ゴムの木の育て方:剪定
ゴムの木は成長が早いので、伸びすぎた葉や枝は剪定しましょう。風通しが悪くなると病気や害虫の原因になったり、葉が重なり合うと光合成できず成長できません。健康に育てるため、インテリアとしての見栄えをよくするためにも手入れをしてあげましょう。
剪定の時期
剪定は生育期である春~秋の間に行います。ただし、株の根元に近い太い幹から切る場合は、春~初夏の生育がもっとも盛んな時期に剪定をします。休眠期の冬は株が弱ってしまうので剪定は避けましょう。
剪定のやり方
まずはよく切れる剪定ばさみを用意し、先に枯れたり傷んだしまった枝や葉を剪定します。枝や葉が混みあっている部分を剪定し風通しをよくしてあげましょう。枝を増やす場合は、増やしたい場所を切ると切り口のすぐ下から新芽が出てきます。剪定したあとは日当たりの良いところに置いてあげましょう。ゴムの木はどんどん成長するのでおもいっきり剪定しても大丈夫です。
剪定の注意点
ゴムの木は幹や茎を切ると、切り口から白い樹液を出します。この樹液に肌の弱い人が直接触れると、かぶれることもあるので気を付けましょう。手袋やエプロンをして剪定するのがおすすめです。
ゴムの木の育て方:植え替え
観葉植物を長く楽しむために必要な作業のひとつが植え替えです。水やりをしても土に染み込みにくい、根が伸びすぎて鉢の底から出ている、葉が茶色く変色してきた、このような場合は植え替えをしてリフレッシュさせてあげましょう。
植え替えのやり方
植え替えは5月~9月の時期におこないます。ひと回り大きな鉢を用意し、鉢底ネットを敷き用土を全体の5分の1程度入れます。根を手でくずし、古い土を3分の1ほど入れてあげるのがよいです。このとき黒くなって傷んでいる根は、ハサミなどで切ります。新しい鉢に株を入れ、根と根の隙間に用土を入れて固定し、最後に水をあげて明るめの日陰で休ませましょう。
ゴムの木に適した用土
水はけの良い用土を使い根腐れを防止しましょう。市販されている観葉植物の用土か、自分で配合する場合は赤玉土5:腐葉土3:軽石2の割合で混ぜた用土を使います。
植え替えの注意点
植え替え直後は根がうまく水を吸えず、根腐れしやすいので土が乾燥したら水をあげてください。そのかわり葉水はこまめにおこないましょう。同じく肥料も与えないでおきます。1週間ほどしたら、もとの置き場所に戻しいつもの通りに管理しましょう。
ゴムの木の育て方:増やし方
ゴムの木の増やし方は、挿し木か取り木でおこないます。枝が細いものやつる性のものは挿し木で、大型のものは取り木で枝を増やすとよいでしょう。5月~7月がもっとも適した時期です。
挿し木で枝を増やす
挿し木は一番簡単な増やし方です。枝を10cm程度の長さに切り、葉を2~3枚残し下葉を落とします。ゴムの木特有の白い樹液が出るので洗い流しましょう。その枝を挿し木専用の用土に挿し、水をたっぷり与え風通しのよい半日陰に置いて管理します。1カ月ほどで発根したら観葉植物の用土で大きな鉢に植え替えましょう。
取り木で枝を増やす
幹に深さ約1~2mm、長さ3cmほどカッターなどで切り込みを入れて表皮をはぎ取ります。表皮をはいだ部分は、水を含ませた水苔で包み、その上からビニールをかけて紐で結びます。水苔が乾かないように水やりをしながら1~2カ月置きます。発根が確認できたら、水苔の下で枝を切りビニールを取ります。水苔を少しほぐし、水苔のまま用土に植え付け水を与えて完成です。1週間ぐらいは涼しい日陰に置いて置きましょう。
ゴムの木の育て方:幹の曲げ方
自分好みに幹を曲げて楽しむ「曲げ仕立て」は、個性あるインテリアプランツとして人気があります。 ゴムの木の曲げ仕立てはあまり難しくないので、オリジナルのユニークな樹形に仕立ててみましょう。
幹の曲げ方
ゴムの木の生育期におこなうのが理想です。枝が緑色の柔らかいうちにすると簡単に曲がります。支柱を2本ほど鉢に挿して、曲げたい方向に曲げながら支柱に紐などで結んでいきます。ほかに針金を幹に巻き、好みの形に曲げるやり方や、曲げた枝を太い幹に紐で固定する方法もあります。そして固定したまま1年ほどすると曲がったゴムの木ができあがります。無理に曲げたりせず少しずつ行いましょう。
ボタニ子
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