春の果物⑤デコポン(シラヌヒ)
デコポンは春に旬を迎える柑橘類の1つです。
基本情報
分類 | ミカン科ミカン属の柑橘類 |
時期 | 12月~6月 |
品種 | デコポン |
産地 | デコポンとしては熊本県など |
デコポンの特徴
オレンジ色で、果実の上の部分がボコっとでているフルーツ、それがデコポンです。デコポンは「シラヌイ系」に属する柑橘類です。デコポンという名前は、熊本県が商標登録しています。シラヌイとデコポンの違いは、糖度です。柑橘関係農協県連合会を通して出荷され、糖度がある一定のラインを超えたものだけがデコポンと名乗れます。デコポンもシラヌイも見た目はオレンジ色でかわりありません。
出荷の基準があるフツールはデコポンのみ
シラヌイがデコポンになるのには厳しい基準があります。しかし、このような基準があるのはデコポンだけとされています。そのため、甘いものが好きな人にとっては、選び抜かれたデコポンはおすすめの果実です。逆に、さっぱりしたものが好きな人はシラヌイが適しています。
デコポンの食べ方
デコポンは生で食べるのがおすすめの食べ方の1つです。また、デコポンの皮はとてもむきやすいのがうれしいポイントです。デコの部分から、手で簡単にむけます。
春の果物⑥夏みかん
夏みかんは春に旬を迎える柑橘類の1つです。
基本情報
分類 | ミカン科ミカン属の柑橘類 |
時期 | 4月~6月 |
品種 | 夏代々とも呼ばれている |
産地 | 日本 |
夏みかんの特徴
夏みかんは、日本原産でオレンジ色の果実の柑橘類です。春から夏に旬を迎えるフルーツとして知られています。夏みかんは秋に実り、緑色からオレンジ色に熟しますが、このときは食べられません。夏みかんはとても酸味の強いフルーツで、色づき始めたばかりのころに食べると酸っぱすぎて食用には向かないのです。そのまま収穫せずに実らせていると、春~夏にかけて酸味が抜け、食べやすい酸っぱさに変わります。
夏代々と呼ばれる理由
夏みかんの酸味が抜けて食べられるようになるのは、果実を実らせた翌年の春~夏にかけてです。そのため、食べられるようになった夏みかんを収穫するときには、すでに次の果実を実のらせていることがあります。このことから「夏代々」と呼ばれています。
夏みかんの食べ方
夏みかんは、生で食べられます。ただし、夏みかんの皮はむきにくいため、包丁やナイフを使いましょう。
夏みかんの皮も有効利用
ボタニ子
夏みかんの皮は、ジャムにしたりピールにしたり、さまざまな応用ができます。夏みかんの皮のさわやかな苦みは、砂糖との相性が抜群です。
<材料>
- 夏みかんの皮...お好みの分量
- グラニュー糖...夏みかんの皮の8割程度
- 夏みかんの皮の表面をこすって薄皮をむく
- 夏みかんの皮を2~3回ゆで、十分に柔らかくしておく
- 湯切りをしたあと一晩水にさらし、さらにもう一度水にさらして苦みを抜く
- 水を切って重さをはかり、その80%の重さのグラニュー糖を用意する
- 鍋に夏みかんの皮とグラニュー糖を入れ、水分が出るまで置いておく
- 火にかけて、皮が透明になるまで十分に煮る
- 面積の広い容器に並べ、数日間乾かす
- 仕上げにお好みでグラニュー糖をまぶす
春の果物⑦ハッサク
ハッサクは、春に旬を迎える柑橘類の1つです。
基本情報
分類 | ミカン科ミカン属の柑橘類 |
時期 | 2月~3月 |
品種 | 特に品種はない |
産地 | 日本(主に西日本) |
ハッサクの特徴
ハッサクは、日本原産のオレンジ色の柑橘類です。皮の厚さと、ジョウノウ(みかんの果実と包んでいる膜)がしっかりついていることが特徴です。ジョウノウも厚く、取らないと食べられません。ハッサクは、本来12月ごろから出荷が始まりますが、酸味を抜くための2カ月くらい貯蔵されてから出回ります。暖かくなってきた初春においしく食べられます。
ハッサクの名前の由来
ハッサクの名前は旧暦8月1日(八朔)が由来します。昔、この時期くらいから食べられたため「ハッサク」という名前がつきました。ちなみに、新暦の8月1日では果実がまだ小さいため食べられません。
ハッサクの食べ方
皮とジョウノウをむいて、デザートとして食べるのが一般的な食べ方です。ハッサクは皮が厚く、手でむくのは難しいとされているため、包丁やナイフを使うのがおすすめです。
春の果物⑧ビワ
ビワは、春~夏にかけてに収穫されるフルーツの1つです。
基本情報
分類 | バラ科ビワ属の常緑樹木 |
時期 | 3月~6月 |
品種 | 茂木、田中、房州びわなど |
産地 | 日本(房総半島など) |
ビワの特徴
ビワは温暖な地域で栽培できる果実です。ビワは冬に花を咲かせます。そのことからも、温暖な地域でなければ育てられませんでした。近年は3月~5月にハウス栽培されたビワが流通し、その後露地栽培されたビワが初夏まで流通します。
野生のビワがある
栽培品種だけかと思われがちですが、実は日本には野生のビワが自生しています。主に、九州、四国などの温暖な地域で自生している様子が見られるでしょう。ビワは中国原産ですが、その昔、日本に持ち込まれ、そのまま自生したといわれています。
ビワの食べ方
半分に切って種をとっておく
ビワは生でおいしく食べられます。皮が薄く、手で簡単にむけます。しかし、種子が大きめです。皮をむいたあと、ビワを半分に切り、種子を取り出してから食べるのがおすすめの食べ方です。
ゼリーなどのデザートとして
ビワはゼリーやスムージーなどのデザートとして楽しめます。特にビワゼリーは、お土産品などとしても販売されています。ビワの産地を訪れたらお土産に購入するのもよいでしょう。
出典:写真AC