シレネとは?どんな植物?開花時期は?花言葉などの特徴や種類を紹介!

シレネとは?どんな植物?開花時期は?花言葉などの特徴や種類を紹介!

シレネはガーデニングなどで活躍してくれる植物で、非常に多くの種類が存在します。シレネの愛らしい花は庭を明るく彩ってくれるでしょう。またシレネは野草として咲いている姿も見られる花です。そんなシレネの特徴や種類、花言葉などについてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.シレネとは
  2. 2.シレネの種類
  3. 3.シレネの花言葉とその由来
  4. 4.まとめ

シレネとは

シレネの名前の由来

出典:写真AC                  

シレネは、ナデシコ科マンテマ(シレネ)属をさす言葉です。またマンテマ(シレネ)属全体を総じてシレネと呼びます。シレネ(Silene)の由来は、ギリシャ語で唾液という意味の「Sialon」、または酒神バッカスの養父とされる「Silenes」が酔って泡をふいた、太っている「Silenes」の姿、など諸説です。シレネの粘着性の液汁や袋状の萼(がく)にちなんでいるといわれています。

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

マンテマという言葉に関してはよくわかっていないようです。一説によると、日本に輸入されてきたときについていた「Agrostemma」という言葉が変化したとされています。「Agrostemma」はギリシャ語で、野原や畑という意味の「agros」と、王冠を表す「stemma」が組み合わさってできた言葉です。

シレネの原産地

シレネのおもな原産地は、ヨーロッパ中南部、地中海沿岸で、それ以外ではアフリカ、南アメリカなどで見ることができます。日本に入ってきたのは、江戸時代もしくは明治時代です。これは種類によって違うようですね。一部のシレネは日本で野生化し、帰化植物になりました。

シレネの特徴

シレネは約300種類あるといわれています。一年草、二年草、多年草(宿根草)、半低木などのさまざまな形態があることが、シレネの特徴としてあげられるでしょう。加えてシレネには種類によって、雌雄異株、雌雄同株などの違いがあるのも特徴といえます。

シレネの種類

シレネの種類①アルメリア種

おもにシレネとして出回っている種類は2つあり、その1つがアルメリア種です。別名を「ムシトリナデシコ、コマチソウ」などといい、江戸時代頃に日本に入ってきました。茎上部の節から粘着性の液汁がでて虫が捕まることもありますが、食虫植物ではありません。受粉をしてくれないアリなどの虫から、自らを守るために備わっている機能といわれています。原産地はヨーロッパ中南部です。

シレネ・ピンクパンサー(カロリニアナ)

シレネ・ピンクパンサーは、濃いピンク色の花を咲かせます。シレネ・ピンクパンサーというのは流通する際に使われる名前で、学名は「Silene caroliniana Walter(シレネ・カロリニアナ)」です。シレネ・スパニッシュフラメンコも流通名として使われています。開花時期は4月頃~6月頃です。早い場所ならば3月頃には花が咲きます。這うように横に伸びるのが特徴です。

シレネ・アステリアス

シレネ・アステリアスは、しっかりした茎の先に小さな赤い花をたくさんつけます。シレネは可愛らしい印象を持つ種類が多いですが、アステリアスは赤い花色に青い雄しべもあいまって強さを連想させるでしょう。また、葉は地上部でロゼット型になっています。アステリアスは園芸品種ではなく原種でブルガリアが原産地です。寒さに強い種類で、開花時期は6月頃~7月頃になります。

シレネの種類②ペンデュラ種

シレネとしてよく出回っているもう1つの種類が、ペンデュラ種です。「フクロナデシコ、サクラマンテマ」とも呼ばれ、日本に入ってきたのは明治時代頃です。和名の「フクロナデシコ」は袋状の萼にちなんで付けられたとされています。ピンクや白の桜のような花を咲かせる、地中海沿岸が原産の種類です。

シレネ・ユニフローラ

出典:写真AC

シレネ・ユニフローラはペンデュラ種の品種改良で生まれました。原産地はヨーロッパで、寒さに強い品種になります。暑さや湿度には強くないので気をつけましょう。開花時期は4月頃~6月頃です。シレネ・ユニフローラには、斑入りや八重咲きなどの品種があり、おもな花色は白やピンクになります。

シレネ・ユニフローラ・ドレッツ・バリエガータ

葉に少し厚みがあり、白く斑の入ったバリエガータは、萼が風船のように膨らむのが特徴です。別名にシレネ・マリティマ・ハマベマンテマなどがあります。ヨーロッパが原産で花色は白です。寒さに強い多年草なので、花が終わっても斑入りの葉を楽しむことができます。横に這うように伸びるタイプです。暑さや湿気は苦手なので乾燥気味に管理すると翌年も楽しめるでしょう。バリエガータの開花時期は4月頃~6月頃です。

シレネの花言葉とその由来

シレネの花言葉

  • しつこさ
  • 未練
  • 欺瞞
  • 誘惑
  • 偽りの愛
  • 欺かれた人
  • 落とし穴、恋の落とし穴に注意
  • 青春の息吹
  • 裏切り:特に白い花の花言葉
  • 青春の恋:特に赤い(マゼンタ)花の花言葉
  • 酩酊、酔っ払い

花言葉の由来

シレネの花言葉は少し怖いイメージのものばかりです。愛らしく清楚に見える花には似つかわしくないですが、粘着性の液汁がその由来といわれています。シレネの愛らしい姿とは違って、ベタベタして離れない液汁から連想させる花言葉だといえるでしょう。「酩酊、酔っ払い」という花言葉は、シレネという名前の由来からきているようです。

まとめ

市場に流通しているシレネは、おもにアルメリア種とペンデュラ種の2種類です。アルメリア種は小さな花がまとまって咲くタイプが多く、ペンデュラ種は茎の先にひとつずつ花をつけます。プランターでの寄せ植えやロックガーデンにも向いている花です。春先から初夏にかけて、庭やベランダで楽しんでみてはいかがでしょうか。

nekoko
ライター

nekoko

猫と自然が好きです。 よろしくお願いします。

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