ガーデニングに人気の種類と特徴
数あるヒャクニチソウの種類の中でも、ガーデニングに人気がある種類・特徴は、以下のとおりです。
- ジニア・エレガンス“ドリームランド”…大きな花を咲かせ、見ごたえと迫力を楽しめる
- ジニア・エレガンス“エンビー”…ほかの花ではなかなか見られない、緑色の花を咲かせる
- ジニア・リネアリス…草丈が低く、新しい花が次々と花の間から開花する。乾燥や加湿だけでなく病気にも強い
ヒャクニチソウは、種類によってさまざまな個性を持っています。花壇・プランターどちらで育てるのかを考慮してヒャクニチソウの種類を選び、育て始めましょう。
ヒャクニチソウの花言葉
ヒャクニチソウの花言葉は、色に関係なく統一されています。花言葉は以下のとおりです。
- 遠い友人を想う
- 別れた友人を想う
- 不在の友人を想う
- 古き良き時代
- 絆
- 幸福
- いつまでも変わらぬ心
- 注意を怠るな
「幸福」や「絆」といった花言葉を持つ一方で「不在の」「遠い」「別れた」友人を想うといった少し切ない印象の花言葉も持っています。また、長い期間開花している種類のため、開花時期の長さから「変わらぬ心」「注意を怠るな」といった特徴にあった花言葉もあるのです。
まとめ
ヒャクニチソウにはいろいろな種類があります。ガーデニングに初心者でも育てやすい花です。庭の日当たり、風通しなどの環境面にも考慮して、ヒャクニチソウを育ててみましょう。園芸だけでなく切り花もできる種類もあり、育てる楽しみも広がります。自宅にぴったりの色を選んで、ヒャクニチソウを育てましょう。
出典:写真AC