シャコバサボテンの管理のコツ
シャコバサボテンをうまく育てるには芽摘みや冬越し、根腐れを防ぐ等の手入れ以外にも、病気や害虫、土の状態、水やり、肥料の与え方などについて気を配らなければなりません。シャコバサボテンの管理の仕方についてまとめてみました。
管理①病気と害虫
病気と害虫の心配はそれほどしなくても良いシャコバサボテンですが、冬越し後の4~10月頃になるとヨトウムシやナメクジ、ケムシなどの被害が発生することがあります。ケムシは見つけ次第取り除くようにします。夜行性のヨトウムシとナメクジは夜間に駆除します。薬剤散布で防除する方法も良いでしょう。また、炭素病という茎に黒い斑点が出る病気になるケースもありますので、そのようなときには症状が出ている箇所を速やかに取り除くようにします。他の部分への感染を防ぐためです。
管理②土
シャコバサボテンは通気性がよく水はけもよい用土を好みます。シャコバサボテン用の培養土も市販されています。それらを使用すると楽なのですが、自分で土づくりをしたい場合にはバーミキュライトや軽石、ピートモスなどを配合したものに緩効性肥料を混ぜて作りましょう。
管理③水やり
シャコバサボテンの水やりは季節によってかなりの違いがあります。生育時期にあたる4~9月頃までは土の表面が乾いたら水をたっぷり与えます。蕾(つぼみ)が成長する10~11月頃は土の表面が乾いてもすぐには水を与えません。1~2日経過した後で水やりをします。厳寒の時期から春先の12~3月頃になると1月に1~2回ほどの水やりで十分な状態になります。
管理④肥料
シャコバサボテンは生育期にあたる5~7月に肥料を施します。液体肥料を月に2回、緩効性の肥料を月に1回くらい与えるようにします。花芽がつかない新芽が出ないよう、それ以降の肥料は与えません。花芽ができはじめる9月頃までには肥料が切れている状態にしておきます。
シャコバサボテンのトラブルと対処法
植物を育てていると時には思わぬトラブルにみまわれることがあります。シャコバサボテンのような比較的育てやすい植物でも例外ではありません。シャコバサボテンを育てるなかで、ありがちなトラブルへの対処法についてまとめてみました。
シャコバサボテンの花が咲かない
花が咲かない原因として考えられるのは、冬越しのために室内へ入れたときに短日処理がうまく行われなかったということです。秋以降は室内で日当たりの良い場所に置き育てるのがおすすめなのですが、その際の注意点として、夜間照明があるような場所に長時間置かないというものがあります。シャコバサボテンは短日植物で花芽は秋につくため、明るい場所に夜遅くまで置いておくと花芽がつきにくくなってしまうのです。
シャコバサボテンの蕾や花が落ちる
蕾をつけた状態にあるシャコバサボテンの場合は、移動させると蕾が落ちてしまうことがあります。特に1cm以下くらいの小さな蕾をつけているときには要注意です。部屋の気温も重要で、暖房の効かせすぎは蕾や花が落ちる原因になることもありますので気をつけましょう。
まとめ
たくさんの花言葉をもつシャコバサボテンですが、その花色も花言葉と同様にさまざまです。たくさん花が咲いた状態はかなりゴージャスで、一鉢お部屋にあるだけで明るく華やいだ気分にしてくれます。増やし方も簡単ですので、お気に入りの株でさし芽に挑戦してみるのも楽しいのではないでしょうか。
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