サンビタリアとは?特徴や水やり・肥料などの基本的な育て方を解説!

サンビタリアとは?特徴や水やり・肥料などの基本的な育て方を解説!

サンビタリアをご存知でしょうか?キク科の小さな匍匐生の植物で、黄色い2cm前後の花をたくさん咲かせます。夏の花壇や寄せ植えで見かけたことがある方も多いかもしれません。サンビタリアの特徴、基本的な育て方、増やし方などをご紹介しますので、ぜひ育ててみてくださいね。

記事の目次

  1. 1.サンビタリアとは?
  2. 2.サンビタリアの特徴
  3. 3.サンビタリアの育て方①購入から植え付けまで
  4. 4.サンビタリアの育て方②水と肥料の与え方
  5. 5.サンビタリアの育て方③剪定方法
  6. 6.サンビタリアの育て方④増やし方と栽培の注意点
  7. 7.まとめ

サンビタリアとは?

出典:PhotoAC

サンビタリアは黄色い小花をたくさん咲かせるキク科の一年草です。草丈が低くほふくする性質があるため、グランドカバーに使用されたり、背の高い植物と合わせて寄せ植えされたりしています。梅雨のような高温多湿の時期は不得意ですが、春や秋は元気に育ち、お手入れが楽な植物です。初夏から秋の終わりにかけて長く開花し続けて楽しませてくれます。

サンビタリアの基本情報

名称 サンビタリア
科・属 キク科ジャノメギク属
形態 多年草(一年草扱い)
原産地 中南米
草丈 15〜30cm
花の大きさ 1.5〜3cm
開花時期 5月〜11月

サンビタリアの花言葉

花言葉はいくつか存在しますが、「私を見つめて」という花言葉が有名です。鮮やかな黄色い花がカーペットのように広がる姿は、確かに気を引くものがありますね。関心を持ってほしい人に贈りたいお花です。他にも「切なる喜び」「ほのかな喜び」といった幸福を表す花言葉もあります。

サンビタリアの特徴

特徴①イエロー系の小さな花がたくさん開花する

サンビタリアの花色はイエロー系が主ですが、品種によって濃淡があり、オレンジ色なども存在するようです。中心の部分(筒状花)は大抵は黄緑色をしていますが、品種によっては濃い茶色もあります。

特徴②丈が低く、こんもりと匍匐して広がる

サンビタリアの原種の一つ「サンビタリア・プロクンベンス」は、ひょろひょろと徒長しがちで野草らしい雰囲気がありますが、現在栽培されているのは「サンビタリア・スペシオサ」から改良された園芸品種がほとんどです。この種類は節間が短く草丈が低いので、こんもりと育ちながら横へ広がっていきます。寄せ植えでは背の高い植物と合わせてふちに植えられることが多く、鉢を伝いながら花が咲いていきます。

特徴③梅雨が苦手

サンビタリアは本来、メキシコやグアテマラの乾燥した地域に生息しています。そのため日本の梅雨のような高温多湿を苦手としていて、初夏から続いてきた開花も途絶えがちになります。こんもりした株姿は蒸れやすく、対策をしていないと病気になって枯れてしまうこともあります。もちろん、風通しを良くする工夫をしたり、鉢を軒下などに移しておけば無事に梅雨を終えて、再び多くの花が咲き誇るようになります。

サンビタリアの育て方①購入から植え付けまで

サンビタリアは育て方のコツをおさえれば頑丈な株に育ちます。晩秋まで長く花を楽しむためにも、なるべく快適な環境を整えてあげましょう。それでは栽培方法をご紹介します。

苗の準備

春になるとサンビタリアの苗が入手できるようになります。花色は昔より豊富になり、よりコンパクトになったもの、高温多湿への耐性がより強くなったものなど、さまざまな品種が作り出されています。これらのほとんどは「サンビタリア・スペシオサ」という匍匐するタイプの原種から生まれた園芸品種です。好みにあった品種の中から、病気や徒長のない健康な株を選びましょう。

植え付け

サンビタリアは高温多湿を嫌うので、水はけのよい土を使って植え付けます。赤玉土と腐葉土を7:3程度に混ぜ合わせたものに、水捌けを改善する作用のある川砂をすこし混ぜ込むとよいでしょう。市販の培養土に川砂か軽石をすこし混ぜ込んで使用するのも問題ありません。元肥の入っていない土には、目安量の緩効性肥料を混ぜておきましょう。

根鉢を崩さないように植え付ける

サンビタリアは根が弱い植物で、多くの草花のような根鉢を崩す植え付け方法では生育不良に陥ってしまいます。植え付ける時はポットから慎重に取り出し、根鉢の形を保ったまま丁寧に扱いましょう。

株同士の間隔を広く開ける

サンビタリアをまとめて植えると、成長した時に風通しが悪くなり、蒸れて弱ってしまいます。病気にかかり枯れてしまう可能性もなくはありません。まとめて植えたい場合は成長後に葉が重ならないよう、十分な株間を開けて植え付けましょう。地植えなら、なるべく30cm程度の間隔を開けることが理想的です。

日当たりのよい場所に

日陰では徒長してみっともない姿になってしまうので、日当たりのよい場所に植え付けましょう。ただし西日の当たるような場所は葉焼けしてしまう可能性があるので避けましょう。多湿が苦手で、長雨に当たると枯れてしまう場合もあるので、可能であれば雨の当たらない位置に植えるとよいです。

次ページからはサンビタリアの水やりや肥料について紹介します。

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サンビタリアの育て方②水と肥料の与え方

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