ラッパスイセンの種類
ラッパスイセンは丈夫で初心者にも育てやすい球根植物で人気があります。そのため、多くの園芸種が作り出されています。
タマラ
花弁・副花冠が明るい黄色のラッパスイセンです。花弁の先端が尖った星咲きの花です。
ウェーナ
幅広い白い花弁にアイボリーの副花冠が上品な雰囲気です。落ち着いたカラーが好みの方にぴったりといえます。育て方が難しそうに見られますが、初心者の方でも安心して育てられます。
ブリティッシュギャンブル
花弁は白色、副花冠の縁がサーモンピンクのラッパスイセンです。花弁が丸みをおびた大きな花が魅力です。
ピピット
黄色い花弁と白い副花冠の、優しいイメージのスイセンです。芳香があり、春の到来を告げる花にふさわしいといえます。植えっぱなしでもよく育ち、病気の心配も少ないです。草丈が低く、小さな花は寄せ植えにもあうでしょう。
サニーサイドアップ
黄色のバタフライ咲き(副花冠が蝶のように広がって咲くタイプ)のラッパスイセンです。サニーサイドアップを群生させて栽培すると、庭にゴージャスな雰囲気が生まれるでしょう。
ラッパスイセンの育て方
ラッパスイセンはチューリップなどと並び、秋植え球根の代表的な花です。丈夫で初心者でも育てやすく大きな花はとても魅力的で人気があります。水やりや肥料の与え方のポイントを押さえ、上手に花を咲かせましょう。
育て方①用土・植え付け
ラッパスイセンは秋に球根を植えて育て始めるのが一般的です。植え付けは9月〜11月中旬までに行いましょう。用いる用土は草花用培養土、球根用培養土などです。植え付けるときは、球根を植える場所を20cm〜30cmくらいの深さで耕し腐葉土を混ぜます。球根の上に球根の高さ×2〜3個分くらいの土が被るように植えます。球根と球根の間は、球根2〜3個分は空けましょう。
育て方②栽培環境
ラッパスイセンを植え付けるときは、日当たりと水はけのよい栽培場所を選びましょう。また、落葉樹の下のような、夏だけ半日陰になるような場所も好ましいです。
育て方③水やり・肥料
ラッパスイセンは植え付け後、頻繁に水やりをする必要はありません。状態のよい球根はそのままで根を張り、葉を伸ばし、花を開花させる力を蓄えています。乾燥したら水やりをしましょう。また、開花前に肥料を与えすぎると花が咲かないこともあります。花後は球根が育つ時期のため、乾燥したら水やりとこのタイミングで緩行性の肥料を与えましょう。
育て方④病気・害虫
スイセン類は初心者でも育てられる丈夫な植物ですが、「モザイク病」には注意が必要です。アブラムシが媒介するウィルスで罹患します。一度この病気にかかってしまうと治せません。アブラムシ予防にオルトラン錠剤を散布するよいでしょう。
花を咲かせるコツ
ラッパスイセンは初心者でも簡単に花を咲かせられます。市販の球根ならば3〜4年は植えたままでも花が咲きます。球根を育て花を咲かせるコツを見ていきましょう。
ラッパスイセンを咲かせるコツ
- 市販の秋植えの球根を購入して栽培を始める
- 球根は品種や植え付け時期などが明記されているもの、大きめで重いものを選ぶ
- 秋植えのスイセン全般は冬の間の数ヶ月間、寒さに当てないと花を咲かないため、冬は屋外で育てる
- 葉が繁っているのに開花しない場合は、肥料を控え、夏の間は半日陰になるよう気をつける
鉢植えでの育てるときは?
ラッパスイセンの球根を鉢植えにする場合には、球根が見えるくらい浅植えでも花を楽しめます。浅植えにする球根は秋に購入したものにしましょう。鉢植えの場合も冬の寒さに当てないと開花しないため、置き場所は屋外にして乾燥したら水やりをしてください。