アボカドとは
アボカドとは、中央アメリカ原産のクスノキ科の木で、日本に輸入されるものは主にメキシコ産のものですが、「森のバター」と呼ばれるほど脂肪分の多い果実をつけることが特徴です。熱帯に生育する木ですが、意外にも適応できる温度の幅が広く、日本でも地方によっては露地栽培もすることができます。スーパーなどで売っている果実の種からも育てることができ、緑色の美しい葉っぱをつけるため観葉植物としても人気の木です。
ボタニ子
ボタ爺
室内でも育てられるから、観葉植物として部屋の一角に置いておくとおしゃれじゃよ。
アボカドの木の育て方
アボカドは、料理に使ったあとの種からでも育てることができます。温度の関係で、関東地方より北の寒い地方では冬越しができないので露地栽培は難しいですが、部屋の中で観葉植物として育てることが可能です。鉢植えでも地植えでも育てることができ、熱帯の木にしては扱いやすい種類です。
アボカドの木の育て方①種からの育て方
種から育てる場合は、基本的には水栽培で発芽させることになります。果肉や脂肪分を丁寧に取りのぞき水洗いしたあと、1/3ほどを水につけ、日当たりのいい場所に置いておきます。
水栽培で発芽させるコツ
水栽培で種を発芽させる場合、温度が20℃以上あった方が発芽しやすいので、暖房の効いた部屋の中に置いておくか、初夏~初秋くらいに行うのがおすすめです。また、種をつけている水は毎日取り換えるようにしましょう。
アボカドの木の育て方②発芽した苗木の植え付け方
アボカドの種を水栽培する場合、だいたい1ヶ月くらいすると発芽して、そこからどんどん大きくなってきます。根っこが伸びてきたら土に植え付けするようにしましょう。発芽してからの成長がとても速いので、苗より大きめの鉢を使うようにしてください。アボカドは乾燥するとすぐ弱ってしまうので、植え付けしたあとは水を切らさずに、土の表面が乾くのを目安に水やりをするとよいです。
アボカドの木の育て方③植え付ける土
アボカドは雨の多い熱帯に育つ木なので、水はけのいい酸性の土が好きです。園芸用の水はけのいい培養土をそのまま使ってもいいですが、赤玉土の小粒7:腐葉土3を混ぜ合わせた土でもよく育ちます。
アボカドの木の育て方④肥料のあげ方
アボカドがよく育つのは春~秋になるので、3月~9月ころにかけて追肥を行います。基本的には、持続的に効果の出る緩効性の置肥タイプのものを使うようにしましょう。窒素・リン・カリウムの三要素が含まれているもので、リンが少しだけ多めの肥料がおすすめです。また、大きくなって花が咲いた場合はより多くの肥料が必要になるので、1週間に1回くらい液体肥料も併せてあげるようにしましょう。
アボカドの木の育て方⑤水やりの仕方
アボカドは基本的には水を多く必要とする木なので、土の表面が乾いたときを目安にたくさん水をあげるようにしましょう。特に夏場は乾燥で弱りやすいので水を切らしてはいけません。水が足りなくなると葉っぱが垂れて下を向いた状態になります。逆に冬は水をあげすぎると根腐れを起こしやすくなるので、土が乾燥してきたら水をあげますが、水やりの頻度を少し落とすようにしましょう。
アボカドって実がおいしいだけじゃなく、濃い緑色の葉っぱがとってもきれいなのよね!