蚊よけとなる植物③ローズマリー
ローズマリーの特徴
ローズマリーは丸々とした葉を多くつけ、形を覚えると一目でわかるその姿が特徴的です。しかし、根腐れを起こしやすいため、水をあまり与えないことが大切です。鉢植えでも育てることができます。薄い青色から薄い紫色の小花を春につけます。ローズマリーの学名はラテン語で「海のしずく」と呼ばれ、古くから若さを保つ植物として重宝されていました。
ローズマリーの使い方
ローズマリーは別名、若返りのハーブとも呼ばれています。庭で育てて管理が難しくなったローズマリーは思い切って伐採し、化粧水を作るのも1つの活用方法です。天然水100mLにローズマリーを2~3本入れ、冷蔵庫に1日保管します。翌日に葉を取り出し、お好きな化粧水などに混ぜて使用することができます。ナチュラル化粧水ですが、肌へのパッチテストは必要です。
蚊よけとなる植物④蚊連草
蚊連草の特徴
蚊連草はローズゼラニウムに近い種であり、5月頃に濃いピンク色の花をつけます。野良猫も寄せ付けないといわれる柑橘系のさわやかな香りは新芽から強く発されます。鉢植えで育てることが可能で、シトロネラールが含まれているので、玄関で簡単に防虫対策ができると言われています。病気などにかかりづらく、とても育てやすいです。
蚊連草の使い方
蚊連草は食用ではないため、ポプリやサシェなどで香りを楽しめます。また、野良猫に困っているという方にオススメのハーブです。野良猫などの動物もこの強い匂いが苦手で、寄り付かなくなるとも言われています。また、蚊連草は花を咲かせるため、虫除け対策だけではなく、観葉植物としても最適です。
蚊よけとなる植物⑤タンジー
タンジーの特徴
タンジーは別名、ヨモギギクという名前があり、黄色の花を咲かせますがその美しい姿と裏腹に毒をもちます。そのため人体への直接使用はせず、楽しめるのは香りだけです。この毒は重症化すると命に関わる毒の強さだとされています。また、タンジーは虫除け対策として使用が可能で、玄関に植えるとアリが来なくなるといわれています。
タンジーの使い方
タンジーは毒をもつことから食用には使用しません。タンジー自体の姿を楽しめるように、ドライフラワーや染色、ポプリを作るための材料に使われます。また、虫が来ないという高い防虫性を生かし、ベランダや玄関などに吊るして利用できます。庭などで育てたタンジーを20cm~30cmの長さで切り、紐で束ね、逆さに吊るすと虫が寄り付かないとされています。
蚊よけとなる植物⑥タイム
タイムの特徴
タイムは小さく、多くの紫色の花をつけることが特徴的です。背が低く、葉とは対照的にがっしりとした幹を持ちます。大きく育つため、庭に地植えすることが望ましいです。古代エジプトではミイラの防腐剤として使用され、お墓と一緒にラベンダーが入れられたりもしていたことが分かっています。病気では呼吸器系の病気に効果があると言われています。
タイムの使い方
タイムは魚や肉の特有な匂いを消し、料理の美味しさを深めるために用いられます。タイムは香りが強いため、長く楽しめる乾燥ハーブにして料理などに使用するとよいです。タイムの花が咲き始める5月~6月の午前中に摘み取り、束にしてから風通しのよいベランダなどに吊るします。食べやすい大きさに千切り、殺菌したビンに入れると長持ちします。
蚊よけとなる植物⑦ペパーミント
ペパーミントの特徴
ペパーミントは丸い葉を持ち、茎が紫がかっているのが特徴的です。他のミントより小さく、庭やベランダで育てやすい特徴があります。料理やリラックスグッズとしての使用頻度もとても高いです。虫が来ない対策ができるハーブの一種であり、薬としては鎮痛剤や健胃剤として使われたり、歯磨き粉や防虫剤にも使われたりしているそうです。
ペパーミントの使い方
ペパーミントはとても香りがよく、繁殖力が強いハーブです。抗菌作用や消臭効果もあるとされているので大量に作れるハーブ水がオススメです。ハーブ水は部屋の消臭剤として、あるいは虫が嫌がる匂いならば防虫剤としても使用できます。500mLのペットボトルにペパーミントの葉を10枚前後入れ、冷蔵庫で6時間以上冷やすだけです。最初にハーブを丁寧に洗えば、ミント水として飲料に用いることも可能です。
蚊除けとなる植物⑧ラベンダー
ラベンダーの特徴
ラベンダーの匂い刺激直後に平均血圧、 最低血圧、唾液アミラーゼ活性が有意に低下したことなどから、副交感神経が優位となり、リラックスした気分になった
https://www.kansai.ac.jp/pdf/kuhs_kiyo_06/14_br_yurugi.pdf
ラベンダーの特徴はなんといってもその美しい紫色の花にあります。見る人を楽しませるその姿は伝統的なハーブとしてエジプトで扱われていました。寒さに強いため、北海道では観光資源として栽培されています。ラベンダーは高温多湿が苦手な種類が多く、爽やかな気候・風土の地域(フランスなど)でよく見かける植物です。防虫・殺菌・精神安定など様々な症状への対策ができるといわれているハーブです。
ラベンダーの使い方
ラベンダーは花の部分だけ使うと思われる人がいるかもしれません。しかし、葉と花の両方を余すことなく使用できます。また、紫色の小花を使用したリースやハーブバス、ハーブティーなどは、生花でもドライフラワーでもどちらでも楽しめます。ラベンダーの乾燥保存は風通しのよい玄関やベランダなどに15本くらい束ね、逆さに吊るすやり方が主流です。
番外編、ポプリの作り方
ポプリとは匂い袋のことです。部屋の芳香剤として、あるいはリラックスするための嗅ぎ袋として使われます。材料は乾燥させたハーブ、巾着などの布袋、キッチンペーパーの3つです。まず、乾燥ハーブを溢れないようにキッチンペーパーに包みます。次に巾着などの袋に包み、中身が出てこないようにしっかりと紐で縛ります。この2つの手順だけなので簡単に作成できます。
まとめ
蚊よけになる植物は多くあり、その中でもハーブは庭やベランダでも育てやすく、虫除け対策にも使用できます。ハーブはとても繁殖力が強いので育ちすぎて困る方もいるかもしれません。しかし、お茶にしたり、香水にしたりと毎日の生活に幸せなひと時をもたらしてくれます。虫が多くて対策を考えている方はベランダでハーブを育ててみるのも1つの対処方法になりますよ。
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出典:著者撮影