コニファーの剪定時期はいつ?
基本的にコニファーには細かな手入れは不要で、剪定もさほど必要ないと説明しましたが、美しい樹形を保ち、夏の蒸れから木を守るためにはある程度の剪定は必要となります。いつ行うのが適しているのか、どのような剪定を行えばよいのかなど詳しく見ていきましょう。
細かな剪定は初夏と秋
暑さに弱い品種が多く、猛暑で木が弱ってしまう7・8月の真夏に剪定を行うのは避けるようにします。樹形をある程度整え、枯れ枝を取り除いて風通しを良くしてやる程度の作業であれば、初夏と秋に行うのがベターと覚えておきましょう。理想としている樹形からはみ出した枝の先を切りそろえ、木の内側が込み入っている場合は枝をすいてやります。
大きく刈り込む強剪定は冬
生け垣などにコニファーを使用しており、小さく刈り込みたいときや、形を一回り小さくしたときなどに行う大胆な剪定を「強剪定」といいます。強剪定を行うタイミングは、コニファーに限らずどの庭木にも言えることですが、冬を迎え成長スピードが穏やかになり、木が休眠に入るタイミングが適しています。この時期に行うことで木のダメージを最小限にし、徒長も抑えることができます。
コニファーの剪定方法は?
剪定はいつ行うのが適しているのかを確認した後は、実際の剪定方法についてみていくことにしましょう。コニファーの剪定で気を付けるポイントは「剪定ばさみ」です。どのようなはさみを使用するのがよいのでしょうか。詳しくご説明します。
コニファーの剪定に金属はさみはNG
コニファーは金属を嫌うというのが定説です。金属が触れた個所は茶色に変色し、最悪の場合、葉の枯れにつながるといわれています。強剪定や大きな刈り込みを行う際はどうしてもハサミが必要になります。切る箇所を限定し、多少の変色に目をつむるのであれば金属のハサミでも構いませんが、見た目にこだわるときにはセラミック製のハサミを使用するのがベターでしょう。
小さな剪定は手で摘み取る
強剪定のように大きく剪定せず、枝先を多少切って整えたりするときは手で枝先を摘みとってしまいます。園芸用の手袋を装着し、ポキポキと手折るようなイメージで摘み取ってしまいましょう。
コニファーに欠かせない剪定方法「芯止め」
コニファーの背丈は品種にもよりますが、ブルーエンジェルのように数メートルにも及ぶものもあります。そんな背丈の高い品種に欠かせない剪定方法が「芯止め」です。コニファーの樹形をよく観察すると、真ん中に1本枝がまっすぐに通っていることがわかるでしょう。この真ん中の枝を目的の高さで切り、それ以上背が伸びないようにコントロールすることを芯止めといいます。
芯止めをしても剪定は必要
芯止めを行うことで、背の成長はストップさせることができますが、真ん中に通っている1本の枝からは、左右に新しい枝は生まれて広がり続けます。左右への広がりは、目的とする樹形や周りの木との干渉を考えながら、適宜形を整えるように剪定(摘み取り)してやりましょう。
剪定した葉でも楽しめる
コニファーを剪定して出た葉を使って、リースやスワッグを作ることもおすすめです。美しい緑と松ぼっくりや木の実の茶色・赤が見事なコントラストになり、家を彩ってくれることでしょう。コニファーはご紹介したように針葉樹なので、葉からは森の香りがたっぷりと漂ってきます。
まとめ
コニファーの手入れ、基本の剪定方法についてご紹介しました。金属のハサミは褐変(かっぺん)や枯れを防ぐ意味でも、なるべく使用は控えることが大きなポイントでしたね。さらに、背が高くなりすぎて手入れができなくなることを防ぐために「芯止め」という剪定方法もしっかり押さえておきましょう。
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