琉球朝顔の育て方！種まきの時期や冬越し・摘芯のポイントを解説

琉球朝顔はその名のとおり、日本では沖縄に広く自生している朝顔の仲間です。海岸近くにも広く繁茂している力強い植物で、近年ではグリーンカーテンとしても注目されています。オーシャンブルーの別名通りに美しい花を咲かせる琉球朝顔で、この夏を涼しく乗り切ってみませんか？琉球朝顔の育て方をご紹介します。

琉球朝顔は沖縄県では広く自生する一般的な植物ですが、通常の朝顔とは何か違いがあるのでしょうか？琉球朝顔の特徴についてまとめてみました。

琉球朝顔と一般的な朝顔は、同じヒルガオ科サツマイモ属の植物です。しかし琉球朝顔が多年草に種類分けされる植物なのに対し、一般的な朝顔は一年草に種類分けされます。また同じ朝顔でありながら、琉球朝顔は一般的な朝顔よりも丈夫で成長力も上です。葉も朝顔より大きく、ハート形と切れ込みのある分裂葉（ぶんれつよう）が混ざっている点でも異なります。

一般的な種類の朝顔には種に毒性があります。種類が違うとはいえ、同じ朝顔の琉球朝顔には毒性はないのでしょうか？実は琉球朝顔には種を付けにくいという性質があります。そのため種が取れることは稀で、他の朝顔のような毒性はないといえるのです。しかし種が全くできないわけではないので、琉球朝顔の種も毒性を考慮して口にしないようにしましょう。

琉球朝顔は朝顔と同じ種類の植物でありながら、琉球朝顔だけの特徴をまだまだ持っています。花が朝だけでなく、夕方まで咲き続ける点もこの琉球朝顔の特徴です。琉球朝顔ならではの特徴をもっと詳しくみてみましょう。

琉球朝顔は耐暑性が強くてよく伸び、10mを超えることもあります。葉も大きくて美しいグリーンをしているだけでなく、花も夕方まで咲いていることからグリーンカーテンとして最適です。プランターでも管理できて多年草でもあることから、ガーデニングでも高い人気を誇る植物になっています。

琉球朝顔の開花時期は栽培地域や環境に影響されるためか、一般的に開花時期とされる季節と異なることもあります。通常は6月下旬に咲き始めて11月まで咲き続け、8～10月に最も花数が多くなる植物です。しかし、環境によって春のうちから咲き始めたり、夏に全然咲かなかったものが秋になって急に咲き出したりすることもあります。花が咲かない場合は環境を見直してみるのもよいでしょう。

琉球朝顔に限らず、朝顔の種類は夜にライトを当てないようにしましょう。葉が光の当たる時間の長さを感じ取り、夏至を過ぎて夜が長くなると花を咲かせるようになるためです。このような植物を短日植物と呼び、この性質から琉球朝顔は夏より秋に花が多く咲く傾向があります。花が咲かないときの原因の一つです。

琉球朝顔は朝に開花し夕方まで咲き続ける間に、花の色が変わる特徴があります。朝に開花したときは青や水色だったものが、昼になると紫に、夕方には赤やピンクに変化することもあるのです。この色の変化にはアントシアニンという色素がかかわっていて、ph値が高くアルカリ性のときには青ですが、中性になると紫に、さらに下がると赤く変化します。1日の色の変化を楽しんでください。

朝顔全体の花言葉として「はかない恋」・「固い絆」がありますが、琉球朝顔固有の花言葉があります。「愛情の絆」はつるをしっかりと絡ませて離れない様子から、「明日も爽やかに」は花がしぼんだ翌日にも次々と花を咲かせる様子が由来です。