イキシアの育て方
イキシアは地植えでも鉢植えでも育てることが可能です。湿度の高すぎる場所は苦手なので、日当たり・風当たりのよい場所で管理するようにしましょう。置き場所や水やり、増やし方など、育て方のポイントを順番にご紹介します。
イキシアの育て方①栽培環境
日照量が多くて、冬場に暖かい場所が栽培に適しています。そのため、関東より西の太平洋側では管理もそれほど難しくないでしょう。雪の降る土地では置き場所に注意が必要です。夏期は球根状態で休眠に入りますが、雨で腐ってしまう恐れがあります。秋になるまでは掘り出して貯蔵しておくと確実でしょう。
イキシアの育て方②水やり
生育期の間は、乾かさないように注意しましょう。葉が伸びてから開花するまでの間は、土が乾燥し始めたらその都度水やりを行います。開花後は段階を踏んで水やりの回数を減らし、葉が枯れたら乾かします。
イキシアの育て方③肥料・用土
球根が腐りやすくなってしまうので、肥料は少なめで構いません。生育期には月に1回程度の頻度で液体肥料を与えましょう。用土に関しては、あまり神経質になる必要はありません。水はけのよさで選びましょう。市販されている草花用の培養土でも大丈夫です。
イキシアの育て方④増やし方
一般的な増やし方は分球です。とはいえ分球は自然に行われ、数もどんどん増えますので、特別な手を加える必要はありません。種による増やし方もありますが、開花まで5年ほどかかることもあります。
栽培で失敗しないコツ
基本の育て方を押さえたら、次は栽培で失敗しないコツについて学んでいきましょう。特に寒さが苦手ですので、冬場の管理には注意が必要です。植え付け、病気と害虫、そして冬越しについて順番にご紹介します。
コツ①植え付け
鉢植えの場合は10月が植え付けの適期です。草丈が大きくなりますので、深さのある鉢を選びます。水はけのよい培養土に植え、冷たい水を与えながら、涼しい置き場所で管理して発芽を待ちましょう。地植えの場合は寒害を想定して、鉢植えよりも遅い11月中旬ごろに植え付けを行います。南向きで、日当たりのよい場所がおすすめです。
コツ②病気・害虫
害虫についてはほとんど心配はありませんが、「フザリウム腐敗病」という病気にかかることがあります。葉が黄色くなったり、株元が腐ってしまったりすることが特徴で、放置しておくと球根ごと腐ってしまいます。土の過湿や肥料の与えすぎによって根が傷み、フザリウム菌が侵入することが原因です。塩分を含む肥料を控えたり、用土内の湿度を改善したりすることで予防ができます。
コツ③冬越し
イキシアは寒さが苦手なので、冬越しには注意が必要です。寒い地域で栽培する場合は、状況に応じて移動できるように鉢植えで育てるのが無難でしょう。凍結してしまうおそれがあるほど寒い時期には、日当たりのよいベランダや室内に置き場所を変えると安心ですよ。
まとめ
華奢な茎に華やかな色の花をいくつも咲かせるイキシアは、風に揺れている様子もとても優雅で、見ていると心を和ませてくれます。寄せ植えでも抜群の存在感を誇り、春の花壇をにぎやかなものにしてくれますよ。ぜひ栽培に挑戦してみてくださいね。
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