フリチラリアの育て方!主な品種・特徴や基本的な管理のコツを解説

フリチラリアの育て方!主な品種・特徴や基本的な管理のコツを解説

フリチラリアをご存じですか。うつむき加減の鐘形の花が特徴の植物です。育て方は比較的容易ですが、夏の管理が鍵を握ります。フリチラリアの育て方を紹介しましょう。主な品種・特徴や基本的な管理のコツを詳しく解説していますので、楽しみ方とともに参考にしてください。

記事の目次

  1. 1.フリチラリアとは?
  2. 2.フリチラリアの主な品種
  3. 3.フリチラリアの特徴
  4. 4.フリチラリアの育て方
  5. 5.フリチラリアの管理のコツ
  6. 6.まとめ

フリチラリアとは?

フリチラリアは、日本で古くから親しまれているクロユリやバイモユリと同じ仲間で、ヨーロッパや西アジアの品種です。花の見頃は、3月下旬から6月初旬です。フリチラリアは、ラテン語で「サイコロ箱」や「チェス盤」という意味で、花の模様が編み目に見える品種に由来します。

基本情報

名前(和名) フリチラリア(ヨウラクユリ、クロユリなど)
学名 Fritillaria
科/属 ユリ科/バイモ属(フリチラリア属)
分類 球根
原産国 東アジア、西アジア、ヨーロッパ

フリチラリアの主な品種

フリチラリアの原産地は、東アジア、西アジア、ヨーロッパの地域です。フリチラリアは、品種によって花の外形や大きさ、色が異なり、多種類を植えて群生させる楽しみ方ができます。日本のフリチラリアの群生地は、長野県の蓼科高原にあるバラクライングリッシュガーデンで、品種の多さに見応えがあるでしょう。フリチラリアと名がついている品種の一部を紹介します。

フリチラリア・インペリアリス(ヨウラクユリ)

フリチラリア・インペリアリスは別名ヨウラクユリといい、花の上の葉が皇帝の冠のように見えることが名前の由来です。特徴は、花の上に密生した葉が傘を広げたように生えることと、大ぶりの鐘形の花が6~8個くらい放射状につくことです。花色はあざやかな黄色やオレンジ、赤などで、生け花で主役にする楽しみ方ができます。

フリチラリア・メレアグリス

フリチラリア・メレアグリスは、ヨーロッパから西アジアにかけての草原に分布し、野生種は絶滅危惧種に指定されています。特徴は、頭頂部に赤紫と白のモザイク模様が入る花です。花期は4月~5月で、茎の先端にぶら下がるように様子はコバイモ(小貝母)によく似ています。

フリチラリア・ミハイロフスキー

フリチラリア・ミハイロフスキーは、中央アジアの山岳地帯に分布します。葉はチューリップのようで少し白っぽく、茎先に鐘形の花を1~数個つけます。花色はあずき色で、花弁の先が黄色に変化していることが特徴です。開花時期は他の品種より少し遅くて、5~6月です。

フリチラリアの特徴

フリチラリアの特徴は鐘形の花です。品種によって花の色や大きさ、花の数などがさまざまです。育て方は比較的容易で、病気や害虫の被害もほとんどありません。夏の球根の管理が一番難しく、冬は特に手をかける必要がありません。

フリチラリアの育て方

フリチラリアの育て方は、植え付ける環境として日差しと水はけに注意しましょう。夏に水やりが多すぎてしまうと、球根が土の中で腐ってしまいます。肥料はたくさん与える必要はありません。花が終わったあとの球根の管理に問題なければ、毎年きれいな花が楽しめます。

環境

フリチラリアは日当たりがよく水はけのよい環境を好みます。庭植えの場合は、落葉樹の下など直射日光が当たらず、西日を避けられる場所がよいでしょう。鉢植えの場合は、花が終わったあとは半日陰の環境を保ちましょう。

肥料・水やり

肥料は緩効性肥料を使うとよいです。春先の芽が出るころから液体肥料を月2回くらいの割合で与えれば十分です。開花を目安に肥料を与えるのはやめましょう。水やりは、春の生育時は土が乾いたらたっぷりと与え、休眠期に入る秋から冬はやや控えておきます。球根を堀りあげずに鉢で管理する場合は、年間を通して乾燥しすぎないようにしましょう。

病気や害虫

フリチラリアは芽が出てから花が終わる期間が短いため、病気にかかることがほとんどありません。害虫は、時折アブラムシが発生することがあるので、見つけたら薬剤を葉に散布して早めに駆除しましょう。アブラムシが多い場合は花弁の中に入り込んでいることがあるので、よく確認します。

フリチラリアの管理のコツ

フリチラリアは、球根の管理が重要です。花が終わったあとは茎から切り落として、葉は光合成をさせるため残します。庭植えの場合、葉が黄色く変化して枯れたあと、球根を掘りあげます。土を落として、袋の中におがくずやバーミキュライトを入れて球根を乾燥させないように保管します。鉢植えの場合は、毎年掘りあげる必要はありませんが、涼しい日陰に移します。

植え付け

植え付けの適期は9月~11月です。庭植えの場合、大玉は深さ15cm、球根の間を15~20cm程度あけ、小玉は深さ5~6cm、球根の間を10cm程度あけて植え付けます。鉢植えの場合、大玉は10号鉢に3個、小玉は5号鉢に3個が植え付けの目安でしょう。

植え替え

庭植えの場合は毎年堀りあげて秋に植え替えます。掘りあげる時期は暑くなる前の6月頃が適しています。鉢植えの場合は2年に1回は掘りあげて、分球して植え替えましょう。きれいな花を咲かせる楽しみ方の1つとして増やし方に慣れてみましょう。

増やし方

増やし方は、庭植えと鉢植えで変わりはありません。球根を掘りあげるときに親球の回りの子球を分けて、土を取り除き乾燥しないように保管します。球根の管理がきちんとできれば増やし方は容易です。保管した球根は秋に植え付けると早ければ翌年、通常は2年目で花を咲かせます。

まとめ

フリチラリアは、近年人気がでている植物です。楽しみ方はさまざまで、和風でも洋風でも生けることができるので部屋に飾りやすい花です。フリチラリアを切り花で楽しむ場合は、水を少なめにすると長持ちします。外でも部屋の中でも華やかさを持つ花でしょう。

buusencho_sunu
ライター

buusencho_sunu

分かりやすい文章を書きたいと心がけていますが、まだまだ修行中です♪

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