ベンケイソウ(弁慶草)の増やし方
「株分け」「挿し木」「葉挿し」の3つの増やし方があります。どれも簡単な増やし方で、初心者でも気軽に増やせるのでぜひ試してみてください。それぞれの増やし方に適した時期や方法は以下のとおりです。
株分け
株分けは2月〜4月に行います。植え付けや植え替えの時期と同じなので、大きくなった株を植え替えるタイミングで株分けを行うのがおすすめです。優しく株を掘り起こし適度な大きさで切り分けたあと、半日ほど乾燥させてから新しい用土に植え付けてください。
挿し木
挿し木は5月に行います。先端から3節ほどの場所でカットし1番下の葉を取り除きます。赤玉土などの挿し木用の用土に挿し、軽く土をかぶせてからたっぷりと水を与えてください。日当たりのよい場所で成長させるのがポイントです。日照不足だと茎がヒョロヒョロと伸びて咲き姿が寂しくなるので注意しましょう。
葉挿し
葉挿しは4月〜5月が適しています。葉から新しい根が出てくる性質があり、健康な若い葉を水につけておくだけでよいという簡単な方法です。葉が浸る程度の水を用意し、日当たりのよい場所で水を切らさないようにして発根を待ちます。根が出てきたら土に植え替えてください。
ベンケイソウ(弁慶草)の病気と害虫
高温多湿が苦手なため、梅雨時期や雨が続くようなときには病気にかかったり害虫被害を受けたりする恐れがあるので注意が必要です。ベンケイソウのかかりやすい病気や害虫被害をご紹介します。
軟腐病
軟腐病にかかると根元に近い部分から枯れ込んでくるのが特徴です。茶色に変色し、放っておくと腐ったような悪臭を放ちます。軟腐病にかかってしまった部分は薬を散布しても治せません。他の部分への感染を防ぐためにも早めに切り取って処分してください。
カイガラムシ
硬い甲羅をもつカイガラムシは集団で発生しやすく、汁を吸って成長するのでベンケイソウが枯れてしまう恐れがあります。殺虫剤などが効きにくいので、歯ブラシで払い落したり、ガムテープに貼り付けて駆除しましょう。
イモムシ
イモムシは葉や茎を食べてしまうので、ベンケイソウが穴あきの状態になってしまい見た目が悪くなります。また、柔らかい新芽や若葉を食べられると成長の妨げになるので注意が必要です。見つけたら箸などを使って引き剥がしてください。
まとめ
ベンケイソウの特徴や育て方、増やし方などをご紹介しました。耐暑性や耐寒性が強く、初心者にも育てやすい植物です。種類も豊富なので自分好みのベンケイソウを見つけて、ぜひ育ててみてくださいね。