イラクサとは?見分け方や刺さった時の対処法を紹介!食用にもなる?

イラクサとは?見分け方や刺さった時の対処法を紹介!食用にもなる?

野山やちょっとした茂みに入ると必ず群生している植物がイラクサです。葉にあるトゲには毒性があってあまり好まれないイメージのイラクサですが、実はたくさんの効用があり人々の生活とも関わってきました。今回はそんなイラクサの特集です。

記事の目次

  1. 1.イラクサとは?
  2. 2.イラクサの特徴
  3. 3.イラクサの種類
  4. 4.イラクサの栽培
  5. 5.イラクサの利用価値
  6. 6.イラクサの注意点
  7. 7.まとめ

イラクサの栽培

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イラクサは割と全国に分布し、あらゆる場所で自生していることもあって、なかなか栽培するという方が少ないのですが、利用目的や用途があって栽培されている種類もあります。中でもミヤマイラクサなどがその事例の一つです。ここでは、ミヤマイラクサの扱いについて触れていきながら、イラクサそのものの栽培について紹介していきます。

ミヤマイラクサの傾向

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ミヤマイラクサは日本でも一般的なイラクサの一種です。山麓の日向や半日陰の場所で、少し湿気がある個所に群生する特徴をもつ多年草です。葉や茎には蟻酸を含んだ刺がびっしり生えているので、トゲが刺さるとかゆみや痛み、腫れなどがあります。もし収穫をする際など触れる場合には、素手ではなく軍手をつけて行うとよいでしょう。

ミヤマイラクサの飼育ポイント

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ミヤマイラクサのほとんどの場合、湿気があって半日陰な場所、しかも肥沃な土壌を好んで自生します。栽培するに当たってはできるだけ似たような環境を作ることが大切です。日陰でありながら湿度管理が可能ならば生育も可能です。ただし夏場の高温と乾燥にはなるべく注意しなくてはなりません。植え替えや株分けなどする場合は、土に腐葉土などを肥料にして撒くとよいでしょう。

イラクサの利用価値

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イラクサはトゲに毒性があって悪い植物というイメージを持たれそうですが、実はそのようなことはありません。世界各国では古くから特徴を生かして生活に取り入れている植物です。その繊維の強さなどを利用し昔は布地にも活用されました。アイヌ民族はその昔イラクサの繊維を利用して生地を編んだともされています。でもイラクサは、どちらかといえば食用としての利用価値が一般的です。

イラクサの調理

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イラクサを食用としてよく利用することがあります。調理ではおひたしなど、ほとんどほうれん草を使うのと同じ感覚で食べることができます。他にもイラクサの調理方法として、炒め物、和え物、シチューやスープの具にしたり、ヨーロッパではチーズの中やパイ、クレープやパンケーキなどのパン生地にも加えたりします。通販などでは、細かく刻んだイラクサがスパイス用として販売されています。

ハーブとしても活用

フリー写真素材ぱくたそ

またイラクサはその効用が期待されてハーブ飲料の材料として利用されています。乾燥させたイラクサを粉末状にして食用にすることができます。「天然のマルチビタミン」とも称されアレルギー改善、血行促進効果、ケガの早期回復やリウマチ、痛風、関節炎にも有効といわれています。また秋になると実が成るので、種や実も料理用に使われます。ポリッジやコーンフレークなどにふりかけて食べます。

イラクサに含まれる栄養素

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イラクサには豊富な栄養が含まれています。ほうれん草と比較した場合でも、プロテインや食物繊維がかなり多いとされています。他にもイラクサの栄養素には、カルシウム、マグネシウム、カリウム、リン、鉄などがあげられます。特にイラクサのカルシウムは優れていて、野菜と一緒に料理の材料として使うと効果的だとされています。ビタミン類も各種含まれた万能に近い植物だとされています。

次のページでは、イラクサのトゲが刺さったときの対処法を紹介します。

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イラクサの注意点

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