オジギソウの育て方!種から上手に枯らさずに花を咲かせる方法とは?

オジギソウの育て方!種から上手に枯らさずに花を咲かせる方法とは?

葉が閉じる様子を1度は間近でみてみたいという方も多いオジギソウ。そんなオジギソウの育て方には少しコツがいりますが、育て方のコツさえ掴めば自宅で栽培することができます。自宅でオジギソウを栽培し、その不思議な動作や生態を1日中観察してみましょう。

記事の目次

  1. 1.オジギソウとは?
  2. 2.オジギソウの特徴
  3. 3.オジギソウの育て方
  4. 4.オジギソウの増やし方
  5. 5.オジギソウによくあるトラブルと対処法
  6. 6.まとめ

オジギソウとは?

Photo byNika_Akin

オジギソウは南アメリカ原産の植物で、マメ科オジギソウ属に属する植物です。草丈は20cm〜50cmで横に広がって成長していきます。茎は木の枝のように固く、無数の小さなとげで覆われているのが特徴です。耐暑性が高いため原産国である南アメリカでは多年草として栽培されていますが、耐寒性がないため日本では沖縄以外の地域では冬越しが難しく1年草として栽培されています。

オジギソウの基本情報

学名 Mimosa pudica
別名 眠り草、ミモザ
科名 マメ(ネムノキ)科
分類 常緑多年草(日本では1年草扱い)
大きさ 草丈20〜50cm
開花期 7〜10月

オジギソウの特徴

Photo byKrishnenduPramanick

オジギソウは葉に何かが触れたり、振動を感じることで瞬時に葉を閉じて葉の柄がお辞儀をするように垂れ下がるためオジギソウという名前がつきました。1度閉じた葉は20分程度で開き元の姿に戻ります。この動作からギリシャ語の「Mimos(身振り)」という言葉が用いられ、ミモザという別名がつきました。また、夜になるとなぜか自然に葉を閉じ、眠りについたように見えることから「眠り草」という別名もあります。

ボタニ子

ボタニ子

なぜお辞儀をしたような姿になるんだろう?

オジギソウの葉

オジギソウは手で触れたり振動を感じたりするだけでなく、温度や水分量の変化によっても葉が閉じるという特徴があります。なぜこのようになるのでしょうか。

なぜ葉が閉じるのか

オジギソウの葉の付け根にある細胞内は普段は水分で満たされた状態になっています。その細胞が刺激を受けることで細胞内の水分が弾けて萎んでしまうため、葉がお辞儀をしたように垂れ下がるのです。細胞から抜け出た水分は時間と共に戻るため時間がたつと葉が元の状態に戻ります。

オジギソウの就眠運動

オジギソウは夜になると眠りにつくように葉が閉じる就眠運動をします。それは、光合成の必要がない夜間に過度な水分の蒸発を防ぐためです。この就眠運動は鳥などの外敵から身を守るためという説がありますが、詳しいことはわかっていません。

オジギソウの花

Photo byjhenning

オジギソウの開花時期は7〜10月であり、葉の付け根に上の写真のようにピンク色のぽんぽんのような丸い花を咲かせます。葉を閉じてお辞儀をしたような姿になる特徴的な動作の不思議さとその花のかわいさから人気のある植物です。

オジギソウの花言葉

オジギソウの花言葉は、軽く触れただけでも葉が閉じて垂れ下がってしまう様子から「繊細な」「感受性」「敏感」とつけられています。

オジギソウには毒がある

オジギソウの毒性物質

オジギソウはとげと細胞内に「アルカロイド」という毒性物質を含んでいます。アジサイにも含まれている毒性物質でこの毒性は外敵から身を守るためについたとされています。アルカロイドの毒性は非常に強いため、誤って口にしてしまうと頭痛や吐き気、最悪の場合には死に至ってしまうことがあります。

毒性に対する対策

オジギソウを植え付ける際には毒性のあるとげで手を傷つけてしまわないようグローブなどを装着し、作業後は石鹸をもちいて十分に手洗いを行いましょう。また、ペットや小さな子供のいる家庭では毒性があることを念頭にオジギソウの誤食に注意しながら手の届かない場所で管理しましょう。

ボタニ子

ボタニ子

不思議がいっぱいのオジギソウ。その姿を家でも見てみたい!

ボタ爺

ボタ爺

ではここからはオジギソウの栽培方法について詳しく説明していくぞ!

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オジギソウの育て方

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