ラベンダーでやってはいけない増やし方?:株分け
ラベンダーを株分けで増やすことはできるでしょうか。株分けは一般的に、株を一回り小さくしたい場合や、同じ大きさの株に分けたい場合に使われる手法です。しかし、ラベンダーには株分けは適さないといわれています。なぜなのでしょうか。
ラベンダーに株分けが適さない理由
ラベンダーは、前述したように草花ではなくて低木です。冬越ししたラベンダーの根元は木質化しています。ラベンダーを株分けしようとすると、どうしてもはさみやナイフで幹(茎)を切り裂くことになるのです。その結果、株を傷めたり菌に侵されやすくなったりします。それぞれの株も、形が偏ったものになってしまいがちです。
それでもラベンダーを株分けする場合
それでも、数年以上育てて株が大きくなり過ぎた場合には、株分けすることがあります。株分けに適した時期は、3~5月と9~10月です。できるだけ根を傷つけないように手で分け、切り分ける場合には清潔なはさみやナイフを使います。2~3分割した株を新しい鉢に優しく植え付けましょう。株にダメージが大きいので、挿し木もしておくと安心です。
株分けによる増やし方が可能な品種もある
市販のレースラベンダーの中には、「株分けや挿し木で増やせるタイプ」と記載されたものもあります。しかし多少なりとも株を切る必要はあるので、不安な場合は普通のラベンダーと同様、挿し木や種まきという方法でふやすとよいでしょう。レースラベンダーは、他の種より高温多湿と寒さに弱いことに注意が必要です。
まとめ
ラベンダーは優しい色と香りで、安らかな気持ちにさせてくれるハーブです。たくさん植えると紫の絨毯のように見えます。四季咲きのレースラベンダーも人気です。ラベンダーの増やし方で最もかんたんな方法は挿し木ですが、他にも方法があります。お気に入りのラベンダーを増やして、香りに包まれて生活してみてはいかがでしょうか。素敵なインテリアとしても一役買ってくれることでしょう。
出典:筆者撮影