多年草とは
多年草とは植え付け後何年もそのまま枯れずに、同じ株から育つ草花のことです。宿根草や球根植物も含まれ、小さいものから大きいもの、地植えに向くものや鉢植えに向くものなどとても多くの種類が存在します。そして、冬には地上部が枯れてしまうもの(主に宿根草や球根植物)や、一年を通して葉を出し続けるものなど、生育スタイルも種類によって異なります。
多年草はほったらかしでも大丈夫?
先述のとおり、多年草は多種多様です。一年草のように植え替えや花殻つみを必要とせず、毎年ほったらかしでも綺麗な花を咲かせてくれる種も存在します。では、簡単に育つ品種を見分けるコツはあるのでしょうか?
簡単に育てられる多年草の選び方
植えたあと、そのままほったらかしでも育つ多年草を選ぶためには、3つの大きなポイントがあります。
多年草を選ぶポイント
- 夏越しできる多年草を選ぶこと
- 庭の環境を知り、適した多年草を選ぶこと
- 植木鉢やプランターでも育つ多年草を選ぶこと
では、1つずつ詳しくみていきましょう。
夏越しできる種類の多年草
多年草には、夏の暑さに弱い種類があり、暖地では夏越しが難しい場合があります。たとえば「プリムラ」などは、寒冷地では多年草扱い、暖地では一年草扱いになる品種があります。どちらの扱いになるかは大まかな地域によって分けられていますが、念のため一度自分の庭で育ててみましょう。一度夏越しできれば、そのまま毎年花を咲かせてくれるでしょう。
庭の環境に合う種類の多年草
多年草が自生する場所は品種によってさまざまです。多種多様な植物だからこそ、庭の環境に合わせた種類を選ぶことが大切です。たとえば落葉樹の下は、夏は日陰でも冬になると日なたになります。また日なたに植えても、小さい多年草は周りの草木に隠れると、いつの間にか日陰になってしまいます。何を育てるか選ぶ前に、まずは植える場所の環境をよく知っておきましょう。
植木鉢やプランターでも育てられる多年草
環境の合う花壇がない場合は、植木鉢やプランターで育てることにもメリットがあります。植える時には土の調整が、移動させれば日当たりの調整ができるからです。寄せ植えの場合、多年草はそのままにして、一年草の部分だけを必要に応じて入れ替える方法があります。一年草を入れ替えれば土も栄養が補給でき、長い間寄せ植えを楽しむことができます。
ボタニ子
次のページから、おすすめの多年草をカテゴリごとに合計10種紹介します。魅力的な多年草ばかりなので、ぜひチェックしてくださいね!
『ハクチョウソウ』
出典:筆者撮影