フランネルフラワーってどんな花?
可憐な白い花のフランネルフラワーを、店先やイベントなどで見かけたことのある方もいるでしょう。フランネルとはネルシャツなどの生地に使われている軽くて柔らかい毛織物のことです。フランネルの肌触りによく似たフランネルフラワーとはどのような花なのか、詳しく見ていきましょう。
基本情報
分類 | 草花 |
科名 | セリ科アクチノータス属 |
学名 | Actinotus helianthi |
形態 | 常緑多年草 |
原産地 | オーストラリア |
草丈/幅 | 20~100cm/15~30cm |
開花時期 | 4月~6月、9月~12月 |
花色 | 白、複色 |
栽培難易度 | ふつう(雨に当てないよう注意) |
耐寒性/耐暑性 | 弱い/やや弱い |
フランネルフラワーの花言葉
大切な人へ花を贈ろうとするときに重要なのが花言葉です。全体を柔らかな産毛に覆われ、淡いグリーンと白のコントラストが印象的なフランネルフラワーには、その見た目が由来する3つの花言葉があります。
「高潔」「誠実」「いつも愛して」
フランネルフラワーの花言葉は「高潔」「清楚」「いつも愛して」です。フランネルフラワーの花びらの先端はグリーンで尖っています。そのやや近寄りがたさを感じさせる花姿から「高潔」という花言葉が付けられています。「高潔」さから1人を思い続ける「誠実」、一度開花したら長く咲き続ける様子から「いつも愛して」という花言葉が生まれました。
フランネルフラワーの特徴
特徴①栽培が容易
水持ちがよいことで切り花として人気だったフランネルフラワーは、栽培が簡単な品種「フェアリーホワイト」が日本で作られてからは、鉢植えとしても人気を誇るようになりました。日当たりのよい場所で雨を避ければ丈夫に育ちます。開花時期が長く、ウエディングシーズンの4~6月やクリスマスシーズンの9~12月に可憐な花を咲かせます。
特徴②複数の種類
フランネルフラワーは、色や開花時期の差で15種類ほどに分かれますが、日本に出回っている数は少ないです。二季咲きのフェアリーホワイトをはじめ四季咲きのエンジェルスター、一季咲きのファンシースノー、ほかに花色がクリーム色に改良されたフェアリームーンなどがあります。
それぞれの品種
- フェアリーホワイト…春と秋の二季咲きで、草丈と幅が小さくまとまり鉢植えに適している
- エンジェルスター…四季咲きで草丈が60cm程と大きく、鉢植え・切り花ともに扱いやすい
- ファンシースノー…春の一季咲きで草丈が100cm程にもなる、切り花用の品種
特徴③ほかの花との相性が限定される
フランネルフラワーは酸性の土壌を好む植物で、相性のよい植物が限られます。一緒に植えるなら、同じ酸性を好むサザンクロス(クロウェア)、アジアンタム、ブルーベリー、ベゴニア、エリカ、レシュノルティアなどが適しているでしょう。もしくは弱酸性のアイビー(ヘデラ)やビオラなどは見た目の相性もよく、一緒に植えられます。
出典:写真AC