ルドベキアとは
ルドベキアは、キク科の1年草・2年草・多年草などあります。種まきや株分け、挿し芽などで増やせるのでとても育てやすいです。開花の時期は6〜10月で、ほとんどの種類が小さな向日葵のような黄色、オレンジの花を咲かせます。草丈は80~150㎝ほどまで高くなり、暑さに強く繁殖力もあります。
種類
代表的な種類
ルドベキアでよく出回っているものは1年草が多いです。代表的な種類では、「ルドベキア・ヒルタ(アラゲハンゴンソウ)」、「グロリオデージー」、「ルドベキア・タカオ」、「タイガーアイ」、「ルドベキア・プレーリーサン」や「トト」、などがあります。「グロリオデージ」は、「ルドベキア・ヒルタ」の改良品種になります。「グロリオデージ」は、「ルドベキア・ヒルタ」の改良品種になります。
繁殖力
ルドベキアはどの種類も繁殖力がとてもすごいので、ほっておくと雑草化・野生化します。とくに「ルドベキア・ラシニアタ(オオハンゴンゾウ)」は特定指定外来種の植物に指定されていて、1株で数千個ほどの種ができ、根付くと除去するのが難しい植物です。
ルドベキアの育て方
ルドベキアは暑さにとても強い植物ですが、寒さに少し弱いので1年草以外のルドベキアは冬越しします。開花の時期が6〜10月で、手入れもしやすく育てやすいので初心者の方にもおすすめです。
育て方① 鉢・用土
鉢で育てるときは、根鉢よりも2周りほど大きめの鉢に植え付けし、鉢底に底石を敷いて通気性をよくします。ルドベキアは水はけがよく肥料のもちのよい土であれば育ちます。用土は、赤玉土・腐葉土・バーミキュラト(6:3:1)の配合にすると水はけ、肥料もちのよい土になりますが、市販の草花用培養土を使うと手入れがしやすいでしょう。
育て方② 植え付け
ルドベキアの株を植え付けるときは、適量の肥料を混ぜたフカフカの土に植え付けます。鉢植えも、肥料を混ぜた水はけのよい用土で、株と株の間を20㎝以上はとりましょう。株を詰めて植え付けると、開花のころには風が通らず蒸れてしまいます。蒸れを避けるため株と株の間を空けましょう。
水はけのわるいところに植え付けるときは、高畝にし腐葉土を土に混ぜ合わせると、水はけがよくなります。
育て方③ 種まき
種まきの時期は3〜4月と9〜10月ごろですが、気温が20℃前後、7~15日くらいで発芽するので、春の時期の種まきがおすすめです。育苗ポットや土に種をまきます。種をまいた上に土はかぶせず、日当たりと風通しをよくして発芽させます。9~10月ごろに種まきするときは土が凍らないように冬越しをして、春ごろ暖かくなってから植え付けしましょう。
育て方④冬越し
ルドベキアは寒さに弱いので、1年草以外の種類や秋まきしたものは冬越しします。やり方は、花が散り枯れてから株元を切り戻しします。寒さが続くときや幼苗の頃は、土や根の凍結を防ぐために敷きわらなどをマルチングしておきましょう。
ルドベキアの基本的な管理
ルドベキアは強い植物なので、栽培がとてもかんたんです。しかし繁殖力が強いので、増えすぎてしまわないためにも地植えより鉢植えの栽培がおすすめです。茎が伸びてきたら切り戻しなどで対処していきます。
管理① 日当たり
1年草、2年草、多年草も、日当たりを好みます。暑さに強く湿気に弱いので、日が当たらなければ花の色が悪く小さくなり、花の数も減少します。ですが、宿根草の種類は寒さに強く暑さに弱いものが多いので、風通しのよい明るい日陰で育てましょう。
管理② 水やり
鉢植え・地植え、夏・冬の水やりの目安には違いがあります。どのような時に水やりをするのか見てみましょう。
夏の水やり
乾燥に強い植物なので、水をあげすぎれば根腐れしてしまいます。鉢植えは、表面の土が乾いていても大丈夫ですが、涼しい時間帯の朝方と夕方に水やりをしましょう。地植えは、雨のみでも成長します。
冬の水やり
冬は日差しが弱いので、過湿で根腐れをおこさないよう気をつけます。鉢植えの場合は毎日の水やりはいりません。土の表面が乾いていたら水をあげるようにしましょう。地植えは、夏と同じで雨水で十分です。
管理③ 肥料
緩効性肥料を施しますが、繁殖力が強いので肥料がなくても育ちます。種まきや苗を植え付けたときに元肥として土に混ぜてもよいです。追肥は要らないですが、芽・葉・花の様子をみて調整しましょう。追肥のときは三要素の窒素・リン酸・カリ(10:10:10)を施します。
管理④ 剪定
切り戻し
ルドベキアは草丈が高くなるので、大きくしたくないときは花が咲く前に草丈30㎝くらいまで切り戻しします。もう1度、開花が見たいときは茎の半分を残して切り戻しすると、わき芽が伸び、15日ほど経つとまた開花します。開花後の枯れた花をそのままにしていると蒸れて、病害虫が発生することもあるので開花後はすぐに切り戻しましょう。
管理⑤ 植え替え
1年草は冬越ししないので植え替えはしなくてよいです。2年草や多年草の種類の鉢植えは、根詰まりしやすくなるので植え替えが必要です。時期は3〜5月と10〜11月頃。ひと回り大きめの鉢に、土つきの根っこごと植え替えます。あわせて2〜3年に1回は、古い土から新しい土に変えて株分けも行いましょう。
ボタニ子
次ページからはルドベキアの増やし方について紹介します。