ナヨクサフジとは?花期などの特徴から似た植物との違いまで!

ナヨクサフジとは?花期などの特徴から似た植物との違いまで!

春から夏にかけて河原や土手などに群生し、房状に紫色と白色の花をつけるナヨクサフジ。もともとヨーロッパ原産の植物で、飼料や緑肥として日本に入ってきました。ナヨクサフジに似た植物であるクサフジやカラスノエンドウ、ツルフジバカマとの違いを解説します。

記事の目次

  1. 1.ナヨクサフジの特徴
  2. 2.ナヨクサフジの用途
  3. 3.ナヨクサフジに似た花
  4. 4.ナヨクサフジとクサフジの見分け方
  5. 5.まとめ

ナヨクサフジの特徴

出典:写真AC

ボタニ子

ボタニ子

カラスノエンドウに似ていると思っていたけど、一体どんな植物なの?

ボタ爺

ボタ爺

同じマメ科の仲間じゃ。ナヨクサフジの特徴を詳しくみていくぞ。

ヨーロッパ原産の外来種

ナヨクサフジの基本情報
学名 Vicia villosa
分類 マメ科ソラマメ属
開花時期 3月〜7月
草丈 つる性、1.5〜2m 
場所 道ばた、河原

もともとはヨーロッパ原産のナヨクサフジですが、今では全国各地の川原や土手などでもみられます。カラスノエンドウよりも花が大きく房状についており、紫色の花が目を引きます。小さな豆から飛び出した種から発芽して増えます。

花の特徴

ナヨクサフジの花色の特徴は花筒の部分が紫色で、開いた花の部分は白色をしておりそのコントラストがきれいです。ひとつの柄に連なるように10〜18ほどの花を咲かせます。1つの花の長さは1.5cmほどです。

ナヨクサフジの名前の由来と花言葉

ボタニ子

ボタニ子

ナヨクサフジって可愛らしいお花だけど、どうしてこの名前になったのかしら?名前の由来ってあるの?

ボタ爺

ボタ爺

実は「なよなよしいクサフジに似た植物」ということでこの名前になったそうなんじゃが、繁殖力が強くとてもなよなよしい植物には見えんのう。

ちなみに、ナヨクサフジの花言葉は「世渡り上手」です。世渡り上手なナヨクサフジは可愛らしい花を咲かせて日本でも勢力を拡大しています。名前と違って案外したたかな植物なのかもしれません。

葉と茎の特徴

葉とつるだけを見ると、カラスノエンドウによく似ています。小さな楕円形の小葉が対についており先端が巻きひげ状になります。その巻きひげが他の植物にからみつき、茎を立ち上げているのです。

実と種の特徴

ナヨクサフジはカラスノエンドウと同じマメ科ソラマメ属の植物で、同じような実と種をつけます。ただし、ナヨクサフジは、ヘアリーベッチ中毒と呼ばれる中毒が起きたとの報告もありますので食べないほうがよいでしょう。

ナヨクサフジの用途

ボタニ子

ボタニ子

最近よく見かけるけれど、どうしてヨーロッパから日本にきたの?

ボタ爺

ボタ爺

もともとは、飼料や緑肥用として日本にきたんじゃよ。

フリー写真素材ぱくたそ

緑肥とは、栽培した植物をそのまま耕して肥料にすることです。マメ科の植物には空気中の窒素を根に固定する働きがあります。田んぼにレンゲ草を植える風景も見かけることがありますが、これも緑肥です。

次のページでは、ナヨクサフジに似た花と、クサフジとの見分け方をご紹介します。

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ナヨクサフジに似た花

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