シラカンバ(白樺)とはどんな植物?種類や特徴、利用方法をご紹介!

シラカンバ(白樺)とはどんな植物?種類や特徴、利用方法をご紹介!

「シラカバ林の高原への旅」なんて聞くと、とてもロマンチックな思いがしませんか?正式名はシラカンバ。美智子上皇后さまの「御印」でもあるシラカンバには、優美な外見だけではない素晴らしい素養がいっぱいつまっているのです。わかりやすくご紹介をしていきますね。

記事の目次

  1. 1.シラカンバとはこんな木です
  2. 2.シラカンバの生息地や分布地域
  3. 3.シラカンバ以外のカバノキ科の植物
  4. 4.シラカンバの利用法
  5. 5.まとめ

シラカンバの生息地や分布地域

出典:photoAC

シラカンバは温帯から亜熱帯にかけ多くみられる樹木です。海外なら中国、朝鮮、シベリアが生息地として分布をしていますし、国内では本州から東北にかけて広く生息しています。本州では高原に生息し、北海道では平地に生息しています。平原に立つシラカンバは強風に吹きつけられた木がみんな同じ方向に傾いている光景がみられるのも面白いですね。

シラカンバ林の景勝地

夏が涼しいとシラカンバの樹皮がより白くなることから、北海道の美瑛や十勝のシラカンバは特に美しいことで有名です。また、シラカンバを「県の木」としている長野県の北八ヶ岳の東麓に広がる八千穂高原は、200haの敷地に50万本ものシラカンバ林が植生する日本一に美しいといわれる群生地です。

シラカンバ以外のカバノキ科の植物

出典:photoAC

カバノキ科に属するシラカンバなのですが、実はカバノキという木は存在はしておらず総称的に使われています。シラカンバの他にどんな種類の木があるかを、それぞれの特徴や特性もまじえて見ていきましょう。

シラカンバに似ているウダイカンバ

漢字では「鵜松明樺」と表すウダイカンバは幹に細かな横じわが入っているのが特徴です。幹は油分が多く生木でもよく燃えるため、鵜飼で使う松明の灯りに使ったことにより名称となりました。硬質の幹は耐久性もあり家具、建築の内装品として用いられる高級材でマカバ(真の樺)とも呼ばれます。カバノキの仲間では葉が一番大きいのも特徴です。

近縁種のダケカンバ

北海道から近畿地方に分布するダケカンバ(岳樺)も先駆樹種で、シラカンバとは明るい場所に生え成長が早いという特徴の共通性があります。シラカンバに似ているのですが、見分け方は樹皮がシラカンバより赤茶色が強く葉もシラカンバよりは光沢があるので区別がつけやすいでしょう。

次のページでは、シラカンバの特性を活かした利用法について紹介していきます。

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シラカンバの利用法

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