ベロニカオックスフォードブルーとは?
ベロニカオックスフォードブルー(Veronica Oxford Blue)はヨーロッパ原産、ベロニカの種類のなかでは這性(はいせい)です。また、一度植えれば植えっぱなしで育ち、毎年花期になると小さい青い花を咲かせてくれる、多年草の一種の宿根草(しゅっこんそう)です。
ベロニカには多くの種類がある
植物の性質に立性(たちせい)・這性があり、立性は茎や枝が直立して成長、這性は茎や枝が地面を這うように成長します。ベロニカは種類も多く、穂状の花を咲かせる立性のベロニカ・ロンギフォリアなどもあります。
オオイヌフグリに似ている花?
道ばたや空き地で群生して咲いているオオイヌフグリ(英語: Veronica persica)は、ベロニカオックスフォードブルーに似ています。同じベロニカの仲間なのでうなずけるでしょう。オオイヌフグリの花はベロニカオックスフォードブルーの花に比べて小さく、花色がやや薄いのが特徴です。
ベロニカオックスフォードブルーの基本情報
学名 | Veronica peduncularis'Oxford Blue' ('Georgia Blue') |
別名 | ベロニカ・ジョージアブルー、スピードウェル |
科名・属名 | ゴマノハグサ科(ベロニカ属) |
原産地 | ヨーロッパ |
開花期 | 3月〜6月 |
花色・草丈 | 青・青紫 草丈5cm〜20cm |
生育適温 | 日なた〜やや半日陰 |
ベロニカオックスフォードブルーの花言葉
ベロニカオックスフォードブルーの花言葉は、「忠実」「誠実な女性」「献身」「聖なるもの」などです。花の名前にある「ベロニカ(Veronica )」は聖書に出てくる聖女ベロニカと同じ綴りで、花言葉は彼女にちなんでいます。
花言葉の意味
キリストがゴルゴタの丘の処刑場へ向かうとき、彼の汗をぬぐうためにベロニカが布を差し出しました。その優しさから「忠実」「忠誠心」の花言葉が付けられたといわれています。また、ベロニカが差し出した布で顔を拭き返すと、布にキリストの顔が映し出されていたという奇跡の言い伝えがあります。
ベロニカオックスフォードブルーの特徴
ベロニカオックスフォードブルーの特徴は、青色の花径1cm前後の花を咲かせることです。花は4弁の花びらのように見えますが、基部では1つにつながっていて、中心には2本の雄しべと1本の雌しべがあります。葉は対生につき、卵形から楕円形で、縁には鋸歯があります。
開花時期は?
ベロニカオックスフォードブルーは、3月〜6月にかけかわいい小さな青紫色の花を地面いっぱいにつけます。春先の花後、早めにカットすれば初夏にも開花します。夏から秋は枝が伸び成長し、秋から冬にかけは花の咲かない草姿です。葉が緑からブロンズ色に変わりおしゃれな雰囲気を作り出します。
グランドカバーにぴったり
ベロニカオックスフォードブルーは、這性で匍匐(ほふく)して広がるため、グランドカバーに最適な植物といえるでしょう。寄せ植えや小道に植えても、青の美しい色彩が楽しめます。
次のページでは増やし方なども見ていきましょう!