トチノキの育て方
特徴的な葉や花が美しいトチノキは庭木や街路樹としても人気がある樹木です。ここではトチノキの育て方について詳しく解説していきます。
①栽培環境
日当たりがよく適度に湿った場所へ植える
トチノキは乾燥した場所が苦手なことから、適度な湿り気がある日当たりのよい場所を選んで植えましょう。植え付けの時期は休眠期である11月頃か春先の3月頃が適しています。植穴は大きめに掘り、腐葉土や堆肥をたっぷりと入れて植え付けることが大切です。成長は比較的早いので生育環境がよければどんどん大きくなります。なお、鉢植えにして盆栽のように仕立てて楽しめます。
②肥料
冬と夏に鶏糞や堆肥を与える
肥料は年2回、冬と夏に鶏糞や堆肥などを施します。基本的にあまり肥料を要求しない樹木なので、過剰にならないように生育状況をみながら肥料を与えましょう。
③水やり
乾燥させないために水やりが大切
トチノキは乾燥に弱いことから、地面が極端に乾燥しているようなら水やりをします。木材チップやおがくず、もみ殻などの有機物で株元を厚くマルチングし、保湿するのも効果的です。
④剪定
剪定は自然樹形を活かして
トチノキは混みあってきた枝を整理する程度で、積極的に剪定を行わなくても、自然に樹形が整います。自然にできた樹形が美しいので、自然樹形を活かして育てるのがおすすめです。
⑤病害虫
病害虫の被害は少ない
トチノキは基本的にあまり目立った病害虫は見られず育てやすい樹木です。たまにクスサンなどの毛虫がつくことがありますが、手で捕殺するか、多い場合は農薬の散布で対処します。
次のページからはトチノキの利用方法について解説していきます。