ベゴニアとは
ベゴニアは野生種が1000種類以上、その他にもたくさんあって、合計2000種以上の種類があるといわれています。原産地はオーストラリアを除く熱帯、亜熱帯地域です。可愛い小さな花をたくさんつけており、華やかな印象で、育てやすいので寄せ植えなどのガーデニングでも人気です。そんな可愛いベゴニアの特徴や育て方のコツを学んで、育ててみませんか?
ベゴニアの概要
基本情報
分類 | 草花 |
形態 | 非耐寒性多年草 |
原産地 | オーストラリアを除く熱帯亜熱帯 |
草丈 | 30㎝~50㎝、50㎝~90㎝など花によって異なる |
開花期 | 春~秋・夏~秋・四季咲きなど |
花色 | 白・淡桃・淡黄緑色・橙色など |
耐寒性 | 弱い |
耐熱性 | やや弱い |
ボタニ子
とっても可愛いベゴニアのこと、もっと知ってほしいな
ベゴニアの種類
ボタニ子
ベゴニアは種類が沢山あるのだけど、種類ごとに特徴があるから知っておいてね
ベゴニアは1年を通して楽しめるシュウカイドウ科シュウカイドウ属の多年草です。比較的丈夫でガーデニング初心者向けといえる草花です。花壇や植木鉢、プランターなどに植えておけば次々と開花して私たちの生活を明るく彩ってくれます。花の特徴は種類によって違いますが、木立ち性ベゴニア、根茎性ベゴニア、エラチオール・ベゴニア、クリスマス・ベゴニア、ベゴニア・センパフローレンスに大きく分けられます。花と共にその葉っぱも個性的で短く白っぽいうぶ毛のような葉毛が葉っぱにはびっしりと生えています。
木立ち性ベゴニア
木立ち性ベゴニアは茎が真っ直ぐ立ち上がる形の花です。多年草で、草丈は短い30㎝サイズからあり、大きくなるものでは4m近くに伸びるものもあります。茎の先あたりの葉腋(ようえき)から茎をのばして二股分岐を何度か繰り返しながら雄花だけが咲き続けます。最終的には、雌花だけの大きな花のかたまりとなって、垂れ下がって咲きます。色はピンク、白、橙などで、夏は半日蔭や多湿を好みます。
根茎性ベゴニア
地面に接している所から根っこが生えてくるという性質を持った種類のベゴニアを根茎性ベゴニアと呼びます。多年草で、草丈はそれほど高くは無いですが、縦より横向きに茎が伸びるタイプが多いです。花の色も様々ですが、特徴的な葉っぱの色、模様、形が印象に残ります。開花期も冬から春、夏、または、秋から冬に開花する物もあり、夏も半日陰が快適な場所です。葉っぱが特徴的な品種はレックスベゴニアです。
エラチオールベゴニア
エラチオールベゴニアはイギリス人のジョン・ヒールによって交配された品種です。それ以降も品種改良され、現在では非常に多くの種類に増えてきました。多年草で、草丈は15~40㎝程で好みの場所は、夏は半日蔭です。よく花壇で寄せ植えしているものやプランター栽培されているのを見かけます。エラチオールベゴニアは花色も赤、黄、桃、白などたくさんあり、花の形も一重や、八重などさまざまです。
クリスマスベゴニア
クリスマスベゴニアという名のとおり、11月から年明けごろまで咲く、人工的に育成された花です。フランスのV・レモワンヌが交配して作ったのが最初です。その後も沢山の品種が育てられました。草丈は20㎝くらいで、花色はピンク、白、紅赤色などです。クリスマスシーズンに室内の人目につく場所に飾られているのを見かけます。冬に花が咲きますが原産地は熱帯亜熱帯ですから、非耐寒性の植物という点から温度や湿度の管理を大切にしてあげましょう。もともと育てやすい品種ですからきっと綺麗な花が咲きます。
ベゴニアセンパフローレンス
ベゴニアセンパフローレンスは春から霜が降りる頃まで、赤、白、ピンク、サーモンピンクなどの可愛い花を咲かせ続けます。多年草で草丈は20㎝~60㎝くらいで、大型、中型、小型の花に分かれます。花の形は一重、八重などです。葉も緑葉と銅葉、斑入りの物があります。日陰を好み、夏はやや弱い性質ですので傷んだところは直ぐに取り除き、冬は10℃以下になったら室内に場所を移せば、冬でも花を楽しむことが出来ます。小まめな花がら摘みなどの管理が必要です。
ベゴニアの育て方(植え付け)
あなたもベゴニアを育ててみませんか?ベゴニアは種類が多くあり、いろいろ集めると1年中楽しめます。道具を揃えて楽しく育てましょう。材料は近くの園芸専門店やホームセンターで揃えられますし、ネットでも購入できます。それでは、ベゴニアを育てる準備をしましょう!
