アボカドの木の剪定方法
アボカドは最大で25mにもなる木なので、特に植木鉢で育てている場合など、上に伸びた枝を切ってそれ以上伸びないようにする剪定(摘芯)をして、大きさを用途にあわせてコントロールすることが必要です。
剪定する意味
アボカドを管理するときには、上に伸びる枝を切る摘芯と、混みあった枝を整理するすかし剪定が必要となります。どちらもアボカドの管理のためには不可欠なものです。
摘芯について
摘芯とは、上に伸びる枝を剪定することで、これによりアボカドが大きくなるのを抑えることができます。放っておくとアボカドは最大で25mにもなるため、巨木を庭に立てたいのでなければ、基本的には管理する際、手が届くくらいの高さで抑えるのがおすすめです。そのため、基本的には横長に広がる樹形を維持していく形になります。
すかし剪定について
すかし剪定は混みあった枝を整理して内側の風通しをよくするためのものです。風通しが悪いと害虫やカビなどが発生する要因になることがあるので、それらを予防する効果があります。成長が旺盛で枝葉の密度が高い場合はやっておくとよいでしょう。
剪定する位置
摘芯について
摘芯の場合、だいたい高さ30~40cmくらいの位置で切るようにしましょう。用途に応じて高さは変えてもいいですが、どちらにせよ枝が上に伸びていってしまうので、理想の高さよりかなり低い段階で摘芯をしてしまうのが重要です。成長が速いため、サボッてしまうとどんどん大きくなってしまいます。
すかし剪定について
すかし剪定をする場合、横に伸びている枝の中で、他の枝とぶつかっているもの、細くて元気のない枝などをバツバツ切っていきましょう。重なっている枝をとっていき、幹に日光をあてるようなイメージでやるとやりやすいです。
剪定する時期
剪定する時期は3~5月がおすすめです。アボカドの成長期にあたるためまだ体内に栄養が残っており、負担が少ないからです。また、晩秋頃からアボカドの花芽がつくられはじめるのですが、冬に切ってしまうとせっかくできたアボカドの花芽を切ってしまうことになります。高さの調節や病気の予防などに剪定は不可欠ですが、それだけ木に負担があるということを理解しておきましょう。