ランタナ(七変化)とは?名の通り花色が変化する理由や特徴をご紹介!

ランタナ(七変化)とは?名の通り花色が変化する理由や特徴をご紹介!

ランタナは咲き進むごとに花色を変える、とても不思議な植物です。その特徴から七変化という別名もあります。今回はランタナの特徴や種類、花言葉など、さまざまな情報をまとめました。ぜひガーデニングの品種選びの参考にしてください。

記事の目次

  1. 1.ランタナの概要
  2. 2.ランタナの特徴
  3. 3.ランタナの種類・品種
  4. 4.ランタナの花言葉
  5. 5.まとめ

ランタナの概要

七変化の和名を持つ常緑性植物

Photo byvirginie-l

ランタナは中南米原産の常緑性植物です。開花時期が長く、季節でいえば初夏~秋まで咲き続けます。アジサイのように、小さな花がたくさん集まって咲く愛らしい花姿で、花色は黄色やピンクと、とても華やかです。しかも咲き進むごとに変化していきます。そのため「七変化(シチヘンゲ)」という和名がつけられました。

世界中で定着

ランタナは非常に丈夫な植物です。世界中で帰化植物として定着しています。日本でも小笠原諸島や沖縄諸島に移入分布しているほどです。この丈夫さと花色の美しさもあって、ガーデニングでも人気ですが、一方で野生化すると、その地域の既存の植物を駆逐してしまう可能性がある植物として警戒されています。ランタナを育てるときは野生化しないように、きちんと管理しましょう。

ランタナは熱帯・亜熱帯地域で広く野生化しています。特にオーストラリアや東南アジアでは、雑草として問題化しているほどです。

ランタナは地域の生態系を壊す可能性が高い植物として、「世界の侵略的外来種ワースト100」にも選定されているんだ。

鉢植え苗が流通していた

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ランタナは開花時期が長く、丈夫な植物であることから、以前は鉢植えが流通していました。しかし近年では安価な挿し木苗が出回るようになり、地植えや寄せ植えにも利用されるようになりました。熱帯地域の減産であるランタナですが、耐寒性の高い種類もあり、暖地なら戸外での冬越しも可能です。あまり大きくなり過ぎないこともあって、地植えで育てる家庭も増えています。

ランタナの基本データ

学名 Lantana
科名 クマツヅラ科
属名 シチヘンゲ属(ランタナ属)
和名 七変化(シチヘンゲ)
原産地 熱帯アメリカ、ブラジル、ウルグアイ
草丈・樹高 0.3m~2m
開花時期 5月~10月
花色 白、赤、ピンク、オレンジ、黄色、複色

ランタナの特徴

特徴①花色が変化する

Photo byJamesDeMers

ランタナの特徴といえば何といっても、和名の由来にもなっている花色が変化するところです。ランタナの花色は、白、赤、ピンク、黄色、オレンジといろいろありますが、よく見られるのは黄色~オレンジや赤紫色への変化、クリームのような白色~ピンクへの変化でしょう。開花時期の長さもあって、とても見応えのある光景を見せてくれます。

花色が変化する理由

Photo byFoto-Rabe

ランタナの花色が変化する理由は、花びらの色素が黄色のカロテノイド系色素から、赤や紫のアントシアニン系色素に変わるからです。色素が変化する仕組みについては、残念ながらはっきりとした理由は解明されていません。ただし、黄色~オレンジや赤へと変化するランタナの場合、未受粉の黄色の花が昆虫に好まれ、反対にすでに受粉された赤い花は好まれないという研究結果が発表されています。

花色の変化の仕組みや昆虫との関係など、ランタナの生態については、まだ原因や理由がよく分かっていないことが多いんだ。

ランタナに限らず、植物の生態については謎がまだまだ多く残っています。今後の研究に期待しましょう。

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ランタナの種類・品種

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