鉢植えに必要な道具
ベゴニアを育てる為の道具を揃えます。ここでご紹介した物を参考にオリジナルなベゴニアのガーデニングを楽しんでみて下さい。
鉢・プランター
ポット入りのベゴニアを買ったらなるべく早く植え替える事をおすすめします。鉢やプランターは最初に購入したポット入りのベゴニアよりも1回り大きめのものを用意します。花が大きくなるのに合わせて根っこも大きくなるので注意しましょう。また今は鉢もプランターも材質やデザインも豊富ですからあれこれと選んでみるのも楽しいと思います。
鉢底石
鉢底石は鉢底に敷く石で軽くて非常に水はけが良いです。1株ならほんの少しだけあれば良いので、だいたい5リットルの袋入りがあれば足ります。1株なら十分ですが多く植えたい時は植えたい数と鉢の大きさに配慮して買いましょう。なるべく大きい形の鉢底石を選びます。
肥料
肥料は液体肥料を加えます。開花時期や花の成長期には1ヶ月に2回といった具合で与えます。花が咲かなくなってきた株や花の咲かない季節には追肥を控えましょう。肥料は与えすぎてもいけません。花の状態を良く管理して様子を見ながら与えてください。
ポット入りのベゴニア
ポット入りのベゴニアを買います。沢山植えるなら彩りや組み合わせを考えて購入して下さい。種類も形もありとあらゆるものが出ています。種類や名前を確認しておくと育て方のコツを調べるのに便利ですね。ベゴニアの育てたい時期を良く考えてから花の種類を選びましょう。
植え付けの時期
ベゴニアは季節ごとに咲く種類もいろいろあるので、植えたい時期に合わせて購入する花を選びましょう
植え付けの時期
ベゴニアは春から秋にかけて咲くタイプと冬から春に咲くタイプ、四季咲きと大きく分かれています。ベゴニアは育てやすい花ですがそれぞれ植え付けに適した時期があります。ベゴニアの植え付けの時期は、花の種類にもよりますが、4月から6月と9月から10月ぐらいが適しています。適期に植え付けをしましょう。真夏の植え付けは適しません。ベゴニアは多年草ですから1度植え付けたら、毎年花が咲くのを楽しみにできますね。
植え付けの用土
土の配合比
一般的に草花の土は基本的には赤玉土7腐葉土3の割合にします。ベゴニアを植える時、草花の培養土などを使う場合は時期によってはピートモスなどを全体の1割ほど加えると良いですよ。その分赤玉土を減らすなどしてください。ほかにもバーミキュライトを混ぜたりすることもあります。土の酸度によっても配合は変わります。土の配合は土の袋にも詳しく説明が載っています。
土の種類について
鹿沼土、赤玉土、腐葉土や、人工的に作られた、ピートモスやパーライト、バーミキュライトなどのとても水はけの良い土を混ぜ、植え付ける土を作ります。ベゴニアを花壇などで育てる場合は沢山の土が必要です。植える場所も考慮して用意します。
その他、スコップや用土を混ぜる入れ物など
用土を混ぜたり、土を鉢などに入れるためのスコップや、土を混ぜる箱のような入れ物も用意しておくと便利です。花壇などの植え付けで、沢山のベゴニアを植える場合は大きなスコップや鍬(くわ)などもあると便利ですね。
出典:BOTANICA