サマームスカリの栽培方法
ここからはサマームスカリの栽培方法をご紹介します。サマームスカリは丈夫で、多少放置しても平気なため、「こんなに楽なら育ててみたい」と思われる方もいるかもしれません。
場所・日当たり
サマームスカリはたいへん打たれ強く、あまり場所を厳選しなくても育てられるのが魅力の1つです。野生のものは落葉樹の近くなど、日陰があるに群生しています。基本的には植えっぱなしでも大丈夫なくらいですが、ずっと日陰だと葉がまばらになり花も育ちが悪くなります。葉っぱも花もきれいに育てたい場合は、多少でも日の当たるところが望ましいです。
土壌・肥料
サマームスカリは用土、肥料もあまり手間がかかりません。用土はよく売られている腐葉土の混ざった、水はけのよいものでOKです。肥料も地植えの場合はなしで大丈夫です。鉢植えの場合は緩効性の肥料があったほうが良いですが、サマームスカリは地植えの方が育てやすいです。
水やり
サマームスカリは乾燥にも強い草花です。地植えの場合は基本的に水やりをしなくても、自然の雨でまかなうことができます。あまりに乾燥が続き、土が白くパラパラになったら、たっぷりのお水をあげてください。鉢植えの場合も同様ですが、開花期は土の乾燥に合わせて水やりをすると花が咲きやすくなります。
剪定(切り戻し)
サマームスカリは基本的に手入れを必要としませんが、春ごろになったら切り戻しをしてあげるとよいでしょう。春になったら新しい芽が生えるので、古い芽を切ることで新しい芽や花に栄養を行き渡らせることができます。
植え替え
サマームスカリは放置してもある程度育ってくれますが、大きくなりすぎたら植え替えを行うようにしてください。目安は2~3年に1回程度で、春か秋が適期です。また、このタイミングで株分けを行うのもよいでしょう。
病気・害虫
サマームスカリが過酷な環境にも耐える、打たれ強い草花であることは何度か紹介しました。しかし、サマームスカリは環境だけでなく病気や害虫にも強い植物なのです。病気になることはほとんど無く、害虫も対策しなくても問題ないくらいです。ただし、新芽や、開花の時期はナメクジがつくことがあるので、この時期は気を配ってあげましょう。
サマームスカリの増やし方
ここではサマームスカリの増やし方を2種、紹介します。サマームスカリは株分けが簡単で、苗からも育てやすい品種です。
株分けが簡単
サマームスカリは比較的、株分けが容易に行える品種でもあります。植え替えと同じタイミングで行うのが望ましく、株元が3~5芽くらいになるように、ザックリと分けます。あまり細かくし過ぎると弱ってしまうので注意してください。株分け後は、腐葉土が多めの、水はけのよい土に植えてあげましょう。
種より苗で増やす
サマームスカリのは種より苗で育てるのが一般的です。サマームスカリの種は、花が終わった後の黒い実の中に入っていますが、これは管理するのが大変で扱いが難しいです。苗は一年を通しても売られていることが多く、厳しい環境や時期でない限り根付きやすいため、一から育てる場合は苗をおすすめします。
まとめ
サマームスカリは緑化工事が増加している関係で、目にする機会も増えています。今回はサマームスカリが育てやすいことを中心にご紹介させて頂きました。ポイントをまとめましたので参考にしてください。
サマームスカリのポイント
- 国産の草花で、季節を選ばず打たれ強い
- 花言葉は「隠された心」「謙虚」「忍耐」
- 肥料や水、日光も最低限で育てられる
- 時々切り戻しや植え替え、ナメクジの対策をしたほうがよい
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出典:BOTANICA