アボカドの木の植え替え方法
アボカドはとても成長が速いので、鉢植えで育てる場合定期的に植え替えが必要です。植え替えを怠ると、植木鉢の中に根っこが詰まってしまい、枯れる原因となります。
植え替えする大きさ
だいたい、目安として2年に1度くらいの植え替えが必要です。鉢に対して地上部が大きすぎると思ったら植え替えした方がよいでしょう。だいたいアボカドの苗より1回りか2回り大きな鉢を用意して植え替えをします。庭があるならそちらに植え替えて地植えにしてもよいですが、東北地方や北陸地方など、寒い地方だと冬越しができない可能性があるので、要検討です。
植え替えのやり方(鉢植えの場合)
鉢植えの場合、苗より1回り回り大きな鉢を用意して、それに移し替えます。土をなるべく崩さずそのままの形で植え替えるようにしましょう。根っこについた土は落としてはいけません。根っこはデリケートなので傷つけないようにした方がいいですが、鉢の中にギュウギュウに詰まってしまっている場合は、少しほぐしてから新しい鉢に植え替えるのがよいです。
植え替えのやり方(地植えの場合)
庭があれば地植えも検討できます。ただ、もともと熱帯が原産の寒さに弱い木で、適した温度は20~25℃くらいです。関東地方より南なら露地栽培もできますが、北の方なら温度が低く枯れるおそれがあるので、室内で育てるようにしましょう。庭に植え替える場合、鉢と同じように1回り2回り大きな穴を掘って、水はけのいい土を周りに足しながら植え替えします。
植え替えの場所
大きな庭なら摘芯せずに縦に伸ばしてもいいですが、それだと結実したとき収穫できなくなってしまうので、もし実を食べたいなら横に広いスペースを確保しておきましょう。また、一度地植えにするとそこからの移動が難しくなるので、大きくなったとき、邪魔になったときのことを考えて場所を選ぶのがおすすめです。
ボタニ子
ボタ爺
成長が速いとはいえ、剪定は1年に1回、植え替えは2年に1回と、そこまで大変でもないんじゃよ。どんどん大きくなってくるから、成長を楽しみながら管理するのがコツじゃ。
アボカドの木が枯れる原因
枯れる原因は1つに限らず、環境や病気などが複合的にあわさって結果枯れてしまうということが多いですが、それらの原因をいくつかピックアップして紹介します。
枯れる原因①霜
アボカドは熱帯原産の寒さに弱い木です。霜がおりるような場所だと寒さに耐えきれず、枯れてしまう場合があります。できれば温度は15℃を下回らないように注意して、寒い地方で部屋の中で育てる場合、温度管理をしっかりとして冬は暖房は欠かさないようにしましょう。
枯れる原因②害虫
アボカドにはときどきカイガラムシやガの幼虫がつくことがあります。それだけで枯れることは滅多にありませんが、弱る原因の1つになってしまうのと、あまり見て気持ちのいいものではないので、なるべく発生しない工夫をしましょう。枝の密度を剪定によって少なくして、内側の風通しや日当たりをよくするのが大事です。また、虫を見つけたら、大発生する前に可能な限り取り除きましょう。
枯れる原因③病気
アボカドは風通しがよくないと、カビなどによる病気が発生するようになります。アボカドには炭疽病がよく発生し、葉っぱに黒や茶色の斑点ができることがあります。これは風通しの悪さにより発生するもので、一度斑点のでた部分を治すことはできないので、病気の部分を取り除き、別の葉っぱに移るのを防ぐということしかできなくなります。枝が混みあっていたらきちんと剪定して、病気の予防につとめましょう。
枯れる原因④根詰まり
アボカドの根っこが鉢の中にギュウギュウに詰まってしまうと、根詰まりといって根っこが死んでしまうことがあります。これは直接枯れてしまうことにもつながることなので、きちんと大きな鉢に植え替えなければいけません。水やりのときに、水が染み込まないようになっていたら根詰まりの危険性があります。
まとめ
スーパーで手軽に手に入って、自宅でも簡単に育てられるアボカド。4~6年で花をつけ、うまくいけば結実もします。温度の管理はある程度必要ですが、育て方も簡単でそんなにお世話に手間のかからない植物です。料理でアボカドを使ったついでに育ててみてはいかがでしょうか?
剪定に植え替えに、アボカドって管理が大変なのね~!上手に育てられるかしら?