オオイタドリの効能
オオイタドリは、漢字で大痛取とも書くように、古くから疼痛を抑える効果ががあるといわれてきました。また、栄養が豊富な野草として食用としても利用されています。近年では、膝などの痛みに対して有効な成分を含むとして、各製薬会社がサプリメントを販売しています。
痛みを抑える作用などで知られる
毎年春に生えてきて壁のように茂るオオイタドリ。いつも強風で倒れてしまうのだけど今年は大丈夫だった。こんなにキレイに紅葉するのですね。 pic.twitter.com/iFkyr6jUSz
— 目国内くん (@mekumnai) October 4, 2019
オオイタドリの若葉を、打ち身などで痛む患部に貼り付けると、痛みが和らぐといわれています。他にも、もんで傷口に塗ることで出血を抑え、傷を治すのに効果的とされています。また、根も薬用成分が豊富です。虎杖根という漢方薬の材料となっており、こちらは主に利尿薬や便秘薬として使われています。また、副作用がないとされることも人気の理由です。
ポリフェノールも豊富
🍀ꕤオオイタドリ/大虎杖ꕤ🍀
— ❀ちこちゃん❀chiko❀ (@chikochikopeko) October 9, 2019
咲いてマスヨ❀🍀✿•*¨*•.¸¸♡
☆タデ科 / イタドリ属
☆和名: 大虎杖
☆英名: giant knotweed
☆花言葉:見かけによらず
回復
🎀|||| #北海道
(╹◡╹) 私の故郷では
Ο🍀Ο 「ドンガイ」って
言うの❤ pic.twitter.com/sAWqWLFA8N
オオイタドリには、ポリフェノールの一種であるレスベラトロールが非常に多く含まれています。これは、赤ワインに含まれるポリフェノールと同じものです。抗酸化作用が非常に高く、血液の酸化を抑える効果があるといわれています。そのため、アメリカなどでは、オオイタドリの根から成分を抽出したサプリメントが人気を集めています。
アイヌの人々にも愛される
オオイタドリは、「クッタル」という別名で、北海道に暮らすアイヌ民族に愛されてきた山菜でもあります。これは、北海道南西部にある虎杖浜(こじょうはま)や倶多楽湖(くったらこ)の名前の由来にもなっていることからもわかります。それぞれ、「オオイタドリが群生する場所」「オオイタドリが群生する場所にある湖」という意味です。
オオイタドリの食べ方
オオイタドリは、人気の高い山菜でもあります。爽やかな酸味とぬるぬるとした食感が特徴です。主に若芽の部分が食べられますが、長い茎を塩漬けにして食べることもあります。また、大きな葉は乾燥させて薬草茶にもなります。ただし、シュウ酸を多く含むので、生で食べるときはかじる程度に留めておきましょう。
必ずアク抜きをすること
秋田山菜調理
— Shige (@ShigeReco) May 11, 2019
オオイタドリ炒め ゼンマイのナムル風
フキとアザミの煮物 シャクおひたし
ヨブスマソウおひたし ワラビたたき
よく煮たアザミがとろとろで予想以上にうまい pic.twitter.com/MPEGKVCbXW
オオイタドリをはじめとしたタデ科の植物には、ほうれん草などと同じシュウ酸が非常に多く含まれています。このシュウ酸は、尿道結石の主な原因とされています。そのため、食べる前にかならずアク抜きをしなくてはいけません。塩漬けにする他、シュウ酸は水溶性ですから茹でることでもアク抜きできます。
若芽は天ぷらやおひたしに
#山菜野草料理店
— のん🍀365日野草生活®️ (@365nitiyasou) May 4, 2019
【郷土料理 ともん】
またまた圧巻の山菜天ぷら10種!
・セリ、山ウド、コシアブラ、タラの芽、フキノトウ、コゴミ、ハナイカダ、オオイタドリ、ヨモギ、フキ
採れたての山菜を、ひとつひとつ説明してくれる。 pic.twitter.com/M1qh3FKzlN
オオイタドリの風味を一番楽しめるのは、春先の若芽です。アク抜きをしたうえで、おひたしや味噌汁などで手軽に食べられます。なかでも一番おすすめなのは、天ぷらです。サクッと揚がった衣と、ぬるりとしたオオイタドリの食感の違いが楽しめるうえ、爽やかな酸味がとてもおいしいですよ。
茎は煮物や油炒めに
【野草弁当】
— のん🍀365日野草生活®️ (@365nitiyasou) May 15, 2017
・おにぎり(ウコギ、ツクシ、フキ)
・ノビルの厚焼き卵
・肉巻き(コシアブラ、タラの芽)
・オオイタドリのアッサリ煮
・コゴミのゴマ和え
・フキの柚子酢
・飾り..ハマダイコン&コモチマンネングサ
野草講座の課題が野草弁当でした。
夏はドクダミ弁当になるぞ。 pic.twitter.com/sCjZVjMXL8
長い茎は、皮をむいてから塩漬けにします。十分な量の塩につけておくと冬まで持ちますから、一年中楽しむことができます。煮物にするのが定番ですが、油との相性がよいため炒めものも向いています。また、豚肉との相性も非常によいので、一緒に炒めるのがおすすめです。
オオイタドリと豚肉の炒め煮
- アク抜きをするか、または塩漬けにしたオオイタドリを塩抜きし、食べやすい大きさに切ります。
- 温めたフライパンに油をひき、スライスした豚バラ肉を入れて炒めます。
- 豚肉の色が変わったらオオイタドリを加え、しんなりするまで火を通します。
- 酒・砂糖・醤油を加えて甘辛く味付けします。好みで七味唐辛子をふって、できあがりです。
イタドリも同じように食べられる
これが高知県人しか食べないと言われている雑草料理イタドリの炒め物です。 pic.twitter.com/neUv2pzjwW
— あっきー (@akky_1981) April 22, 2019
オオイタドリの近縁種であるイタドリもまた、同じように食べられます。特に、高知県ではイタドリが非常に愛されており、さまざまな郷土料理にもなっています。また近年では、オオイタドリ同様に高い栄養価を持つイタドリを食べて健康になろう、という取り組みが、日本各地で行われています。
まとめ
オオイタドリは、涼しい地域に自生し、木のように大きくなることが特徴の多年草です。古くから、山菜や薬草として、さまざまな形で利用されてきました。シュウ酸が多いため、食用にする際にはアク抜きが欠かせませんが、サプリメントとして摂る場合にはその心配もいらず、気軽に栄養成分を体に摂り入れることができます。
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出典:写真AC