秋色アジサイとは?花の色が変化する仕組みや育て方・飾り方をご紹介!

秋色アジサイとは?花の色が変化する仕組みや育て方・飾り方をご紹介!

近年、秋色アジサイに人気が集まってます。生花店や園芸店で目にしたことがある方もいるのではないでしょうか。秋色アジサイはほかにはないアンティークカラーで、抜群のおしゃれな雰囲気を持っています。今回は、そんな秋色アジサイの特徴や育て方について紹介します。

記事の目次

  1. 1.秋色アジサイとは?
  2. 2.秋色アジサイの色が変化する仕組み
  3. 3.秋色アジサイの育て方
  4. 4.秋色アジサイのおすすめ品種
  5. 5.秋色アジサイの飾り方
  6. 6.まとめ

秋色アジサイの育て方

育て方①環境

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秋色アジサイのアンティークでシックな色合いを出すためには、置き場所が大きなポイントです。光に当て過ぎると日焼けして花が傷み、秋色アジサイは作れなくなってしまいます。日本の夏の日差しはかなり強いため、直射日光が当たりにくい明るい日陰や日の当たる時間のある日陰を選んで育てましょう。

おすすめは鉢植え管理

秋色アジサイは鉢植えでも地植えでも育てられますが、管理しやすく花色がきれいに出やすいのは鉢植えです。アジサイの花芽が形成されるには適度な量の日光が必要ですが、日陰のほうがきれいに色が変化します。地植えと違って、ほどよく日光に当てたら日陰に移動可能です。また、安定した環境をつくりやすい屋内に置くこともおすすめします。

育て方②水やり

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アジサイは水管理が重要な植物です。アジサイは水切れに弱い植物のため、開花期は水をたっぷりとあげましょう。花を楽しんだ秋以降は徐々に水やりの回数を減らし、冬は土の表面が完全に乾いてから水やりをしましょう。鉢植えよりも地植えのほうが水やりの手間は省けますが、梅雨時期に雨に当たってしまうと花の色が変化しにくくなることがあるため、注意してください。

育て方③肥料

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アジサイの肥料は年2回、花後のお礼肥えと冬の寒肥が一般的です。秋色アジサイの場合は花が終わるのは10月ごろのため、花が終わった後に液体肥料や粒状の化成肥料をあげ、翌年の2~3月頃に有機肥料を与えると効果的です。

育て方④剪定

おすすめ時期

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一般的なアジサイの剪定時期は花後の7月から、遅くても8月には剪定することが推奨されています。大きな理由としては、開花した同じ年の9月には翌年の花芽が作られるため、9月以降に剪定すると翌年の花が咲かないことがあるからです。翌年の花を楽しむために、秋色アジサイもこの時期に剪定するのがおすすめです。

剪定の回数と量が大事

「1年おきに剪定にする」「株の半分だけ花後の剪定をする」など、剪定の回数や量を調整するのがよいでしょう。地植えの場合は剪定しなくても花つきへの影響はあまりありませんが、鉢植えの場合は花後の剪定を行わないと株が弱り、来年の花が咲かない原因に繋がるため注意してください。
 

育て方⑤植え替え

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鉢植えの秋色アジサイは、1年に1回を目安に植え替えするのがおすすめです。鉢植えで植物を育てていると、根が鉢の中で行き場をなくす「根詰まり」という状態に陥ることがあります。根詰まりを起こすと、いくら水を与えても根が水を吸えないため、植物の調子が悪くなります。ひと回り大きい鉢を用意し、アジサイが休眠期に入る12月~2月に行いましょう。

育て方⑥増やし方

おすすめの時期

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秋色アジサイは「挿し木」で増やせます。挿し木とは、植物の一部分(葉や枝)を切り取り挿し穂を作り、土などに挿す増やし方のことです。アジサイの挿し木は、5月~7月か9月に行いましょう。特におすすめなのが梅雨時期です。梅雨時期は、適度な湿度があり日照時間も長いため、アジサイの挿し木にぴったりです。

挿し木の方法

挿し穂は、その年に伸びた花のついていない枝を2節分(15~20cm)切って作ります。挿し穂の1節目の葉は半分に切り、2節目の葉は取り除きます。余分な水分の蒸発を抑えるため、葉の量を減らして調節します。発根しやすくするため、挿し穂の切り口の部分をよく切れるはさみやナイフで斜めにカットしましょう。挿し穂を水に挿し1時間ほど水を吸わせて、土の入った鉢に茎の部分を挿せば挿し木は完成です。

挿し木した後は水切れに注意

挿した後はたっぷりと水やりをしましょう。挿し木をした鉢は水切れに注意し、明るい日陰で管理します。1カ月経ち発根した後、鉢に植え替え、日当たりのよい場所で育てましょう。初心者でもチャレンジしやすい増やし方です。
 

育て方⑦病気と害虫

うどんこ病

うどんこ病とは、葉や茎がうどんの粉をまぶしたようになる、カビが寄生して発症する病気です。5~6月や9月~11月に発生しやすく、うどんこ病にかかってしまうと光合成がうまく行えず、生育が悪くなります。初期段階では薬を使用して抑えられますが、被害が大きくなった場合は枝ごと切り落としましょう。また、感染した落ち葉もきれいに掃除することも大切です。

炭疽病

炭疽病は、葉・茎・花のどの部分にも発生します。そのなかで、症状が出やすい部分が葉です。小さな黒褐色の斑点が現れ、徐々に大きくなり、斑点の内側から灰色に変わり穴が開いてきます。最終的には葉先から枯れるため、早めに葉を切り伝染を防いでください。発病初期には専用の薬を活用しましょう。高温多湿を好み雨風によって伝染するため、5月~10月を中心に発生しやすくなります。

ハダニ

葉裏につく吸汁性のとても小さな虫です。4月~11月まで発生し、特に5月中旬~9月までが活発になります。被害が大きくなると葉が枯れ、樹勢が弱くなります。葉がかすり状に透けたらハダニがいるサインです。水に弱いため水やりのときに葉裏に水をかけると、被害が最小限に抑えます。ダニ専用の園芸用殺虫剤も効果が期待できます。

ハバチ

アジサイの葉を好んで食害するアジサイハバチも要注意です。新芽が展開する4~6月にかけて数匹~数十匹と集団で発生します。長さは1~2cmほどの青虫で、葉に円状の穴が開く被害から、発生した量が多ければ葉を丸坊主にされることがあります。見つけ次第、薬剤散布するのが効果的ですが、薬剤を使いたくない人は、被害が初期の場合は捕殺する方法を試してください。

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秋色アジサイのおすすめ品種

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